ルポ スマホ育児が子どもを壊す
石井 光太
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刊行日 2024/07/18 | 掲載終了日 未設定
ハッシュタグ:#ルポスマホ育児が子どもを壊す #NetGalleyJP
内容紹介
保育園・幼稚園から高校まで、200人以上の教師に取材を重ねた衝撃の現場報告!
『ルポ 誰が国語力を殺すのか』に続く、現代の子どもたちの成長現場のリアルを描くノンフィクション。
いまの子どもは区切られた狭い空間で育てられ、スマホ画面を見ている時間が長く、赤ちゃん時代に必要なハイハイをしていないために筋力がついていない。だから頭を支えきれず、左右の足を出すタイミングも悪いので転んでしまう。
スマホアプリの子守唄で眠り、画面に慣れ親しんで育つ子どもは、いったいどうなるのか。
スマホとデジタルが、子どもたちの心とからだを変えていく――
遠くない将来に社会に出る若者たち・子どもたち。
いずれあなたの職場にもやってくる「いまの若い人」のリアルな姿を描く、最新のルポ。
出版社からの備考・コメント
1977(昭和52)年、東京生れ。2021(令和3)年『こどもホスピスの奇跡』で新潮ドキュメント賞を受賞。主な著書に『遺体』『「鬼畜」の家』『43回の殺意』『ルポ 誰が国語力を殺すのか』などがある。また『ぼくたちはなぜ、学校へ行くのか。』など児童書も多い。
【著者略歴】いしい・こうた
1977(昭和52)年、東京生れ。2021(令和3)年『こどもホスピスの奇跡』で新潮ドキュメント賞を受賞。主な著書に『遺体』『「鬼畜」の家』『43回の殺意』『ルポ 誰が国語力を殺すのか』などがある。また『ぼくたちはなぜ、学校へ行くのか。』など児童書も多い。
おすすめコメント
『ルポ 誰が国語力を殺すのか』で現代の子どもたちの読解力・理解力に警鐘を鳴らした石井光太氏。
最新刊は、デジタル化とスマホ多用による子育て・教育が、子どもの心身にどんな影響を及ぼしはじめているのかを、教育の現場で追ったノンフィクションです。
書店員の方、教育関係者の方、子どもを持つ親御さんにぜひお目通しいただければ幸いです!
『ルポ 誰が国語力を殺すのか』で現代の子どもたちの読解力・理解力に警鐘を鳴らした石井光太氏。
最新刊は、デジタル化とスマホ多用による子育て・教育が、子どもの心身にどんな影響を及ぼしはじめているのかを、教育の現場で追ったノンフィクションです。
書店員の方、教育関係者の方、子どもを持つ親御さんにぜひお目通しいただければ幸いです!
販促プラン
ネットギャリーでご感想を公開してくださった書店さまに、初回ご希望を承ります。以下の用紙でご希望数をFAXにてお送りくださいませ。
よろしくお願いいたします。
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出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784103054597 |
本体価格 | ¥1,700 (JPY) |
ページ数 | 272 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
ノンフィクションライター石井光太さんは筋が通っています。
現場に足を運んで取材を重ね、現代社会の問題を浮き彫りにしていく、というスタイル。まさにルポルタージュ。
本書は多くの大人が漠然と思っている子ども像(自分たちの子ども時代)と現代の子ども像のズレを容赦なく指摘します。
スマホ育児は相当まずいんじゃないかと直感的に思ってはいましたが、保育所や幼稚園の現状は知らなかったので、そんなことになっているのか!と驚きました。
多くの著作で多少なりとも希望の持てる材料を最後に示してくださる石井さんですが、今回はほとんどそうした要素がありません。
読者に考えさせようという意図なのか、希望がまったく見つからなかったということなのか…。
石井さんにはなるべく中立の(変化が悪いわけではないとする)立場を保とうという姿勢が見られますが、どうしても、これはあかん!と思ってしまいます。しかし今さら地域社会の結びつきを復活させるのも超高齢社会を脱するのも難しく、八方ふさがりの気分になります。
せめて図書館関係者の端くれとして、何かできることがないのか、探っていきたいと思います。
(p.219に改行の乱れがありますが、出版時には直っていることでしょう。)
スマホが普及し始めた頃、自分の育児は落ち着いた頃だったため、あんな便利な物があって助かるだろうなと思っていた。
そのうち、外食や待合室等で子どもにスマホを持たせている姿を多く見るようになってきて、子ども達はあれがあれば静かに座っているのだなと思いつつ、親子でそれぞれスマホ等の端末を見ているだけで、時間を共有していないことの怖さを感じた。
泣き声認識アプリが開発されてママが楽になりますというニュースを見たときは、ここまで来たか・・と心底恐ろしくなった。
最初、何もわからず不安な中、手探りで子育てをしながらコミュニケーションをとりながら、子どものことが少しずつわかるようになり、自信もつき、子どもが親にしてくれたと感じているが、何事もアプリに頼り目の前の子どもを見ていなければ、そのような実感がわからないままで終わってしまうのではないか。
あると便利で頼ってしまうのもわかる。私の子育ての時代にはスマホが普及していなくて本当に良かったと思う。
本書を読んで、あらためて強く思った。
未就学児から高校生までの関係者や当事者への取材を元にして書かれたルポルタージュです。
本書を読んで、前提として今の子どもたちや若者デジタルネイティブであること、大人が子育てに対して不寛容であることがを念頭に置いておく必要がある気がしました。
幼少期に公園で遊べない、ハイハイできる環境がない、親に余裕がない、というのは、子育て世代が周囲に気を遣いすぎているからかもしれません。そして、周囲も子育て世代に対して八つ当たりのように厳しく圧力をかけているからかもしれないと、本書を読んで考えました。
子どもが泣くのは当たり前、子どもが走り回ったり動き回ったりするのは当たり前。そんな当たり前を笑顔で見守れるような社会になれば、小さい頃からスマホ育児をする親も、もしかしたら減るかもしれないなぁと感じました。
1歳児からスマホを触っていれば、年齢が上がっていくにつれて手放せなくなるのは当然です。
歳を重ねるごとにネット依存、スマホ依存は高まり、本書に出てくるような子どもたちを生んでしまうように感じます。
他人の気持ちがわからない、自分を受け入れてもらえないとパニックになるなど…こういう子どもたちが増え、これが当たり前の世の中になってしまうと思うとゾッとします。
大人の在り方、子供への接し方の重要性が改めてわかりました。
迫真のルポで背筋が寒くなった。長年子供に関するルポをしている人だけによく見ているなという印象。今後、解決策となりそうな事例の取材を待ちたい。事例の内容としては、関東が多い印象。関西で子供と接するボランティアをしているが、まだここまでは来ていない気がする。規制への国の動きはどうなっているのだろうか。内容については、スマホ育児が子どもを壊すというよりかは、自ら考えない親が子供を壊しているようにも感じた。問題は、スマホではなく、物事を深く考えさせないようにしている社会構造にあるようにも思う。今の子育て世代をそう育てた世代にも原因があるだろう。ぜひとも子育て世代に手を取ってほしいが、なかなか難しいかもしれない。
現代の子どもたちを取り巻く環境とその影響について、綿密な取材で浮き彫りにしたルポタージュです。タイトルにあるスマホ育児の弊害にとどまらず、家庭環境や経済格差が子どもに与える問題も丁寧に書かれているところが石井さんらしいと思いました。
近年の受験の傾向や通信制高校の現状も、子どもの特性だけでなく社会全体の変化に伴う部分があることが分かり興味深かったです。岐阜県が入試の内申書から出欠に関する欄を廃止するというニュースを見たところだったので、自分の時代の常識が全く役に立たないことを実感しました。
デジタルネイティブの保育士の事例は衝撃でした。この保育士の場合はデジタル以前に元々の資質に問題があるようにも思えますが、学校でもICT教育に慣れ親しんだ教員と、従来の教育を受けた教員との間に分断を生じないか心配になりました。双方の利点を取り入れて、より良い教育の研究が進むことを期待したいです。
「スマホやタブレットを赤ちゃんや子どもに見せすぎないで」と言われますが、ついつい手軽さに親も子どもも手を伸ばしてしまいます。
うまく使えば、子どもの力を伸ばすこともできるものだとは思うのですが、その使い方を親もまだ分かりきれてないなと日々思っています。
保育所・幼稚園、小学校、中学校、高校と各世代で起きているスマホ育児によるものである実例があり、
子育ての段階で、いろいろな問題が出てくるのかぁ、うまく乗り越えていけるだろうかと心配になります。
保育所・幼稚園の先生(きっと小中高の先生も)自体がデジタルネイティブ世代で、
泥遊びや外遊びなどを体験していなくて、その楽しさや重要性が理解できなくなっているというのがさらに心配です。
田舎なので、まだ大丈夫かなとは思いますが、5年後、10年後は分からないですね。
小学校で働き始めてから10年以上子どもたちを見ていますが、コロナ禍の影響は強く感じています。急速に進んだネットによるものも大きかったのですね。
未就学児から高校生まで、教師を中心に取材を重ねた渾身のルポタージュです。
最近はベビーカーにスマホやiPadを取り付けて相手をさせている様子をよく見ます。
デジタル時代に生きるシン・日本人とは何なのでしょうか。
保育園でリアルな遊び方がわからず自由に遊べない子ども、ハイハイで鍛えられていない脆い足を持つ子ども、飲み込む力が弱い子どもが増えたと言います。そういえば喉を詰まらせて亡くなった事件が多いです。これは報道が増えたのではなく、現実だったのですね。
脆いのは身体だけではありません。突如心の扉を閉める普通の子たちも増えたと言います。
「子どもを育ててくれる人を探すのが親の仕事」というのはまさにそうかもしれません。
「親ガチャ」などと言われたくないですし、さりとて自分に自信もない…
これらの原因は何なのか。大人たちが精神的余裕を失っているからだと筆者は確信しているようです。経済的なものもそう、教育現場でも家庭でも「監督責任」を問われます。複数の要因が重なった結果ではないのかと。
この近未来の前兆。現場はジワリジワリと感じています。
ただでさえ少ない日本の子どもたち。心身ともに健やかに育って欲しいものです。