伝説とカフェラテ

傭兵、珈琲店を開く

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刊行日 2024/05/20 | 掲載終了日 2024/07/18

ハッシュタグ:#伝説とカフェラテ #NetGalleyJP


内容紹介

珈琲(コーヒー)店を開きたい。それがヴィヴの夢だった。幸運の輪(リング)を引き寄せるというスカルヴァートの石を懐(ふところ)に、いちから店作りに着手する。最初は閑古鳥(かんこどり)が鳴いていた店も、募集広告を見てやってきた店員が描いたセンス抜群の看板や、隠れた天才パン職人のつくるうっとりするようなパンや菓子のおかげで、次第に繁盛しはじめるが……。ネビュラ賞最終候補の心温まるコージーファンタジイ。

珈琲(コーヒー)店を開きたい。それがヴィヴの夢だった。幸運の輪(リング)を引き寄せるというスカルヴァートの石を懐(ふところ)に、いちから店作りに着手する。最初は閑古鳥(かんこどり)が鳴いていた店も、募集広告を見てやってきた店員が描いたセンス抜群の看板や、隠れた天才パン職人のつくるうっとりするようなパンや菓子のおかげで、次第に繁盛しはじめるが……。ネビュラ賞最終候補の心温まるコージーファンタジイ。


出版社からの備考・コメント

【ネットギャリーをご利用の方へ大切なお願い】
・多くのレビューをお待ちしておりますが、物語の核心をつくような、所謂「ネタバレ」はお控えください。
・ネタバレ行為はネットギャリーのみならず、読書メーター、ブクログ、Twitter 等の多くの方が目にする場でも同様にお控えいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
・本作は校了前の大切なゲラデータを著訳者よりご提供いただいた上で公開をしています。本作の刊行を楽しみにお待ちいただいている、多くの読者のためにも、ご理解、ご協力のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

・多くのリクエストをお待ちしておりますが、過去のフィードバック状況やレビュー内容からリクエストをお断りする場合がございます。予めご了承ください。

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・本作は校了前の大切なゲラデータを著訳者よりご提供いただいた上で公開をしていま...


出版情報

発行形態 文庫・新書
ISBN 9784488559052
本体価格 ¥1,200 (JPY)
ページ数 396

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NetGalley会員レビュー

「傭兵、珈琲店主に転職!」という帯に興味をもちました。
なぜそんな転職を?と思いながら読み始めたら、もうめちゃくちゃ面白かったです。
しかも元傭兵で珈琲店を開きたいと夢を持つヴィヴは実はオークなのです。ファンタジーでオークといえばほぼ悪役ですよね。そんなヴィヴはとても努力家で本が好きなオークです。
だから夢に向かってお金を貯め、ある街にたどり着きます。幸運の輪を持つヴィブはまるで奇跡のような出会いの連続で珈琲店を開きます。出会うのもまたファンタジーでおなじみの種族たちです。

ヴィブの淹れる珈琲の美味しそうなことと言ったら、もうたまりません。この本を持ってカフェに行って読んだら最高だと思います。
私にとって珈琲と本は最高の組み合わせです。この本を持ってカフェで珈琲の香りに包まれながら読むと幸せな気持ちになるでしょう。あまりにも美味しそうでたまらず珈琲を淹れたり、美味しそうなお菓子がでてくるとお腹が空きおやつを食べながら読みました。
ただ、順風満帆に思われるこの珈琲店ですが上手くいくことばかりではありません。一人では解決できないこと、一人では叶わない夢、それを助けてくれる仲間たちに囲まれて物語は進んでいきます。困っていたら種族なんて関係なく助け合うそんな優しい世界が大好きです。

書店で色んな作品をチェックしているつもりでしたが、こんなに面白い作品が発売されていることを知らなかったので、今回読むことができてとても幸せです。
ファンタジーを愛する人だけでなく、珈琲が好きな人、今夢に向かって頑張っている人、仕事に疲れた人、世代を問わずどんな人が読んでも心に効く物語だと思います。

謝辞とあとがきはぜひ読み終えてから読むことをおすすめします。
出版のことや多く読者に愛される作品となった経緯など書かれていますが、まるでヴィヴが手にした幸運の輪が起こした奇跡と重なりました。
本を読み感想を書いたりSNSに投稿したりと本好きな人たちが、作品を応援しています。本離れと言われながらも、こういう応援が他の読者に届くことを願いながら私もこれからも続けていきたいと思います。

最高に面白くてお腹も心も満たされました。
読ませていただきありがとうございました。

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傭兵の女オークが引退し、幸運の石を持ち、新天地でカフェ経営者にというお仕事小説。なんじゃコレという設定で、ウェートレスはサキュバスだし、天才ラットのパテシエに、凄腕の船大工、吟遊詩人の歌手とか、結界を張る大学生の常連さん、地元を仕切るみかじめ料を取る奥方。元仲間や、奇跡の石を狙うエルフ。異世界冒険もののラノベのような話しなのに、読み応えがそこそこあるというネビュラ賞最終候補の心温まるコージーファンタジイ。

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コーヒーが飲みたくなって、おいしいコーヒーのお供が欲しくなり、
このカフェに足しげく通いたくなる、魅力的なお店が描かれています。
正直コーヒーよりも、クロワッサンショコラとか、シナモンロールが食べたくなる…。

ただ、私にファンタジーゲームの素養がないせいで、キャラの特徴がうまくつかめず、
(エルフとか、ノームとかくらいならわかるのですがまず主人公がよくわからなかった)
本文中である程度説明があるかと期待して読み始めたものの、
なくはないけれどゼロから理解できるほどには丁寧ではなかったため、
けっきょく最後までキャラクターイメージがうまくつかめないままだったので、
最初の登場キャラクター紹介のところでもう少し詳しく書かれていたら、
イメージをしやすくて内容を理解しやすかったかなと思いました。

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ファンタジー好きにはたまらない世界観!
オーク、ドワーフ、サキュバスなど、ファンタジーの世界にはお馴染みの種族たちが集まって、珈琲店を営んでいくお話。
それぞれの種族の細かな説明はないので、これらの生き物に馴染みがない人には想像しづらいかもしれない…。
でも、その辺りの知識がなくても、起業ストーリーとしても、異種族と協力し合うお仕事小説としても楽しめます!

最初は人付き合いの下手なオークが、どんな風に接客業をやっていくんだろう…と心配しながら読んでいったけれど、だんだんと仲間が集まって、お互いにぎこちなかった初対面の関係から、少しずつ信頼を寄せて、軽口を叩けるような関係にまでなっていく過程が微笑ましかった。

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既存の人間や動物ではなく創造された様々な種の生き物達。それらが繰り広げる人間世界と同様の階層や偏見や差別、そしてそれを乗り越える仲間達。確かにゲームの世界にあれば夢中になって次のステージをクリアしたいと思うに違いない。善悪や自身の価値観に関係なく仕事として戦いを請け負っていた戦士、それがコーヒーという魔法の飲み物に魅せられて新しく生き直すこととなる。そこに存在する魔法の石が惹きつけたのかもしれない見事なまでの仲間との繋がりは活字の中から豊かなコーヒーの香りや焼きたてのパンの匂い、激しさと優しさをないまぜにした音楽を彷彿とさせる。その場所に一度は座ってみたいコーヒーショップ、その世界を一度は体験したいゲームの世界である。コーヒーショップの中に立つメニューボードの断り書きがいつまでも増え続けるエンドレスな物語の続きを読んで見たいものである。

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ファンタジーの世界でも、第二の人生のはじまりがある。
戦いに身を置いていた傭兵が、その暮らしに限界を感じて珈琲店の店主に転職。慣れない商売に右往左往...。町で暮らしていくための知恵を一から学ぶ...。剣と魔法の世界なのに、なんだか親近感が芽生えるではないですか。人付き合いは苦手でも、その実直な性格に惹かれて人が集まる。
どんな種族か分かりにくいキャラクターもいますが、それぞれ個性的で魅力的。出てくる珈琲はもちろん、そのお供もとても美味しそう。このお店も、繁盛して伝説になっていくのかもしれません。

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珈琲好きの私は、まずタイトルに惹かれました。
オークとかノームとかサキュバスとかよく分からず、なんとなく自分なりのイメージで読み進めました。
読んでいくとキャラの個性がしっかり描かれているので、愛着も湧いて楽しく読めました。
様々な困難の中、徐々に仲間が出来て協力していく流れがワクワクしました。
人との繋がりは幸運の輪だけの力じゃない、その人となりに共鳴した仲間が集まり関係をつくりあげていく。
すごく素敵だなぁと思いました。

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珈琲が普及していない中、いきなりカフェを始めようとして、うまくいくの?と思いましたが、周りに助けられながらどんどん素敵なカフェになっていく様子が癒されました。また、トラブルがあっても乗り越えていく様子も素敵でした。でも、あれ?という違和感を感じながらも、スルーしていた「彼女」という表現、後書きでまさか本当に女性だったことを知り、かなりの衝撃を受けました。私もバイアスを持っていたようです。

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紹介文を読んで想像した内容とはかなり違った。初老の傭兵が「身体もキツくなってきたし、引退してカフェでも開くか」「昔の仲間と思い出話に花を咲かす」感じかと思っていたら!
いやいやどうして、世界観が侮れない。ゴリゴリのファンタジー世界に、カフェオープンの初歩マニュアルを乗せた感じか。
上手くいき始めたと思ったら、降りかかる難問。「好き」というだけで何もかもが上手くいくはずもない。
この本を読んで、久し振りにシナモンロールを買ってしまった。

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