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南海トラフ巨大地震 1巻-2巻
原作/biki 著/よしづきくみち
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刊行日 2024/07/30 | 掲載終了日 2024/08/07
ハッシュタグ:#南海トラフ巨大地震 #NetGalleyJP
内容紹介
★1巻・2巻セットプレゼント企画★
「現代ビジネス」で10,000,000PV超えの異色の話題マンガ!
東日本大震災の約10倍もの被害が予測されている南海トラフ巨大地震
綿密な取材に基づいて描かれた「いつか起こる震災のリアル」
これは、「そのとき」が来る前に知っておかなければならない「現実」
【 あらすじ 】-----------
2025年 2月11日 15時07分、「南海トラフ巨大地震」発生――。
そのとき、名古屋港にいた主人公・西藤 命(さいとう めい)は、変わり果てた街の姿を目にする。
「大津波警報」が発令されるなか、安全な高台へ逃げようとする命。
ところが、そばには「ケガを負って動けない高齢者」が……。
見捨てるか、それとも助けるか。
迫られる究極の決断。そして襲い来る「見えない津波」の恐怖。いつか必ず起こる未曽有の災禍。
そのとき、いったい何が起きるのか?
どうすれば、生き延びることができるのか?
【 担当編集者より 】-----------
この作品は、綿密な取材をもとに「南海トラフ巨大地震」のリアルを描いています。
今後、高い確率で発生が予測されている「南海トラフ巨大地震」。
いつか来るそのときに備えるために、ぜひ本作をご覧いただければ幸いです!!
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★★1巻・2巻セットプレゼント企画★★
『南海トラフ巨大地震』にレビューを投稿してくださった方の中から
抽選で3名様に本書1巻・2巻をセットでプレゼントいたします!!
詳細は販促情報をご確認ください。
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原作/biki(びき)
漫画原作者。平成元年生まれ。慶應義塾大学大学院 理工学研究科修了。現在は漫画やYouTubeアニメーションの原作をはじめ、キャラクタービジネスやIP開発のコンサルティングなども行う。手掛けた作品は、週刊少年マガジン『ワールドエンドクルセイダーズ』、別冊少年マガジン『いぐのべる』、YouTubeアニメ『全力回避フラグちゃん!』他。
著者/よしづきくみち
漫画家。過去作に『金曜日のバカ飯先輩』『ああっ就活の女神さまっ』(原作:青木U平、協力:藤島康介)『8畳カーニバル』など。
出版社からの備考・コメント
★校了前の仮データを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。
発売前の大切なゲラをご提供させていただいております。弊社では、下記のような方からのリクエストをお待ちしております。
○発売に向けて、一緒に作品と著者を応援していただける方
○NetGalleyへレビューを書いてくださる方
○自分には合わない内容だった際、どういったところが合わなかったかなど、建設的なご意見をくださる方
下記に該当する方のリクエストはお断りさせていただく場合がございます。
ご理解のほど、宜しくお願いいたします。
○お名前・所属などに詳細な記載がなく、プロフィールにてお人柄が伺えない方
○作品ごとに設けました外部サイトへのレビューのルールをお守りいただけない方
○フィードバック率の低い状態が長く続く方
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※※リクエストの承認につきましては現在お時間をいただいております。
おすすめコメント
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「震災のリアル」を描いた漫画に加え、1巻巻末には山村武彦氏、2巻巻末は備え・防災アドバイザー 髙荷智也氏の解説も大ボリュームで収録!
《1巻 目次 》
第1話 壊れた世界/第2話 静かな津波/第3話 大馬鹿者
【解説/南海トラフ巨大地震とは何か】主な内容
・南海トラフ巨大地震発生のメカニズム
・発生確率と周期性
・阪神・淡路大震災や東日本大震災との違い …etc
《2巻 目次 》
第4話 使命/第5話 日没/第6話 津波火災/第7話 脱出/第8話 名前
・読み切り(1) 東京の皆さん「南海トラフ巨大地震」は自分には関係ないと思っていませんか?
・読み切り(2) シチュエーション別 地震発生時にすべき行動
【解説】主な内容
・命を守る「死なない環境」作り
・建物対策/安価に行える「建物倒壊」への備え
・避難計画/大地震の二次災害から避難する準備 …etc
〈1巻 書誌情報〉
発売日:2023年8月28日
定価:1100円
ISBN:978-4-06-533333-4
販促プラン
★1巻・2巻セットプレゼント企画★
『南海トラフ巨大地震』にレビューを投稿してくださった方の中から
抽選で3名様に本書1巻・2巻をセットでプレゼントいたします!!
是非、ふるってご参加下さい!
みなさまのレビューを楽しみにお待ちしております。
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・レビュー投稿締め切り【2024年8月7日(水) 23:59まで】
・応募期間終了後、当選者へはメールにてご連絡いたします
・NetGalley登録アドレスを出版社へ開示している方が対象となります
・当選の発表は講談社からのメール通知をもってかえさせていただきます
・発送の都合上、国内在住の方が対象となります
・プレゼントは2024年8月中の発送を予定しております
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★
読み終わりましたら是非NetGalleyへレビューをご投稿ください!
著者・担当編集者ともに楽しみにお待ちしております。
また、適したメディアやお持ちのSNSにもレビューを投稿いただき、多くの方に本を拡げていただけますと嬉しく幸いです。
※発売前作品のため、ネタバレになるレビューはくれぐれもお控えくださいませ。
ご協力の程、何卒宜しくお願いいたします。
★
作品の拡材や指定配本をご希望の書店様は
恐れ入りますが<講談社 出版営業局>まで直接お問合せをお願いいたします。
出版情報
ISBN | 9784065366769 |
本体価格 | ¥1,200 (JPY) |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
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生きていることのありがたみに
あらためて気づかされました。
東日本大震災の記憶が風化しつつある
今こそ読みたい作品ですね。
主人公は、人生に行き詰まり
生きる希望を失くしかけていた青年。
とことん情けない男に見えた彼が、
突如、襲ってきた大災害の中で
思わぬ勇気を振り絞ります。
生命の危機が呼び覚ました
「生きたい」という渇望が
どこまでも胸に沁みました。
そして、一日一日を
大切に生ききようという
気にさせられましたよ。
安いパニックドラマではない
きちんとした裏付けのある警鐘。
それを親しみやすい絵柄にのせて
あらゆる層に訴えかける本作の価値は
計り知れないと感じました。
災害なんて起きて欲しくない、
考えたくないという気持ちも解ります。
それでも目を背けるのではなく、
この作品を直視して心に刻み、
備えつつ、日々を大事に生きる。
それがきっとみんなの未来を
明るくしてくれるという気がします。
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南海トラフの被害が大きいである地域に住んでいる者として、避けられないタイトルです。
必ず近い将来に起こるとずっと言われていて、頭から離れない南海トラフ。
本書を読んで、あらためて、その時どこにいるのかによって、自分のとるべき行動が変わると突きつけられた。いざというとき、自分は正しい行動ができるのか不安だけど、可能性のある場所それぞれについて、どう行動するかシミュレーションしておこうと思う。
命のその後がとても気になる。どうか無事でいてほしい。
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東日本大震災の時に恐怖と絶望を経験しました。生きているうちにあんな思いはもうしたくない!そう思っているのに、幾度となく日本に襲い来る大きな地震。
避けては通れない試練なのかもしれません。
作品には津波の高さや建物倒壊など目で見てわかる被害の他に、主人公を通し描かれる心理描写など、様々な面から地震の怖さを教えてくれます。
後半に書かれている地震の説明文もためになるお話でした。
いつ来るか分からないからこそ、一人一人が関心を持ち、いざと言う時に備えることが大切だと思いました。
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私の実家は名古屋にある。
私自身は海外在住だけれど普段夏に一ヶ月ほど一時帰国する。
私のスマホは海外のもので、日本に行くたびに短期のsimカードを買うが通話はできない。
そして日本のスマホではないのでアラートが来ない。ちょうど石川の地震の前にYahoo! JAPANのものを入れたのでそちらはきっと鳴るだろう。ヨーロッパからだとYahooジャパン系には一切アクセスができないのだが石川の地震のおかげで通知はなるということがわかった。日本にいる間はYahoo! JAPANにもアクセスできるので大丈夫だと思う。
以前デパートにいた時に私以外の全員のスマホのアラートが鳴り響き、デパートにいたので幸いアナウンスが聞こえたが、外にいたら気が付かなかったでしょう。
南海トラフが来たら、うちの実家は地震に強くつくってはあるが、きっと中もぐちゃぐちゃになるだろう。
実家は地震の備えなどは一応してはあるようだけれど、すごく心配だ。
この漫画ではただ怖いだけでなく例えば水に沈んでドアが開かなくなった時の対処法などためになることが書いてある。
みんなこの本を読み、正しく恐れるといいと思う。
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~未来の俺が同じ目に遭うなんて 想像さえしなかった~
この一文が大多数なのだと思う
私は 東日本大震災の被災三県のひとつに住む者です
現実の被災地の恐れ 怖れ 悲惨 嘆き 汚れ 臭み 妬み 匂い 悔しみ 恨み 憤り
たくさん見聞きしてきました
いつかは私 それはまぎれもない事実です
いつかといのち 両者の意味を言葉と線が問いかける
未来は明日 かもしれない
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海の日名古屋みなと祭の花火が自宅から見える場所に住んでいます。
この作品は昨年webで第1話を試し読みしたのを機に第1巻を購入したので、ゲラの大部分は再読でしたが、能登半島地震の被害を知った後で読むと、街が壊れる描写が生々しく改めて恐怖感を覚えました。
名古屋市で想定されている津波はじりじりと静かに迫ってくるそうなので、揺れがおさまったらすぐ高いところへ逃げることを念頭に置いておきます。
漫画の前半は傍若無人な老人とお人好しな主人公にイライラしてしまい、ようやく老人の態度が軟化したところへ次の危機が迫り、最後まで気の抜けない展開でした。極限状態で不合理な選択をしてしまう主人公の行動は、実際にありそうで怖いです。もし自分ならどうするか考えさせられました。
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南海トラフ巨大地震が発生した場合、大きな揺れがくると予想されている地域に住んでいます。
今後来る確率は高いと言われながらも、それがいつなのか予測できないのが地震の怖さだと改めて思いました。
主人公・西藤命は変わり果てた街で津波の恐怖に怯え逃げようとし、そして自分自身の身を危険にさらしても他者を助けるのか。
どう行動するのが正解なのか私には分かりません。でも生きることを諦めないためにも、自分が住んでいる場所のハザードマップを覚えておくことの必要性を感じました。もし自宅周辺でない場所で被災したときは避難誘導に従い避難する必要もありますね。
私も大きな地震を経験したことがあり、インフラが止まり不安な日々を過ごしたことを思い出しました。
その経験から水や食料などを備蓄していますが今一度見直したいと思います。
南海トラフ巨大地震の発生確率が高いと言われているからこそ、この漫画を通して自分の身に置き換え自分がどう行動するのか考えてみたいと思います。
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日本は日本書紀にも記録が残るほどの地震大国。
南海トラフ巨大地震は今後30年以内に
70〜80%の確率で発生すると政府が発表しています。
地震の厄介なところは台風のようにいつ、どこで
発生するのか事前に検知できないことです。
30年経っても発生しないかも知れないし
もしかすると今日、発生するかも知れない。
巨大地震を経験したことのない私は、そんな不確かな
情報に振り回されて人生を送るなど、もったいない事
だと思っていました。
ところが本書を読んで、実際に巨大地震が
発生したら「秒」で決断を迫られる場面にいくつも 遭遇するであろうことに気づかされました。
つまり、地震への備えや知識があればあるほど
緊急時に素早く対応することができるため
すべての人が知るべき情報なのです。
ただ、先の見えない未来に不安を抱えながら
生きるのではなく、何が起こるかわからないからこそ
1日1日を大切に今この瞬間を生きようと思いました。
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とても興味深い示唆に富んだ漫画です
2025年7月に何らかの災害。それも超弩級の災害がおこると等、来年が来るのが怖くなるほどまことしやかに色んな方面から発信されている中の本書の出版
興味を引くに決まっています。
大事なことが沢山書かれている本なので多くの人に手に取ってほしいです。
実用書担当の私は、防災本コーナーに並べて陳列する気満々です。近未来。命を守る行動ができるよう1人でも多くの人が買ってくれるといいなと思いました
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南海エリアが地元です。
両親は今もそこに住んでいますが、帰阪するたびに、地震が起きたらこの場所は沈む。それが怖い。
といつも言ってきます。でもどうしようもできないので聞こえないフリをしますが、このマンガを読んでそんなフリなんかしてる場合じゃないと思わされました。
P39の地震分布図
もし起きたら日本中が潰れるよなぁ〜という話を友人としていたときに浮かんだ分布図と同じ絵だったことにリアルさを隠せない…。
P50
そんなクソジジィ、ほって行って逃げろ…と心の中で祈った…。
第一話を読んだだけで引き込まれたこの世界観。
自分が頭の片隅で、前からなんとなく気にかけていたことが、一気に具現化され、脳と心が追いつかない…。
目を背けたい。
時折、解説してくれるサバイバル知識。
これらをたまたま知ってたかどうかでも、明暗は分かれるんだろうな。
一番最後のページの「日本は終わった」のあとの企画ページをいきなり見ても、現実に戻れなかった。
地元の友人や親戚にこのマンガを配りたい。
なんなら、なんば駅でポケットティッシュの如く配り歩きたい。
いきなり地獄を見る前にみんなに読んでてほしい。
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表紙やテーマ、内容紹介に惹かれて読みました。大部分が実録コミック、終わりに南海トラフ大地震についての解説。コミックの主人公が社会の下層の人みたいな設定。漫画もサーっとストーリーが進む中に、たまに避難のヒントが記されている。しかしながら、解説は非常に専門的な割付および内容。項目によってページが分かれていることもなく、文字もぎっちり。図版も少ないので、漫画を読んだターゲット層が最後まで読めるのかな、どの層に向けた本なのだろう?と読みながら思いました。解説では地震のしくみや過去の地震データ、歴史にしっかり触れているだけにもったいない気がします。
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『地震大国・日本で生きていくための教科書』
能登半島地震から始まった2024年。記憶に新しい方も多いだろう。私も当時たまたま北陸地方に足を運んでおり、大きな揺れを身をもって体感した。日本が地震大国であることを改めて思い知らされた出来事である。
30年後かもしれないし明日かもしれないと言われている南海トラフ巨大地震は、私たち世代が被災する可能性は極めて高い。そんな中、我々が今できることは防災ではなく「減災」だ。つまり、必要なことは「有形の備え」と「無形の知識」である。
本書は名古屋に住む青年が南海トラフ巨大地震を被災するところから始まる物語。ディストピアを楽しむものではなく、現代人への警笛を目的とした異色の減災漫画だ。水没した車からの脱出方法など、漫画にすることで被災時に必要な「知識」が自然と身につく構成になっている。
咄嗟の判断が生死を分ける自然災害禍では、本書のおかげで命が助かったという人も出てくるかもしれない。あとは、いかに自分事として考えることができるか。「備え」ができていない方は、これを機に非常食や簡易トイレも準備してほしい。
また、本書は漫画という形式で非常に読みやすくなっているので、ぜひ大切なお子様たちにも薦めてほしい作品である。
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南海トラフ地震。来るぞ来るぞと煽られても、現実的でなかったが、本書を読んで、明日、いや数分後にも起こるかもしれないと実感した。よしづきくみちの繊細かつ大胆な震災の描写が、より一層、リアリティが増してきた。地震の描写は文書だけでは伝わらないが、漫画と併せて読むと、迫力満点だった。
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東海地震がくると言われた子どもの頃。
学校では避難訓練を毎月かかさずやっていました。
大人になって幼稚園教諭になり、子どもたちと毎月避難訓練、時には抜き打ち避難訓練をやっていました。
地震に対する意識はとても高い地域だと思います。
地区や町内会でも、防災訓練をし、備蓄倉庫の点検をしています。
静岡県は地震県みたいな感じでしたが、今想定されているのが、静岡県だけでなく、もっと広域の南海トラフ巨大地震。駿河湾の津波のメカニズムは行政の講座で教わり、正しい知識の大切さを知りました。
いつくるか分からない恐怖が大きい地震。
できる備えをして、正しい知識を身に着けたいと思います。
最後に一言、おじいさんなんなのと思います。
人間の卑しいところがですぎて、助けてあげてと思えませんでした。
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自然の脅威に人間は何一つ抗うことはできない。ただ起こったことを受け入れる微少な存在だと言うことが思い知らされる作品です。その中で繰り広げられる人間の営みをリアルな筆致で描いている点でこの作品は秀逸です。自分だったら何ができるか、その時のために何をするべきかを考えるいいきっかけになりました。さらに次へと読者を促す展開も目が離せません。この展開に終わりはないのでしょうけど、希望を抱かせるものになるのではないかと推察しています。多くの人に読んでほしい作品です。
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「こんな世界壊れちまったら…」
主人公は仕事もプライベートもうまくいかない西藤命。
2025年2月11日、マグニチュード⒐2南海トラフ地震発生。ここから命のサバイバルが始まる。
東日本大震災、熊本地震、能登半島地震…今私たちの足元で何が起こっているのか。
自暴自棄になっていた命と。「ずっとこのままでいて欲しい」と願う私。正反対のようでいて地震に対してあまりに無知である点は同じだと思いました。
漫画で地震が起こった現実を。解説として歴史からみた日本の地震学と地震のメカニズムについても書かれています。
正しく怖れるために。そんなきっかけになる本です。
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当地ではずっと前から「明日にも東海地震が来るかもしれない」と言われ続けています。名古屋の中心部は地下街が多く、地下にいるときに大地震が来たらと思うととても怖いです。
阪神・淡路も東日本も、テレビでその想像を超える被害を目の当たりにしましたが、やはり現実感が乏しく恥ずかしながら我が家の防災への備えも十分とは言えません。
今回のマンガという手法は年齢を問わず多くの人に訴えることのできるコンテンツなので、とてもいいと思います。豆知識も役立つと思います。
しかし、あくまで1巻~2巻(4章)までしか読んでいないことを前提として感想を書くとすれば、名古屋港は昼間でも平日でももっと多くの人がいるので少しリアリティに欠ける気がしました。
あんな老人でも見捨てられない主人公の気持ちには共感できますが、自分の身の安全を確保したうえでならともかく、これを読んだ若い世代が同じような行動をしたらどうでしょうか。津波はただの波ではなく瓦礫などが多く含まれています。そこへ潜って助けに戻るのは自殺行為です。
東日本大震災の時に初めて「津波てんでんこ」という言葉を知りました。肉親でも構うなという先人の教えは、とっさの時に目の前に肉親がいたら自分は守れないかもしれませんが、この主人公には「津波てんでんこ」を実践することで、ビジュアルとして読者に印象付けて欲しかったと感じました。
今後の展開を読むのが恐ろしくなりますが、目を背けてはいけないと思います。
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南海トラフ地震に関する書籍の問い合わせは比較的年配の男性が多く、店頭にある本書をオススメしたこともありますが、漫画ということで別の本を選ばれる傾向があります。
恥ずかしながら、本書にこれ程解りやすい解説が載っている事が分かっていれば、もう少し踏み込んだ話が出来たのになぁと残念に思います。
個人的には、導入部分の漫画にのめり込み過ぎて、地震についての解説部分への移行が唐突に感じられました。
漫画を全面に押し出すなら、解説の出来る登場人物がいる(登場人物に解説をさせる)とスッと入って来たのかなと思います。
しかし全体的には読みやすく、小中学生には手に取りやすい本であると思います。
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読んでいて鳥肌が立つ!普段自分ではあまり使わない言葉ですがヤバイです。
地震の描写は勿論極限に達した人間の心理が見事に描かれている。
作中に災害時に役立つ防災知識や防災のプロによる色々な情報まで書かれていて
世界中の各家庭で家族全員に読んで欲しい。そんな1冊に巡り会えました。
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絶対に来る南海トラフ巨大地震。わたしの田舎がまさにその地域にあります。突然襲いくる巨大地震に遭遇する、その場所、環境によって避難も影響も違う結果になるとはいえ、壊滅状態は避けられない。想像を絶する津波の中で人間性を試されるかのような青年の心理描写、恐怖とエゴの塊になった老人とのせめぎ合いには人間臭いヒューマンドラマが見えた。正しさを貫けば自身の命を失うことになるという二律背反。究極の選択が恐ろしい。漫画でまなぶ危機意識のリアルさに息を呑みつつ、自身の身に引きつけて出来うる備えは知識の多寡によると感じた。
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南海エリアはまったく縁のない地域ではあるのですが、
同じく巨大地震がいつ来てもおかしくない首都圏に住むものとして、
他人事では済まされないという思いを強く感じました。
また、どうしても見てきたものからしか想像が働かせられず、
3.11とはだいぶ違う津波の発生の仕方に、
主人公同様に戸惑い、きっと多くの人が戸惑うだろうことを感じました。
自然災害に対しては「防」災はどうやっても難しく、
だからこそどれだけ「減」災できるか備えておくことが必要ななか、
この本はそのための気付きをくれる本だと思います。
避難に際して自分の命を守ることが第一優先とはいえ、
本当にそれができるのかどうかはその場に居合わせないとわからないと感じつつ、
いろいろな想定をしておくことも減災の一歩になりそうだと思いました。
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阪神淡路大震災、東日本大震災、能登半島地震…大きな地震を幾度となく経験した私たちに、この本が教えてくれること。それは『備えること』
いつ起こるか分からない南海トラフ地震を題材に、ただ怖がらせるだけじゃない、誰もが遭遇しうる状況を描き、そして対処法を教えてくれる。その日の前に、ぜひ読んでおきたい本。
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このタイミングで読めたことに感謝する。
読んで数週間後に日向灘沖地震が発生したため、もう一度読み返した。
歴史から学び、恐怖を感じることは最大の備えに繋がるのではないだろうか。
備蓄品の確認や、ポータブル電源の購入検討など行動を促してくれる。
しかし、街に出ても人々は平常通りの生活を続けているし、本屋を見ても災害対策本のコーナーが設けられていることもなかったのが残念だ。
せめて学校図書館にこの本を置いて、若い世代への啓蒙を行いたいと思う。
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3・11を思い出しながら読みました。
あの日は、歩いて帰ったな…とか
翌日商店街をのぞいたら、棚が見事にカラになっていて驚いたな…とか
新聞で、いくつも、市井の人の「あの時」を読んだな…とか
いずれ大きな地震が来る
自分の代ではなくても、子供の代で必ず来る、と思いつつ
なんとなく忘れている「いつか」
その時に自分はどう行動するのか
いろいろ考えさせられる作品です。
…と思っていたら、福岡にも神奈川にも地震が来て
「南海トラフ」という文字をしょっちゅう見かけるように。
もはや、「いつか」ではないのかも。
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掲載終了日近くに大きな地震がありました。
この本のように、南海トラフ巨大地震は突然やってくることでしょう。
どの規模で、どの地域に来るか分かりません。
今、スーパーでは水やカップラーメンがよく買われているようで、棚に並んでないところもあります。
どのタイミングで地震が起きても対応できるように、過去の地震が起きた地域の方の体験も踏まえ、
家族間でも話し合っておかないといけないですね。
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日常生活の中において、もし自身が起こったらというのにどう対処すべきか、
というのも大事だけれど、どういう心境の流れが起こって、
今ある何を感謝し、心の内を備えておこうということがさらっと書かれている。
人間というのはどういう立場で生きていて、こういう人が要ればこういう風に思うだろう
そして立場が違っても命を大事に思う気持ちは忘れてはいけないとの作者のメッセージが強くある気がします。
ともあれ、巨大地震が日本でも何度かあり、その知恵を活かして、
次の世代もなるべく助かるように伝えていきたいなと思わされます。
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こちらを読ませていただいている最中にまさに南海トラフの注意が呼びかけられていたので、ドキドキハラハラしながら読みました!
いつか来る大地震。それは避けられないことはわかっていても、いざ備えをしようと思うと、どのようなことを想定すればよいのかははっきりとわからずに漠然と「怖いな…」と思うばかりでした。
この本ではどのようなことが想定されるのかが漫画で読むことができるので、絵で見ることでとても分かりやすく想像もしやすかったです。それでいて過去のデータや研究されていることなどはしっかりと文章で書かれているので、読み応えもあります。
光景が想像できてしまうことで余計に怖さも増すのですが、いざというとき、自分には何ができるのか、冷静に行動ができるのか、少しでも心の準備ができたらいいなと思います。
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宮崎県で大きな地震がありそれをきっかけに南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」が出たことに驚いた。いつ起きてもおかしくない南海トラフ地震。マンガは読みやすく、絵の表現からも危機感が伝わって「今」読んでほしいマンガだと思った。
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これは必ずいつか来る未来なのだ。
巻末の資料が、そう教えてくれる。
決して人ごとではない。誰かの未来は、自分自身の未来でもある。
漫画の所々に、知るべき知識が’盛り込まれ、とてもためになった。
とても怖い漫画だけれど、きっと誰もが読まなければいけない漫画。