京都伏見の榎本文房具店 真実はインクに隠して

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刊行日 2024/05/07 | 掲載終了日 未設定

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内容紹介

文房具探偵、誕生!

「文房具を見て人を知る、

文房具店店主の謎解きから目が離せない!」

――文具ソムリエール・菅未里さん

東京の老舗文房具店でバイヤーとして働いていた榎本史郎は、京都伏見で文房具店を営んでいた祖母の死を機に、彼女の店を継ぐことにした。

祖母の形見の硯箱に入っていた謎の大学ノートとファーバーカステルの鉛筆。

物に無頓着な親友から突然贈られた高級万年筆。

人気イラストレーターの転落死事件。

大学の書道学科で起きた道具紛失事件。

様々な謎を、史郎が文房具をヒントに優しく解き明かす。

文房具探偵、誕生!

「文房具を見て人を知る、

文房具店店主の謎解きから目が離せない!」

――文具ソムリエール・菅未里さん

東京の老舗文房具店でバイヤーとして働いていた榎本史郎は、京都伏見で文房具店を営んでいた祖母の死を機に、彼女の店を継ぐことにした。

祖母の形見の硯箱に入っていた謎の大学ノートとファーバーカステルの鉛筆。

物に無頓着な親友から突然贈られた高級万年筆。

人気イラストレー...


出版情報

発行形態 文庫・新書
ISBN 9784299054937
本体価格 ¥727 (JPY)
ページ数 256

閲覧オプション

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NetGalley会員レビュー

史郎さんは文房具に関する知識を駆使して、事件を解決していきます。インクは絵具のように色を混ぜることができないとか、和色(日本の色の名前)には花の名前がついているものが多いとか、なかなか興味深い話が登場します。

 わたしは学生時代、画材屋さんへ行っては、ファーバーカステルやステッドラーの鉛筆をカッコいいなぁって思って眺めていました。だから、ここで登場した6Bの鉛筆というのは、かなり特別な感じがしました。筆圧が強い人だとポキポキ折っちゃいますよね。そこにも謎を解くカギがあったのですね。

 その他にも、ガラスペン、万年筆、インク、墨などが登場しますが、どれも魅力的です。手書きで文字を書くことが少なくなってしまった今だからこそ、気になる文房具たちです。

 この作品はシリーズ化していくのでしょうか。だとしたら、ノートや色紙など紙ものも登場させて欲しいです。

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結構あっさりと解決していくように感じました。
なかなか文房具も使わなくなってきたけど、使っているものを見て人柄まで感じ取るなんて驚きました。自分もちょっといい物を身に付けたいな、何か欲しいなと思ってしまいました。

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文房具に特化して謎解きを行うというのが作品ならではの個性を放っていて、とても印象に残りました。収録されていたそれぞれのエピソードからは人と文房具のつながりを感じることができ、それがこの作品の素敵なところだなと思いました。ところどころに文房具に関する小ネタが入っていたところも文房具好きの私としては心ときめきました。

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東京の老舗文房具店でバイヤーとして働いていた榎本史郎は、京都で文房具店を営んでいた祖母の死を機に彼女の店を継ぐことに。文房具絡みの謎を史郎が解き明かす連作短編集。
鉛筆から万年筆、墨まで様々な文房具が登場してその蘊蓄も楽しめる(鳴神響一さんの『「ヲタク」担当 細川春菜6』ほどディープではない)。がっつり探偵モノを期待すると物足りないけれど、全体的に優しい印象でライトな読み心地だった。続編が出たらまた読みたい。

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文房具はギア業界でも一種独特な世界を成している。チープファンシーから超高額まで、とにかく振り幅が大きい。
本書は、都内の老舗文具店に勤める主人公が、京都で文具店を営む祖母の逝去を機に久しぶりに店を訪れることから始まる。もちろん主人公はある種の文房具マニアだ。知識も豊富。そういえば、テレビチャンピオンの文具王の人も文具メーカーに勤めていた。
連作のそれぞれはミステリ仕立てになっているが、そこまでハードなミステリではなく、ライトに楽しめるエンタインメントに仕上がっている。
登場する文具も、鉛筆、万年筆、ガラスペン、墨など、なかなか魅力的なアイテムだ。それぞれの蘊蓄も楽しい。
京都という古都の風情とこだわりの文房具、この組み合わせが魅力的で気持ちよく読み進められる。
肩肘張らず気軽に楽しめる一冊。文房具ミステリはそのくらいライトなほうがいい。

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京都伏見で文房具店を営んでいた祖母の死を機に、孫である榎本史郎は文房具店を継ぐことにする。
彼は東京の老舗文房具店バイヤーとして働いていた。
4話の連作短編で、1話ごとに起こる様々な出来事や事件を文房具を手がかりに解決していく。

京都といっても伏見の商店街にある文房具店というところが、地元に愛される文房具屋の歴史と現実味を感じて良かった。
駅名や地名が伏見近郊の地名であるところがまたいい。きっとこの路線を使って文房具店に通っていたのだなという思いが膨らんだ。
もちろん有名な京都の地名も登場し、観光などで訪れたことがあるひとにも聞き覚えのあることだろう。
文房具一つから謎を解き明かしていき、その知識の深さや文房具への愛が感じられた。
「真実はインクに隠して」とサブタイトルにあるように、真実をただ解き明かすのではなく、依頼者のために史郎が胸のうちに留めた真実があるところも良かった。
ぜひシリーズ化してほしいです。

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文房具×ミステリーの組み合わせは、ありそうだけど私は初読みでした(たぶん)。
どれも予想できてしまう展開だけれど、人の温かさや絆を感じる話ばかりだった。
特に第二話の万年筆の話が好き。陰ながら友人の成功を祈って、万年筆をプレゼントした男の粋な友情が素敵だった。

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今まで文房具にそんなに興味がなかった。書ければどれも一緒じゃない?なんて思っていた。
文房具に人と人を繋ぐ役割があったなんて、この本を読まなければ知らないままだっただろう。
今まで勿体無いことをした。
文房具の話だけど、人間の話でもありそこが面白かった。
ただの筆記具、されど筆記具。間口は広いけど奥も深い。続きはないのでしょうか。

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進学を機に上京し、今は東京の老舗文具店のバイヤーとして働く主人公が、
京都で文具店を営んでいた祖母の死をうけ、想い出の残る店を継ぐ。
それまでの生活を捨て故郷に戻ることを決意させたのも文房具に絡む謎だし
その後もいくつもの謎を解くことになる。
文房具に関するちょっとした蘊蓄も語られ
京都という舞台も魅力的な
気軽に読めるミステリー。
シリーズ化するのかな?楽しみです。

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