雪渡の黒つぐみ
桜井真城
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刊行日 2024/06/17 | 掲載終了日 2024/06/17
ハッシュタグ:#雪渡の黒つぐみ #NetGalleyJP
内容紹介
// 第18回小説現代長編新人賞受賞 //
「七色の声」をもつ忍者VS雪山に迫る黒い影!
この忍者、手裏剣もくないも使いません(!?)
武器は声。挑むは、大きな眼を持つ邪教。
いま、この時代にこそ突き刺さる、
驚愕の時代エンターテインメント!
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伴天連教迫害が進む1625年。
東北では過激な新興宗教・大眼宗の台頭に、隣国との領地争いと、いくつもの火種が燻っていた。
南部藩の若き忍者・景信は、この世でただ一人の“声色使い”。
どんな声も完璧に真似できる唯一無二の喉を使えば、無数の敵も指一本触れず制圧することができる。
隣国・伊達藩の動向を探る命を受け、諜報活動に挑む景信が目にしたのは信仰にすがる声なき人々と、闇に身を潜める邪教の黒い陰謀。
背負わされた十字架、お上の掌返し、見ぬふりをされる人々の思い。
いま、この時代にこそ突き刺さる、驚愕の時代エンターテインメント!
選考委員激賞!-------------
「一読して、抜きんでている印象を受けました」――中島京子
「エンターテインメントのツボをきちんとおさえた力作」――薬丸岳
「物語が進むにつれて状況が二転三転し、先が気になって仕方がない」――塩田武士
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著者/桜井真城(さくらい・まき)
1979年、岩手県北上市生まれ。明治大学法学部卒業後、会社員生活の傍ら小説を書く。久しぶりに書き上げた「転びて神は、眼の中に」(刊行時『雪渡の黒つぐみ』に改題)が第18回小説現代長編新人賞を受賞しデビュー。
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おすすめコメント
❖ 担当編集者より ❖
声という武器は、命を奪わず敵を封じる優しさを兼ね備えています。
史実の間に残る謎、極限状況での心理戦、遊女との恋の行方などエンタメの勘所を丁寧に押さえた構成も鮮やかで、一見軽妙に見える景信の態度が仲間の死を悼むことすら許されない立場ゆえ生まれたのだと気づいたとき、これは恐るべき新人が生まれたと鳥肌が立ちました。
時代小説のヒーロー像を塗り変える新時代の忍者の冒険をぜひ、お楽しみください!
販促プラン
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出版情報
ISBN | 9784065354834 |
本体価格 | ¥1,750 (JPY) |
閲覧オプション
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七色の声を操る忍者、景信。思い任務を担っている割には緊張感もあまりなく、わりと青春も謳歌しちゃっている感じが、自分の中でイメージしていた忍者とは少し違って、自分の感情を押し殺しても任務を全うするという忍者像ではなく、自分の想いにまっすぐに行動する景信に、ハラハラしながらも、惹かれるものがありました。それぞれの思惑や、大眼宗に隠された真実など、途中で何を信じていいか分からなくなりそうになる場面もありましたが、それぞれに自分の信念のために生きていることも伝わってきます。ただ、その信念に固執しすぎて、誰かを犠牲にしたり、大切なものを見失うのはやっぱり駄目だと思います。まだまだ未熟な景信には、もっともっと成長してほしいので続編も読みたいです。希望の見えるラストだけど、続編があってもあの2人には簡単に再会出来なそうな気もします。
徳川幕府が開かれたが泰平には至らぬ世。一筋縄では行かない者達が複雑に絡む中、自らの「七色の声」を武器に忍者景信が真相に迫っていく。息をもつかせぬエンタメ時代劇。
江戸幕府が開かれたものの、まだ泰平の世とまではなっていない頃。戦後時代の頃ほどではなくても、裏では藩同士でこのような抗争がなされていたのだろう。それに禁教令が関わってくるとは、意外な展開に目を見張った。
更に登場人物の誰もが表と裏の顔を持つ一筋縄とは言えない者ばかり。彼らは〈自分の真の目的〉の為には手段を選ばない。
そんな中で、「七色の声」を持つとは言え、まだ元服して間もないだろう景信が、真相に向かって足掻いていく姿は、17歳とは思えない意志の強さを示していた。現代の17歳とは時代が異なるとは言え、その覚悟は賞賛に値すると思う。
しかし、何人もの死を乗り越えてたどり着いた真相は、藩だけでは扱いきれないものだった。景信にとっては満足のいく決着とは到底言えないもののはず。それだけに、心を許した2人に思いをはせるのだろう。彼の淡い期待が叶うことを願っている。
過激な宗教布教と領地争いなどの問題を抱えた江戸前期。「七色の声」を操る一族の若き忍者・景信が、声色だけを武器に諜報活動に挑む、時代エンタメ長編。
特に腕の立つわけでもない17歳のチャラ優男が、たった独りで強大な黒い闇に立ち向かう。その頼りないスリルと、意外な慧眼による手に汗握る攻防が魅力の作品。
「声」をどのようにして武器にするのか―――趣向を凝らした緻密な設定を、情深い主人公自らが掻き回し、予測困難な流れを作っていく様に胸が高鳴った。
敵か味方か、心の裡を読めない絶妙な距離感の登場人物たちがまたいい味を出していて面白かった。誰にも心を許せない状況下で、強い信念をもって突き進んでいく、景信の成長と冒険の物語。
景信、豆助、鈴音、登場人物たちがみんな魅力的。七色の声をもつ景信の武器を持たない戦い方にシビれました。個人的にすごく続編が読みたいです……!すごく読みやすかったので時代小説苦手な人にもオススメしたいと思いました。
最初の方は結構ワクワクしながら読めていたがあまり世界観や言葉になれないのかだんだん失速してしまった。
七色の声を持つ忍者という設定は面白かったのですが、ちょっと地味な展開かなと思いました。
豆助の正体は一体何だろうとハラハラしながら読みました。
予想に反するものに特化した忍者。声という今まで体験したことのない注目の仕方での展開。諜報活動ものだからこそできるものではあると思うけれど、未体験なこともあり面白かった。多少のあらさは今後に期待することにする。