さいわい住むと人のいう

この作品は、現在アーカイブされています。

ぜひ本作品をお好きな書店で注文、または購入してください。

出版社がKindle閲覧可に設定した作品は、KindleまたはKindleアプリで作品を読むことができます。

1
KindleまたはKindleアプリで作品を閲覧するには、あなたのAmazonアカウントにkindle@netgalley.comを認証させてください。Kindleでの閲覧方法については、こちらをご覧ください。
2
Amazonアカウントに登録されているKindleのメールアドレスを、こちらにご入力ください。
刊行日 2024/09/09 | 掲載終了日 2024/10/25

ハッシュタグ:#さいわい住むと人のいう #NetGalleyJP


内容紹介

【第11回ポプラ社小説新人賞受賞後第一作
二人の女性の人生を壮大なスケールで綴る、感動の傑作!!】

ある日、豪邸に住む高齢の姉妹が二人とも亡くなった。
老姉妹は、なぜこんな豪邸に二人だけで住んでいたのか―?

たった二人だけの家族である桐子と百合子の姉妹。
正反対の道を選び、背中合わせに生きていく。
辿り着いた先に「幸い」があると信じて――。

デビュー作『つぎはぐ、さんかく』が高く評価され話題に!
時代を遡り紐解かれる、姉妹の人生の物語。


【第11回ポプラ社小説新人賞受賞後第一作
二人の女性の人生を壮大なスケールで綴る、感動の傑作!!】

ある日、豪邸に住む高齢の姉妹が二人とも亡くなった。
老姉妹は、なぜこんな豪邸に二人だけで住んでいたのか―?

たった二人だけの家族である桐子と百合子の姉妹。
正反対の道を選び、背中合わせに生きていく。
辿り着いた先に「幸い」があると信じて――。

デビュー作『つぎはぐ、さんかく』が高く評価され話題に!
時代を遡り紐解か...


おすすめコメント

【担当編集よりおすすめコメント】
前作『つぎはぐ、さんかく』にて第11回ポプラ社小説新人賞を選考委員の満場一致で受賞し、デビューした菰野さん。
柔らかな唯一無二の筆致、胸を突き刺すような心情表現、構成の妙が素晴らしく、応募原稿を読んだときから、私は大ファンになってしまいました。
担当編集としても、受賞後第一作がどんな物語になるかとても楽しみにしていましたが、
想像以上に壮大なスケールで描かれる二人の姉妹の物語に深く感動しました。
間違いなく傑作です。ぜひ皆さんに読んでいただけたら嬉しいです。


【担当編集よりおすすめコメント】
前作『つぎはぐ、さんかく』にて第11回ポプラ社小説新人賞を選考委員の満場一致で受賞し、デビューした菰野さん。
柔らかな唯一無二の筆致、胸を突き刺すような心情表現、構成の妙が素晴らしく、応募原稿を読んだときから、私は大ファンになってしまいました。
担当編集としても、受賞後第一作がどんな物語になるかとても楽しみにしていましたが、
想像以上に壮大なスケールで描かれる二人の姉妹の...


出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784591182963
本体価格 ¥1,700 (JPY)
ページ数 336

閲覧オプション

NetGalley Shelf App (PDF)
ダウンロード (PDF)

NetGalley会員レビュー

ミステリーかと身構えて読み始めたが、全く違った。ただただ温かい人間同士の話であり、似たような境遇にある身としては共感しながら読んだ部分もあった。独りで生きていくことについても考えさせられたし、様々な人生に思いを馳せるという小説本来の役割を果たす良いものを読ませてもらったとも思う。また読みたい。

このレビューは参考になりましたか?

歳を経てくると、さりげない作品がよくなってくる。今の私には、この作品がピタッときている。読んでいて気持ちよく、焦って先を読み進めるのではなく、じっくりと味わっていたくなる。なんだろう、息をするように読める一冊なのだ。

物語は2024年に始まり、徐々に年を遡り、そしてまた2024年に戻ってくる。いい構成だ。
主人公は、早くに両親を失い、親戚の家を転々としている姉妹。ある裕福な家で妹は必ずしも祝福されない結婚をし、姉は独立して一人で生きることを選ぶ。そして姉はいつか二人で住める家を手に入れたいと懸命に働く。
もう一人の主人公は、自治体の地域福祉課の青年。担当地域の挨拶回りの時、「何かあった時に相談にのってもらえる人だ」と紹介されたのが、先の姉妹の姉。学校で長く働き、その後も地域の相談相手になってきた人物だ。
そしてもう一つの主人公が、大きなお屋敷。姉が懸命に働き、そして僥倖もあって手に入れた屋敷。今は姉妹二人でそこに住んでいる。
戦後を舞台とした大河ドラマということだけ知ってこの本を読んだが、静かな、しかしドラマティックな展開にすっかり魅了された。老姉妹がどんな波乱の人生を送ってきたのか、自分が感じている幸せは人からどう見られているのか、そもそも自分が送ってきた人生は本当に幸せだったのか・・・色々な感情が湧き上がる。
人は老いて人生を悟る。そして亡くなる瞬間に自分に問う「自分の人生は幸せだったのだろうか」。その答えを探しながら命を閉じていく。
「生きていくとは、流されていくこと。時には抗い、時には脱力する」そんなことを感じる一冊だった。

このレビューは参考になりましたか?