生殖記
朝井 リョウ
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刊行日 2024/10/02 | 掲載終了日 2025/01/31
ハッシュタグ:#生殖記 #NetGalleyJP
内容紹介
今度の語り手、何かが違う――。
『正欲』以来3年半ぶり、新作長篇。
とある家電メーカー総務部勤務の尚成は、同僚と二個体で新宿の量販店に来ています。
体組成計を買うため――ではなく、寿命を効率よく消費するために。
この本は、そんなヒトのオス個体に宿る◯◯目線の、おそらく誰も読んだことのない文字列の集積です。
※本書の感想をSNSなどで投稿される際、語り手を明かさないよう、ネタバレ厳禁でお願いいたします。
出版社からの備考・コメント
販促素材より、注文用紙をダウンロードいただけます。ぜひ、ご感想とあわせて弊社までお送りくださいますと幸いです。
【書店員のみなさまへ】
販促素材より、注文用紙をダウンロードいただけます。ぜひ、ご感想とあわせて弊社までお送りくださいますと幸いです。
おすすめコメント
『正欲』以来3年半ぶり、朝井リョウの新作長篇小説『生殖記』を2024年10月2日、小学館より刊行!発売たちまち大反響!
2021年に刊行された前作『正欲』は発売直後から「読む前の自分には戻れない」読後感と口コミが広がり、話題沸騰。第34回柴田錬三郎賞受賞、ダ・ヴィンチプラチナ本OF THE YEAR 2021年選出、本屋大賞ノミネートと各文学賞を席巻しました。さらに2023年、稲垣吾郎・新垣結衣の共演で映画化、累計50万部を突破するベストセラーになっています。
『生殖記』は2022年~2023年にかけて北海道新聞、河北新報、東京・中日新聞、西日本新聞にて連載されていた作品ですが、刊行に際し大幅な加筆修正が行われています。連載を読まれていた方も、ぜひ改めてお手にとっていただけますと幸いです。
本年度最大級の衝撃作、ぜひお楽しみください。
■著者紹介:朝井 リョウ(アサイ リョウ)
1989年、岐阜県生まれ。小説家。
2009年、『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2013年、『何者』で第148回直木賞、2014年、『世界地図の下書き』で第29回坪田譲治文学賞、2021年、『正欲』で第34回柴田錬三郎賞を受賞。その他の著書に『少女は卒業しない』、『世にも奇妙な君物語』、『死にがいを求めて生きているの』、『スター』など。
販促プラン
盛りだくさんの店頭宣伝物はもちろん、小学館の総力を結集し、大々的な宣伝展開を実施いたします。ご期待ください!
↓広告展開予定
・新聞広告
小学館連合枠(朝日・読売・日経)、全国地方紙多数
・TVCM
ナレーションは津田健次郎さん!
小学館提供枠(フジテレビ「めざましテレビ」「ネプリーグ」、読売テレビ「名探偵コナン」枠ほか)
・街頭ビジョン
全国12箇所の街頭ビジョン広告でCM放送
・交通ステッカー
JR山手線窓上ビジョン
小田急電鉄、京王電鉄、東武鉄道(東京メトロほか、各乗り入れ直通)
・SNS広告
出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784093867306 |
本体価格 | ¥1,870 (JPY) |
ページ数 | 288 |
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NetGalley会員レビュー
何の前情報も入れずに、この衝撃と出会ってほしい。少しずつ味わうつもりが、気づくと時間がとけていた。「何をどう感じたか」を書いてしまったなら、どんな物語かがわかってしまうから口をつぐむしかない。
なのでひとつだけ、「最高だよ、朝井リョウ!!」と叫ばせてほしい。
朝井リョウさんの頭の中は一体どうなっているんだろう。どういう経験をしたらこんな小説がかけるのか。
そもそもそこれは小説なのか。純文学とはほど遠い位置にいる本なのは間違いないと思うけど、じゃあどう言う話?と聞かれると説明できない。
有名無名問わず小説はたくさん読んで来たつもりだけど、こんな本がこの世に存在するなんて。「正欲」を軽々超えてきた。
みんな読んで!とりあえず読んで!話はそれからだ
これ、続編出ますか!?
尚成のその後が気になりすぎます!
朝井リョウさんの著作は、「死にがいを求めて生きているの」が好きで、その後「正欲」で衝撃を受けましたが、今回もとても面白かったです。
今までにない語り手で、その視点ならではの見方も新鮮でしたし、「確かに人間って…」と気づかされることも多くありました。
尚成の魅力と語り手の軽やかな口調で、人間という生き物の根本を問うような内容なのに、物語として夢中になって読める楽しさがあり、なおかつ心に引っかかりをしっかり残していく。
そんな印象を受けました。発売されるのが楽しみです!
嘗てない奇抜な視点から語られる、個々人、人間、生命体、延いては地球の在り方と未来を見詰める、絶対的な朝井リョウ作品。
色々かかった遊び心満載な言葉選びにまず脱帽。笑っていいのか?こんなに戸惑いを隠せない作品は初めてだった。語り手の独特な言い回しは、慣れると逆に癖になり、ひとりで盛り上がっちゃってる所は笑いを堪えられなかった。
勝手な我慢と勝手な爆発と、人間の身勝手さを余す所なく発揮し、絶望と希望を与える。とにかく真っ新な状態で挑んでほしい、必ず残るモノがある物語。
私の中で朝井リョウは作家界のBUMP OF CHICKENだと思っています。いつ読んでも、どんな作品でも、「そうそう・・・!わかる・・・・・・!」と共感してしまうから。
今回も尚成のしっくりこないところ、よくわかる。そして、それがわからない人がいるってわかってるところもわかる。そんな言語化しにくいモヤモヤを言語化どころか物語にしてしまえる朝井リョウはすごいなぁと思っています。
予想もしていない語り部によって語られる本作は、いわゆる社会的弱者の立場における人間の共同体への関わり方について書かれている。独特な視点から指摘される共同体社会の排他的な面にはハッとさせられる。前情報無しのフラットな状態で読まれることをオススメする。きっと思ってもみなかった発見があるはず
衝撃的であり、ユーモラスであり、心をグイグイとえぐっってくる。禁書にして聖書。つまり最高である。尚成を始めとする登場人物の思考には、これは自分のことを言っているのではないかとドキリとするような誰もが思い当たる節があるのではないだろうか。ヒトというものを解体し、説明し、時に肯定し、時に批判する。一つわかったことは、朝井リョウはヒトをとても愛しているということだ。
「本当に面白かった!」この一言につきます。語り部の絶妙なトーク、博識、ユーモアー等々、尚成のパーソナリティーやモヤモヤの内面を徹底的に解説。人間社会(共同体)の分析、その関わり方、マイノリティーだけではない誰にでも持っているものに気づく作品。こちらの想定をはるかに超えていました。このような作品を思いついて書き上げる朝井リョウさんには脱帽です。
序盤から主人公の考えにとても共感しました。共感はするものの、自分では突き詰めたり整理したりしていなかったことが懇切丁寧に描かれていて、より共感と思考が深まりました。久々にとても興奮する読書時間でした。書店員としては、「ここまで言っても伝わらないなら(『生殖記』が共感によって大ヒットしないのなら)、もう日本を諦めよう」という賭けのような気持になっています。それくらい、盲目的に肩入れしてしまっています。店頭での販売頑張りますので出版を楽しみにしています!
頭の中でファンファーレが鳴り響く。
やっと出会えた!こんな作品をずっと待っていたんだ!さすが朝井リョウ!!
リズミカルな語り口が心地良くて、本当に夢中で読んだ。
ありえない設定なのだけど絶妙なリアリティが作品全体を包んでいて、もしかしたら私も話しかけられているのかな?と、自分自身と向き合ってみた。
刺激が強い。強すぎる。
でも、今を、この時代を生き抜くヒントがギュギュッと詰まっていて、読み終えた後、尚成のように私もしっくりを手に入れる事が出来た。心が救われた。
何ですか!?この作品は!!
話の切り口の斬新さにただただ驚かされました。
テンポが良くサクサク読めます。
リズム良く軽快に時には笑いながら読み進めていくと、いつの間にか真髄に辿り着いているという。
気付いたらじっくり考えている自分がいました。
軽いのに深いんです!
固定観念が覆され新たな生き方ができそうな気がします。
気付きや発見がいくつも散りばめられ、ヒトとして多くのものを学んだように思います。
新感覚の読書体験を味わわせてもらいました。
主人公について語るこの語り手の、なんと愛おしいことか。ついつい絵を思い描いて読んでしまう。どうしても言語化できなかったもやもややすっきりしないこと、しっくりこないものが解像度高く表現されており、語り手の愛らしさも相まってずっと読んでいたくなる。ずっと読んでいたかったのに読み終えてしまって、名残惜しい…
こんなにレビューが難しい作品は初めてで...戸惑っております。
ネタバレできないっていうのもありますが、え..何て言えば良いのかしら。
妙に説得力があるというか、えっ?そうなの?それって物語的な?それともホントに?ってコンガラガッテ大変。
発売されたら、もっかい読んでみよ..
「正欲」に続き、うぐぐ…となる。多くの面でマジョリティとして生きている自分の言動や思考パターンを思い返して冷や汗が止まらない。でも一方で尚成の気持ちもものすごくよくわかる気がする。
私の中にもこの語り手さんがかつてはいたんだな。めちゃくちゃ突っ込まれてただろうな。
朝井リョウさんの作品は毎回「そうきたか・・」「そうくるのか・・」と思わせてくれる。
新しい扉が開く、というより新たな扉のようなものが見える、という感覚に陥る。
最初はなかなか読み進まず読破できるのかと思いましたが
中盤あたりから一気読み。
余韻さめないうちにもう一度最初から読みました。
この作品について、早く誰かと語り合いたいです。
読みやすいのにじっくり味わってしまう、気になるのに立ち止まってしまう不思議な作品です。
読むたびにぐるぐるいろんな思考や思い出が浮かびやtraceやifで自分の人生を見つめられた気がします。
最初もどかしさを感じてた主人公にも知らずハマってしまいました。
ドラマとして表面的にはほとんどなにも変わってないと思われるのに長い旅のあとの爽やかな達成感を得たような気がします。
語り手とふたりの道中に幸あれ!
とても面白かったです!今までに読んだことがないような視点から物語が描かれていて、とても主人公に共感もできるし、とにかく読んでみてほしい物語でした!
語り手が第三者の作品は読んだことがありますが、第三者でありそうでない、なんともいえない感じがとても面白かったです。
語り手、面白すぎます。
でもそれだけじゃない。
人類の歴史の、過去と現在、そして未来も語られる
真剣な話でもあります。
最後がなんだか切ない終わり方だったので
気になる…!尚成はこの先どうなるの!?
続きがあるのならぜひ読みたい!!
語り手、ヒトのオス個体に宿る◯◯目線???
出だしから今まで見たことのない語りでぎゅっと引き込まれ、ずるずると最後まで読んでしまいました。
現代に生きる私たち「ヒト」の直面するさまざまな問題について考えさせられる本なのですが、何せ今までにない視点からの語りなので戸惑うことしばしば。
シニカルで、ウイットで、ドライなんだけど時々ウエット。
そういう印象の本でした。
私は一体何を読んでいるんだろうと思いながらも、だんだん引き込まれた!
尚成の社会へ対する「力はこめず、手を添えるだけ」という関わりかた、あー私もそう。そういう個体だな〜。
語り手が、もう朝井りょうさん本人にしか思えなくて、脳内でラジオの朝井さんの声に自動変換。
「超ヒト〜!ヒトって感じ〜!」
朝井さんが言ってる顔が浮かぶ(笑)
今村翔吾さんがラジオで「一番才能があるのは朝井リョウさんだと思う」
とおっしゃってましたが、どうすればこんな視点人物を思いつくのか。
自分の会社にもいる、
「何を考えているかよくわからない人」
「やる気がまったくなさそうな人」
って、こんなふうに世界を見ているのかもしれない、
と考えさせられた。
そして、そういう視点を提示することのできる筆者の発想力・観察力・共感力・筆力に感嘆した。