月ぬ走いや、馬ぬ走い

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刊行日 2024/07/09 | 掲載終了日 2024/07/17

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内容紹介

/ 第67回群像新人文学賞受賞
// 新たな戦争の時代に現れた圧倒的才能!
/// 21歳の現役大学生、衝撃のデビュー作!!

死者の魂が還ってくる盆の中日、幼い少年と少女の前に、78年前に死んだ日本兵の亡霊が現れる――

時空を超えて紡がれる圧巻の語りが、歴史と現在を接続する!

■ ■ ■

ぼくがここにいて、そしてここはどんな場所で、なによりここでぼくはこうして生きてきた、ってことを歌って欲しいんだ、ほとばしるバースはライク・ア・黄金言葉(くがにくとぅば)、おれらは敗者なんかじゃねえぞ刻まれてんのさこの胸に命こそ宝(ぬちどぅたから)のことばが、月ぬ走いや、馬ぬ走いさ!

*関連リンクから試し読みができます。是非ご確認ください!
―――――――――――――――

島尾敏雄ほか先人のエコーを随所に響かせながら、沖縄に深く堆積したコトバの地層を掘り返し、数世代にわたる性と暴力の営みを、『フィネガンズ・ウェイク』的な猥雑さで、書きつけた作品。Z世代のパワフルな語部の登場を歓迎する。―― 島田雅彦

十四章の構成で沖縄の近現代史を描き切るこの小説はほぼ全篇、ある意味では作者自身のものではない言葉で綴られていて、だからこそ憑依的な文体を自走させている。
要する本作は小さな巨篇なのだ。―― 古川日出男

―――――――――――――――

■ 豊永浩平[受賞のことば]■
読んだものを茫然とさせ、彼のいままでを氷づけにし、そのうえで、読むことをとおしてあたらしい魂を宿らせる、そんな小説でありたい……テクストでの魂込め(まぶいぐみ)とでも呼ぶべきところが、ぼくの目標です。

著者/豊永浩平(とよなが・こうへい)
2003年、沖縄県那覇市生まれ。現在、琉球大学在学中。本作で第67回群像新人文学賞を受賞。

/ 第67回群像新人文学賞受賞
// 新たな戦争の時代に現れた圧倒的才能!
/// 21歳の現役大学生、衝撃のデビュー作!!

死者の魂が還ってくる盆の中日、幼い少年と少女の前に、78年前に死んだ日本兵の亡霊が現れる――

時空を超えて紡がれる圧巻の語りが、歴史と現在を接続する!

■ ■ ■

ぼくがここにいて、そしてここはどんな場所で、なによりここでぼくはこうして生きてきた、ってことを歌って欲しいんだ、ほとばし...


出版社からの備考・コメント

★本文中に取り消し線の入った箇所がございますが、あえて取り消し線を入れた表現となっております。
★校了前の仮データを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。

発売前の大切なゲラをご提供させていただいております。弊社では、下記のような方からのリクエストをお待ちしております。
○発売に向けて、一緒に作品と著者を応援していただける方
○NetGalleyへレビューを書いてくださる方
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著者・担当編集ともに楽しみにお待ちしております。

※発売前作品のため、ネタバレや、読書メーターやブクログなどNetGalley以外の外部書評サイトで発売前にレビューを投稿することはお控えください。

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★★★

作品の拡材や指定配本をご希望の書店様は
恐れ入りますが<講談社 出版営業局>まで直接お問合せをお願いいたします。

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出版情報

ISBN 9784065363720
本体価格 ¥1,500 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

今の沖縄と過去の沖縄の14人の語り手が思い出の品や事件などを語りながら話は進みます。
現代パートの疾走感と過去の人々が語る沖縄のパートが突然入れ替わり呼応し合うように描かれています。しかし戦後の女性に対する性暴力や現代社会においてのデジタルタトゥーの問題など胸が痛い場面もあります。現代においても在日米軍における性犯罪が問題になっていますが、時代が変わっていない現状を忘れるわけにはいかないと心から思いました。

『月ぬ走いや、馬ぬ走い』というタイトルの言葉がとても印象的に何度も登場します。沖縄のことわざであるという黄金言葉(くがにくとぅば)のなかの一つということで私は初めてこの言葉を知りました。
21歳の現役大学生がこの作品を書いたということも驚きましたが、58ページで戦後のパートである女性が語る「思うまま勉強ができる時代ほど、よい時代はないとわたしは考えます。」という当時の女性が話しているような言葉がでてくることにも驚きました。
これからどんな作品を書いていくのでしょう。今後の作品がとても楽しみです。

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衝撃的だった。
息が苦しくなった。
わからない方言もたくさん出てくるのに、
わからない、を飛び越えて胸に迫ってきた。
手を合わせたくなった。
こうやって日本は続いてきたのだ。
そして今があるのだ。
たくさんの生きてきて死んだ人達、
そしてこれからも生きて死んでいく人たち。
自分も小石の一個なのだと思った。
大きな川に立って、水の流れを見つめているような気がした。

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多くの人々の語りから沖縄の昔と今を連鎖させて語られる、時代背景が違っても変わらない、少し頑張ったくらいではどうにもならない過酷な現状に対して抗おうとするもどかしさや憤りがこれでもかとばかりに描き出されていて、タイトルは「年月は馬が駆けて行くように過ぎてしまう。 時を大切にせよ」という意味だそうですが、多くの人々の視点から構成されるストーリーは、突然視点が切り替わることも多く戸惑いも覚えましたが、積み重ねてきた歴史に生きる彼らの心からの叫びで、何よりぐいぐい一気に読ませてしまうその文章力は圧巻でした。

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筆舌しがたい読後感。この先も歴史として残り続けますようにとこの作品を通して祈るばかり。途中でぶつ切りになるような文章。縦線で消された文章。一つ一つが綿密なプロットによるものではなく思うままに筆をふるう書道家のような書き様。理解という言葉の外にこの小説がある。

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21歳の作品というのにももちろん驚いたが、アートを感じさせる作品の全体像に、新しい感性とはこういうことかと思った。
著者にとって、作文作法もまた表現の一つであって、伝えたいことに合わせて選んでいるということなのだろうと思う。
それにより伝えたいことの密度を上げていたように思う。
物語はさまざまな人物が登場する。
読者から見て過去の出来事と、現在の出来事が交錯するが、語っている登場人物にとっては現在進行形の出来事である。
それゆえに、過去の出来事が終わったことではなく、また現在の出来事が過去に繋がっているという事が浮き上がってくる。
そして、物語の中で語られる痛みや諦めは沖縄にとって、今も耐え続けている現実だと突きつける。
すごい人が出てきたものだと思う。
今後、著者がどのような物語を書いてゆくのか、注目していきたい。

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読後感というか、読書体験をどのように表現していいのか言葉を失う感じがしました。
このところ個人的に沖縄関連の本を読んでいるのですが自分の無関心の罪をつきつけられて苦しくもなるし。
ほとばしるというか、たぎるというか、著者の中から言葉が出てくる勢いを強く感じました。
沖縄が抱えるものを、私たち本土/内地に暮らす人間がどれだけ受け止める覚悟があるか問われている気にもなります。

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まさにタイトルのごとく、現代の沖縄、過去の沖縄戦の頃、時が馬が走り抜けるがごとく時間軸が縦横無尽に入れ替わり、沖縄の、歴史が記憶が生々しく語られる。アメリカ人たちの沖縄の人々への暴力、性的に強いたげられる女、貧困、虐待、若年齢の少女の売り、ドラッグ…。過去の痛みを語り、現実に絶望しつつも、この先の未来にささやかな希望を感じさせる。沖縄のご当地小説として、新しい戦争文学として、読みごたえのある作品だった。

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お盆の沖縄の海で子供達の前に日本兵の幽霊が現れ、戦場の話を語る。そこから始まり、現在の沖縄の高校生男女と昭和の人々が話者を変えモノローグで交互に描かれる。区切りのない繋がった文章で、暴力と退廃が現在と歴史がアイテムで繋がり、地続きである感覚がある。一方で高校生達が呪術廻戦やグラップラー刃牙の話をしているのが微笑ましい。

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