なんで死体がスタジオに!?

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刊行日 2024/06/24 | 掲載終了日 未設定

ハッシュタグ:#なんで死体がスタジオに #NetGalleyJP


内容紹介

すべてのエンタメファンに送る、ノンストップ・バラエティ系・軽ミステリ!

バラエティプロデューサー・幸良涙花は、がけっぷち、である。

筋金入りのお笑いファンかつテレビっ子だが、不運体質(?)のせいか、失敗に失敗を重ね、会社からは「次がダメなら制作を外す」と告知されている。

進退をかけた「次」の番組は、その名も「ゴシップ人狼」。

出演者たちが持ち寄ったリアルゴシップについて語りながら、紛れ込んでいる嘘つきを推理する、というトーク番組で、季節ごとの改変期に放送される人気特番だ。

マンネリ化する番組のテコ入れに、これを「生」で放送しろ、と上司は言うが、コンプラ的にも、事務所対応的にも無茶な企画。奮闘する幸良が、本番前に出会ったのは……

「大御所俳優・勇崎恭吾の死体」だった!

生放送まであと20分。幸良は特番を乗り切れるのか!? そして、この事件の犯人は?

現代バラエティを分析する目線の鋭さと、軽妙な会話の面白さ、そして”ゴシップ”の本質を衝く深度はピカイチ。一気読みできる超・エンタメ作品です!

すべてのエンタメファンに送る、ノンストップ・バラエティ系・軽ミステリ!

バラエティプロデューサー・幸良涙花は、がけっぷち、である。

筋金入りのお笑いファンかつテレビっ子だが、不運体質(?)のせいか、失敗に失敗を重ね、会社からは「次がダメなら制作を外す」と告知されている。

進退をかけた「次」の番組は、その名も「ゴシップ人狼」。

出演者たちが持ち寄ったリアルゴシップについて語りながら、紛れ込ん...


出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784163918631
本体価格 ¥1,600 (JPY)
ページ数 256

閲覧オプション

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NetGalley会員レビュー

『なんで死体がスタジオに!?』このタイトルだけでも期待が高まるのに、想像をはるかに上回る面白さに一気に読んでしまった。
プロデューサーの幸良は失敗ばかり重ねる。そしてそのドジっぷりを発揮しスタジオにある死体を見つける。
そして死体がスタジオ内にあるまま生放送の特番が始まる。
その特番は「ゴシップ人狼」で出演者が自分の持ちネタのゴシップネタを披露していく。
人狼を推理しながら、死体として見つかった俳優の犯人探しという展開となる。
これはお見事としか言いようがないほど、今という時代が切り取られてエンタメに昇華した作品だ。
作品に出会ったときが読み時だと常々思っているが、もし作品にも旬があるとしたらこの作品の旬はまさに今だ。発売されたら旬が過ぎないうちにこの作品が多くの人の手に届くことを願わずにいられない。

私もほとんどTVerなどで番組を見るくらいで、リアルタイムでテレビを見なくなってきた。
ゴシップネタもSNSやネット記事で見かける程度だが、そこに付いたコメントを見るとなぜ家族でもない他人の恋愛や行動にこんなにも熱く持論を書き込めるのかと引いてしまう。
ただ作品の展開がただ面白いと読み進めるだけでなく、ゴシップの本質を突く鋭い言葉がよく効いていて、ぜひゴシップネタ好きな人にも届いてほしいと思った。ぜひ映像化してほしい作品だ。

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うわ、やられた〜!この騙され方は、ミステリー好きの興奮ポイントでしかない。
当て書きしたかの様なリアルな登場人物達が繰り広げる生放送バラエティの表と裏、殺人事件の真相解明の推理に心を掴まれて、夢中で一気に読んだ。
文章から映像が浮かぶ、ストーリーを読む、と言うより、ストーリーが見えるドキドキとワクワクが勝ったエンターテイメント作品だ。

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テレビ局で事件が起きるという小説は昔からけっこうあった。でもどれもあまりピンとこない作品ばかりだった。
それらに比べてこの作品はかなり同時代的でピタッとくる感じがする。ずいぶんとテレビ放送の今を取材して描かれたのではないかと感じた。特に出てくる固有名詞がまさに今のテレビだ。番組名、人名、そして今の放送システムなどをなかなか丁寧に取材している。
一昔前のテレビは、大がかりで煌びやかで、ちょっと異世界感があった。それがIT、ネットのおかげで個人でも映像を発信できる時代になった。そしてテレビとネットはいつの間にか地続きになっている。ネットのスターがテレビに出演し、テレビタレントがYoutubeで個人的な発信をする。その両者をつなぐのがギャルや地下アイドルだったり、お笑いだったり、サブカルだったりする。そんな今の時代
俳優の等身に近いテレビがビビッドに描かれている。

ゴールデンの生放送。ゴシップ人狼ゲームを手がけるのはパッとしない若手プロデューサー。
重要な役回りのベテランが遅刻してまだスタジオに到着しない。
本番前、キャストには、番宣告知用の告知録りが行われ、そこで手際よくキャラクターが紹介される。
そんな中、ベテラン俳優の死体が発見される。ショー・マスト・ゴー!死体にはこのまま番組を続けるように指示を書いた台本が添えられている。

この小説は若い感性で描かれたフレッシュな作品なので、チョット時間の空いたときにサクッと読むみたいな読み方が合うような気がする。これは別に軽いとかという意味ではなく、構えないで読むというライトノベルの本質そのものなのだ。時代の要求にきちんと応えている一冊。若い世代のニーズが学べる一冊として大変勉強になった。

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ゴシップネタを披露するバラエティ番組ゴシップ人狼。
生放送開始直前に出演予定の俳優が死体となって登場?!失敗出来ない生放送のヒリヒリ感と、まったく予想できないストーリー展開に引き込まれてしまう。

テレビってオワコンじゃね?
配信番組などコンテンツがあふれる中で
オールドメディアになりつつあるテレビ。
そこにかける製作側の意思や想い。
まだまだテレビには『おもしろ』がある。

あの頃お気に入りのテレビ番組を齧り付いてみていた様に夢中で読み進めてしまう。そんな作品でした。

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今こそ読むべき!
根拠のないゴシップに苦しめられた芸能人のご夫婦が頭に浮かびました。最近あった、本当に迷惑なSNS投稿です。
それによってどれだけ傷ついたか。事実ではないと理解されても、今後彼らからそのイメージが離れることはない。
何の関係もないのに、デマを信じてSNSで誹謗中傷を発信する人間たちも同罪。

生放送+人狼ゲーム+殺人犯捜し。ハードル高い・・・・そしてどんどん、仁礼の披露した薄っぺらいゴシップが
忘れ去られていく・・・・。
生放送前に死体を見つけたら、私もとりあえず「後で!」と言って隠してしまうかもしれません。それどころじゃない。
一視聴者として楽しませていただきました。読み終えて素直に「あー面白かった」と思える作品でした。
個人的に、番組名や芸能人が実名で出てくるのが好きではないので、その部分だけ★マイナス。

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テレビ番組制作中に死体発見!?
テレビもミステリーも好きな私は読まずにはいられない!局内でのあれやこれ、芸能界のあれやこれ満載で面白い。現代のバラエティ番組などではテレビの裏側を比較的オープンに話したりするのでありそうでなさそう、なさそうでありそうな内容についつい惹き込まれた。実際に存在する番組や人物もちらほら出てきて、分かるわ〜と共感したり。架空の人物を脳内変換して想像したり。生放送だし、人狼形式だし、ワクワクが止まらない。登場人物の雰囲気もあって殺人事件にもかかわらずPOPな感じで読めるのがいい。笑いどころもあるし。後半は心に刺さるものもあり視聴者側の姿勢も考えさせられた。
まだまだテレビはやれると思う!本もテレビもいろんなことに挑戦してほしい。

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面白くて一気読み。

崖っぷちプロデューサーの幸良涙花が進退をかけて挑む生放送特番「ゴシップ人狼」。だが彼女は放送直前にスタジオで出演者の大物俳優の遺体を見つけてしまい強制的に犯人の書いた台本どうりに番組を進めることに。
ゴシップネタでの人狼ゲームと殺人犯探し、どこまでが台本で誰が嘘をついているのか、生放送ならではの緊張感ある駆け引きと相まってワクワクしながら楽しめました。放送をテレビ視聴する謎の人物も良いアクセント。

著者らしいスピード感あるエンタテイメント作品で、昨今オワコンとも言われるテレビ制作へのエールを感じると共に、テレビやネットで流される無責任なゴシップネタへの皮肉も伝わってくる話でした。最後がちょっと綺麗にまとまり過ぎてたかな?とも思いますが読後感良くとっても楽しかったです。

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今年1番みんなにおすすめしたい一冊でした!

タイトルと書影から想像されるドタバタ劇は期待以上!さらにミステリとしても次々と期待を超えていく展開にラストまでダレることなくずっと面白く駆け抜けて行き、エンタメとして最高の一冊です。


テレビ業界の設定というのもありますが、現実にある有名な番組名や著名人がたくさん出てくるのでリアリティもありました。登場キャラもそれぞれ味があって面白い上に、本作ではメインの数人のキャラの視点で物語が進んでいくので、どんどんキャラが好きになっていき、クライマックスでキャラに感情移入できてよかったです。
また、視点が変わっても同じ時間を続けて進んでいくので、集中が途切れないという工夫があったのもよかったです。

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「ゴシップなんて九割は嘘か誇張か情報不足」

生放送での人狼ゲームのため集められたギャルタレント、落ち目の芸人、トップスター俳優など七人。
ドッキリで殺人の推理をするはずが、スタジオにはなんと本当の死体が。

これぞエンタメの真骨頂とも言える一作。

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前代未聞のバラエティ番組。生放送でゴシップ暴露大会、だけど誰かは嘘をついている!嘘つき(人狼)は誰だ?
この設定だけでもドキドキするのに、番組のドッキリ企画も同時進行中。そしてさらにその裏で起きているのは殺人事件で…
果たしてこの生放送、どうなっちゃうの!?

ひねりにひねって二転三転、予想がつかない展開でとても面白かった!
作中にいろんな仕掛けがあって、それは番組として意図されているものなのか、犯人が仕掛けたものなのか、読者には判別できない。
それでも作中に書かれたメッセージは、森さんが伝えたいものだと思うし、最後の最後まで「そうきたか〜!」の連続でした。
ネタバレになってしまうのでこれ以上は書けないけれど、ミステリ好きの人、心震える体験をしたい人におすすめしたい。

そして森バジルさん、これからも追いかけていきたい作家さんです!

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タイトルや表紙の印象からもっとコミカルな作風を予想していたのですが、ドジなプロデューサーが生み出すコミカルな雰囲気もありつつ、細やかな伏線の張り方とその回収の仕方が見事すぎて、ミステリとしてもすごくすごく楽しめました!!
生放送で「ゴシップ人狼」をやるという企画自体もとてもスリリングだというのに、主役級俳優の死を隠したままオンエアしようとするなんて…!話が進むにつれて、誰がどこまで知っているのだろう?と考えながらも作者に翻弄される感じがたまらなく面白かったです。

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話の中身より、こんなに番組とか実名使って大丈夫なのか。許可取り大変だったろうな。「旧Twitter」と書いてルビが「X」なのには笑ったし発明だと思う。結局「Twitter」「ツイート」って言うしね。この放送の後、仁礼君がどうなったのかだけ気になる。ちゃんとまた売れたかな。売れてくれてるといいな。

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まいりました。はじめと終わりで印象がガラリと変わるミステリ。お見事!ゴシップ人狼という今どきの内容で軽さが際立つはじまりなんだけど、読み込んでいくと登場人物、見えていた世界が気持ちよく反転する。この小説は、途中で読むのをやめないでほしいですね。特に、仁礼さんの裏の顔?が明らかになるところから爆発的に面白くなってきます。ラストの心地よさもよく、面白かったです。

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表紙からあふれ出るドタバタ感、そこにこんなタイトル付けられたら読むしかないではありませんか!
ゴシップを生放送で扱うというリスキーな企画をなんとかやりきろうとただでさえバタバタする現場で、予想外の出来事が連続する……
進行する「ゴシップ人狼」とゲーム内での殺人犯当て。そして本当に勇崎を殺した実際の事件の真犯人当て。異なるレイヤーのゲームが同時に展開されていくのだが、緊張感を損なわず、かつ煩雑さを感じさせないところに作者の腕が光る。

番組の命運を託されたドジっ子プロデューサー幸良のテレビ愛にグッとくるシーンもあった。テレビ業界の苦労がリアルながらもポップに描かれているのも良い。そこだけ見れば「お仕事小説」とも呼べるのでは?さすがに死体を運ぶ現場はなさそうだが。

実際のテレビ番組やタレントの名前なども出てきて、自分の世界と地続きに感じられるのも魅力的。

読んでいる中で映画・舞台の『ラヂオの時間』(三谷幸喜 監督作)のドタバタ劇を思い出した。映像化の際はぜひ三谷幸喜氏にオファーを!というのが個人的願望です。

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テレビバラエティの生放送特番を舞台に
いずれも一癖ある芸能人とスタッフが
ドタバタ喜劇を繰り広げる
ノンストップミステリー
テレビをこよなく愛するドジっ子プロデューサーがいい味出してます。
軽妙であっという間に読めました。

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出演者たちが持ち寄ったリアルゴシップを語りながら、番組内で嘘つきを推理する危ういトーク番組を生放送でという無茶ぶりの中で、本番前に直面してしまう偽死体役の大御所俳優の本物の死体。ギリギリの判断を迫られる中、出演者の駆け引きや思わぬ過去に繋がる展開になっていて、当初は予想もできなかった意外な探偵役の推理からたどり着いたその結末は、時間こそかかりましたけどこの事件が起きた経緯を考えればしっかり報われたと思いました。

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生放送特番の「ゴシップ人狼」。放送直前、出演者の大御所俳優・勇崎恭吾の死体がスタジオで見つかる。プロデューサーの幸良は特番を乗り切れるのか!? そして、人狼と犯人は誰なのか。

バラエティで暴露トークの部分がピー音で消され、視聴者は分からないのにその場の芸能人だけが盛り上がるのに辟易していたけれど、これはピー音なさそうなのに生放送だなんて…。出演するのも放送するのも何てリスキー!
さて、本書は人狼ゲームをよく知らなくても問題なしで楽しめる。実在の番組名や芸能人名がたくさん出てくるのがリアルで、生放送の収録を見学している気分になる。各人物の視点から交互に語られる構成がテンポの良さに繋がりグイグイ読まされた。本当にOAされたら大騒動間違いなしの状況にこちらまで変な汗が出る。いろいろな仕掛けで面白さノンストップのエンタメ作品でした。

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森バジルさんの2作目!!!
主人公は崖っぷちプロデューサーの幸良涙花。
進退を賭けた番組は生放送の特番「ゴシップ人狼」!
幸良さんのドジっぷりには驚いたけど、、、スタジオに出演者の死体があるのもすごいけど、生放送の人狼ゲームはエグいわー。
途中、挟まれる芸能人の小ネタに笑い…。
会話のテンポも良い。挙げ句の果てに、どこからどこまでが台本なのか分からなくなり…でも、普通に(展開は普通じゃないのに)面白かった!!!
メッセージ性もちゃんとあって、森バジルすごいいいい!ってなった。
ラストまで楽しい。

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崖っぷちプロデューサー・幸良が進退をかけて挑む特番「ゴシップ人狼」。出演者がリアルゴシップを持ち込み順に披露する中で、紛れ込んでいる嘘つきを推理するトーク番組だ。それを「生」で放送するという無茶な企画の直前、出演者でもある大御所俳優の死体が発見される。脅迫状も出現する中、幸良は特番をどう乗り切るのか…。出演者含め、いくつかの視点が時系列に沿いながら入れ替わるのでそれぞれの立場や思いが手に取るようにわかってぐいぐい読まされた。ラストにもたらされる、ああそういうことか、なるほど!という感覚が好き。面白かった。前作も好みだったし、今後の作品にも期待したい。

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タイトルと表紙からイメージした軽いギャグのような話ではなく、しっかりとしたミステリー。途中まではイメージに囚われてなかなか読み進まなかったものの、話の展開が進み、イメージが覆された後は一気読みでした。

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バラエティ番組の出演者であるベテラン俳優が、放送直前で死体で発見される!
けれどそこには番組の新しい台本と番組をこの通りに放送するように、という指示が…。
いやもう、え?!どうなるの?!と、まんまと作者の思惑通りに作品へ没入です。
キャラがしっかり描かれているので、入り込みやすい。
ラストも良かったです!
これは是非映像で見たいなぁと思いました。

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バラエティー生放送開始直前に、出演予定だった俳優の死体がスタジオに!死体とともに犯人からの変更台本があり、それに従って生放送をやらねばスタジオに仕掛けた爆弾を作動させるという。統括プロデューサーの幸良はADの次郎丸とともに死体を隠し番組をスタートさせる……。ありえないリアリティの無さではあるけれど、放送やスタジオのリアリティはあるせいか、スピード感のせいか、面白く一気読み。後出しの設定がちょっと無理があるように感じたり色々不自然に感じるものの、楽しく読んだ。

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生放送のバラエティ番組の中でゲストが楽屋で殺されてたが、番組は中止されることなく続けられる。
最近は配信で見ることが多くなっる中で生放送ならではの緊張感溢れる臨場感で物語が進む。
テレビ業界の内情とスタッフの忙しくて大変なこと、俳優や芸人としてこのメディア社会で生き抜くために
どれだけ頑張っても結果が出ないと切り捨てられていく人ばかりになる。

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タイトルからの最後の結末はわからなかったぁ。作者の方はとってもテレビが好きなのかな?実際の番組名やタレントさんがバシバシ出てきて小ネタが満載!テレビ愛で溢れてました。
人狼のルールを理解している前提で中盤は進んでいくので、なかなか読みづらかったけど、最初のスピード感ある会話のテンポ、ラストの怒涛の展開は好みでした。

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不運体質で厄介事を引き起こし、引き寄せるプロデューサーが、生放送の直前に発見したのは、出演予定の大物俳優。その死体だった。
生放送は予定通りに行うこと。犯人からの脅迫状が、プロデューサーを通して表と裏の舞台を支配し、異例の特番を敢行させる。

タイトルや軽い読み口から思うよりも堅実な出来の、群像形式で進行するミステリ作品。

個人的に読んでいて感服したのは、隠さず見せる点が多いところ。まさに、木を隠すなら森のなかで、事件の核心に触れるような事実などを伏線でない形で明記しながらも、終わりまで正体を掴ませない違和感を仕込んでいるのが作品の強みとして活きているなと感じます。

また、固有名詞を使うことで現実と虚実をつなぐ作品は数あれど、些細なことで火がつけられてしまうこのご時世に、SNSへの警鐘を含んだ内容でリアルとの架け橋をあえて繋ぐのは肝が据わっているなと思わされました。その分、〝赤の他人の思い込み〟がいかに危険かを、示唆として汲み取れる内容にも仕上がっているのが、とても丁寧で好印象です。

一般には見えない裏舞台も描かれているため、業界での仕事の一部を覗けたような歓びと楽しさがあり、エンタメとしても最高の読み応え。なおかつ、ミステリ好きのツボをおさえたような展開も仕込まれており、章ごとに、うはぁと感嘆するばかり。

構造が幾重にもなっていても、すべてがきちんと昇華されている、突き詰められた〝おもしろ〟がある作品。これだから読書はやめられない、と改めて読む楽しさを思い出させてくれる一作です。

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それは絶体絶命から始まる物語。
テレビをこよなく愛する天然系プロデューサーの幸良が自分の進退をかけた特番に挑む…が、問題が次から次へとわんこそばのように押し寄せる様子がコミカルに、だけど緊張感も漂わせながらスピード感を出しつつ飽きる間を与えないうちにもりもりすすんでいく。
ゴシップに踊らされた、というにはあまりにも代償が大きすぎて、そりゃ暴挙ともとられる行動にでたくもなるよね、という気持ちと、だけど越えちゃいけない一線はあるよね、という倫理観が混ざりながらむかえるラストはちょっぴりえぇ感じの展開で、うっかり感動しかけた。

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うわ〜、まんまと騙された。面白く続きが気になり読み切った。
出演者側も制作側もギリギリのところで踏ん張って番組を制作していたのが伝わってきた。
個人的に最後のシーンは蛇足な気もしたが、全体としては読書に慣れてない方にもおすすめできる作品だと思う。

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『まるでテレビを「観て」いるようなハラハラ感が味わえるエンタメ小説』

生放送でのバラエティ番組の進行中に次々とハプニングが発生する痛快な作品。番組スタッフ、出演者、視聴者の視点から同時並行的に物語は進む。ポップなタイトルや装丁からもわかるように、コミカルな文章が楽しいユニークなミステリ小説である。

著者の森バジルさんは前作「ノウイットオール」でも、色んなジャンルを詰め込んだ斬新な設定で楽しませてもらった。今作も生放送×人狼ゲーム×殺人事件と多要素を詰め込み、とにかく読者を飽きさせずに慌ただしくアップテンポな展開が繰り広げられる。

この作品の一番の魅力は、生放送ならではの緊張感や臨場感の中で、登場人物それぞれが己の目的を成し遂げるために行う「駆け引き」である。読んでいてハラハラする描写が物語に没入させてくれる。そして芸能界の単なるゴシップで終わらせない社会的な風刺も、作品に深みをもたらしている。

文章に小ネタが多く、クスッと笑ってしまう楽しい作品。テレビ離れが進む中で時代に逆行した著者のテレビ愛が強く伝わってくる。バラエティが好きな方はきっと楽しめるだろう。

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学生時代、テレビ局でアルバイトをしていたので、この小説のリアルさ加減がよく分かり、とても楽しめた。とても華やかで、それと同じくらい闇が深く、それでもそれらすべてをとっぱらうくらい夢がある世界。テレビは怖い。今も昔も変わらない。そのことをまざまざと感じさせられた。
物語自体は、文章が読みやすいことも相まってするする読める。下手なことを考えずに身を任せてしまうのが、一番楽しめる読み方なのではなかろうか。月並みな感想で申し訳ないけれども、是非実写化してほしい。もちろん生放送で。

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テレビは確実にTVerやYouTubeに活躍を奪われていると思います。ですが、テレビは同じ時間にたくさんの人たちが同じ番組を観るので、SNSのあのお祭り騒ぎは、テレビの番組でしか味わえないと思います。
一つの番組を大勢の人が思いや考えを持ってこの「ゴシップ人狼」に挑むのも、人の嘘や裏が入り混じっているのもよかったです。
批判も非難も誹謗中傷も、すぐに周りに乗れるコンテンツなのだろうとひしひしと感じました。だからこそ、「ゴシップなんて、九割は嘘か誇張か情報不足。」「それくらいの目を持ってくれよ」という言葉が刺さりました。我が身を省みたいです。

内容のことをいうと、あとで見返すと、過去と現在がうまく交差されており、全ての事実が一つにつながる感覚、これぞミステリという要素が詰め込まれていることに気が付きました。これはただのエンタメミステリではない。

キャラのこというと、仁礼はお笑い芸人を土台に、コメント力を磨きながら、ニュースのコメンテーターやクイズプレイヤーを主軸にした方が売れそう。こういう賢いキャラ好きです。

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バラエティ番組の出演者が芸能人のゴシップネタを披露し、誰が嘘をついているかを推理する“ゴシップ人狼”の放送前、出演者の死体が発見されたことからはじまるバラエティ系ミステリ。
実在するテレビ番組や芸能人の名前もたくさん出てくるので、普段バラエティ番組をよく観る方は楽しめるはず。
日々報道されるゴシップネタではあるけれど、嘘や誇張がほとんどだと思う。これからもいろんな情報を鵜呑みにせず、嘘や誇張に惑わされないよう、見る目を養いたいと思った。

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『ノウイットオール』が最高に面白かった福岡の作家さんなのですぐにリクエストしてしまいました。
やっぱり本作も面白かった!というか、楽しかった。

森バジルさんがお笑いやエンタメが好きなのは前作からこれでもかと伝わってきていたけど、今作ではいろいろなタイプの芸能人(芸人、モデル、役者、etc)の内面描写が描かれていて、なんでこんなに解像度高いんだとワクワクにやにやドキドキ。限りなくありえない設定なのに、ありえてしまいそうなリアル感、あっという間に読み終えました。

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