有と無
見え方の違いで対立する二つの世界観
細谷功
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刊行日 2024/06/24 | 掲載終了日 2024/08/31
ハッシュタグ:#有と無 #NetGalleyJP
内容紹介
「ある型」の思考回路は、「あるもの」に目を向ける。
「ない型」の思考回路は、「ないもの」も視野に入れる。
その両者の圧倒的ギャップが世の中を動かしている。
そのメカニズムとは?
本書では、「世の中そう簡単に二択で表現できるものではない」という疑問にも丁寧に答えながら、「二つの思考回路」が織りなすギャップや衝突のメカニズムをひも解きます。そこからは、私たちが世の中の事象に対して抱くモヤモヤ感を晴らすヒントが見えてきます。
【目次】
序 章 歪みとギャップが世の中を動かしている
第1章 「答えがある」と「答えがない」
第2章 問題解決と問題発見
第3章 カイゼンとイノベーション
第4章 レッドオーシャンとブルーオーシャン
第5章 具体と抽象:知的能力が厄介な副産物を生む
第6章 魚と釣り方
第7章 自分と他人
第8章 「同じ」と「違う」
第9章 安定と変化
第10章 守りと攻め
第11章 受動と能動
第12章 ツッコミとボケ
第13章 常識と非常識
第14章 内と外
第15章 閉と開
第16章 部分と全体
第17章 既知と未知
終 章 「無の境地」とは何か
おすすめコメント
『具体と抽象』から10年。 満を持して、細谷功の「メタ思考」シリーズ第4弾刊行!
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販促プラン
Amazon広告、7/4朝日新聞サンヤツ広告に出稿済み。
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出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784907623715 |
本体価格 | ¥1,800 (JPY) |
ページ数 | 168 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
著者は、「ある型」の思考回路は、「あるもの」に目を向ける。「ない型」の思考回路は、「ないもの」も視野に入れる。その両者の圧倒的ギャップが世の中を動かしていると述べる。「ある型」の思考回路では「正解がある」ほんの一部世界を、世界全体だと思い込いこむ。しかし、私たちの人間社会は多くのルールや常識といった「抽象概念」によって支配されている。このような抽象概念に目を向ける「ない型」の思考回路の人は、世の中を支配する抽象度の高いルールを理解しあっという間に具体しか見ていない人たちとの差を広げていく。
アリストテレスの時代から人は自分の目の前の事象のみが世界のすべてであり、自分の知らないもの「ないもの」に目を向けない。自分の知っている世界「あるもの」の外側に無限の可能性が広がっているのである。
「外は広い、内は深い」とは鈴木大拙のことば。
「ものの見方の一つを提供する」ための本。
身の回りの事象をシンプルにとらえることを狙いとしたという。
あるかないか、ものの見方を抽象化するとその基本単位は「AかAでないか」にまで昇華できる。
その上で、有と無について考える。
「ある型」の思考回路と「ない型」の思考回路。
その思考の違いに目を向けた本書。
その一例として金融リテラシーやデジタルプラットフォーマーが挙げられる。
なるほど!と気付かされること多し。
「ある型」の思考回路の人間は、ある日突然気付く。
あれ?いつの間にか外堀を埋められていた…と。
この違いに早く気付いて「ない型」の思考回路を意識すれば
競争社会を勝ち抜けるやもしれない。
細谷功さんの本で言うと、 特にビジネスの思考法といったところが中心となっているのですが、この本はどちらかというと哲学的な1冊のようにも見えます。特に、具体的、抽象的っていったところ。これも10年前に「具体と抽象」っていう本も出していますし、「自己矛盾劇場」という本も出しています。ビジネス思考法っていう私はイメージは持っているのですが、結構哲学的な思考法お書きになることも ままあるようです。結構ビジネスの中でも有形無形といったものも あるんですけれども、結構、そのビジネスに限らず、森羅万象において、「有と無」といったところはどうしても出てくるっていうのがどあるんですね。
いわゆる「二項対立」と呼ばれているんですが、一応、この目次の中にも、結構「答えがある」、もしくは「答えがない」、と特にビジネスにおいても、正解をどうしても追い求めるっていうんですけれども、なかなか正解がないっていうところもあれば、よくある「問題解決術」っていったところも、「問題発見術」といったものもありますし、「改善」と「イノベーション」ですとか、これもビジネスでありますね。「レッドオーシャン」と「ブルーオーシャン」。ここから哲学ですね。「自分」と「他人」ですとか、「同じ」や「違う」。「安定」と「変化」、「守り」と「攻め」、「受動」と「能動」、「ツッコミ」と「ボケ」となるとこれお笑いの話です。
そして、「常識」と「非常識」、「内」と「外」へとか、。「閉」と「開」ですね。 「部分」と「全体」、「既知」と「未知」っていう二項対立がほとんど収録されているっていう1冊です。
正直、細谷さんの本は、 ビジネス、前も言った通りビジネス思考の本しか読んでなかったっていうところなので、哲学的な思考っていうところを見るのは初めてです。その「初めて」っていうところでも、やっぱりどこかにビジネスのエッセンスが入っている。「正解」ですとか、「問題」ですとか、 「常識です」とか、「守り」「攻め」「変化」ですとか、「レッドオーシャン」「ブルーオーシャン」といったところがどこかに入っている。いわゆるビジネス哲学と呼ばれる1冊じゃないかなという風に思ってます。