刑事捜査の最前線
甲斐竜一朗
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刊行日 2024/05/15 | 掲載終了日 2024/06/06
ハッシュタグ:#刑事捜査の最前線 #NetGalleyJP
内容紹介
// 刑事ドラマが好きな方にも是非読んでいただきたい1冊!!//
「地下鉄サリン事件」「グリコ・森永事件」「世田谷一家殺害事件」「神戸連続児童殺傷事件」から「工藤会」「ルフィ広域強盗事件」まで…
事件捜査の裏側を活写!
事件は解決するのか…しないのか…、
この本に、その答えはある!
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[ 注目ポイント ]
著者の甲斐竜一朗氏は事件記者一筋足掛け36年。なかでも警察担当記者のあいだで、もっとも激務と言われる大阪府警と警視庁の捜査1課担当──通称1課担──を連続で務めた。さらに警察庁担当も2年と、平成から令和の刑事捜査のすべてを知る著者が、いまの刑事捜査を明らかにする!
[ 主な内容 ]
●「防犯カメラ」捜査効果で検挙率100%超
●DNA鑑定は「565京人に1人」の精度に進化
●「地下鉄サリン事件」解明の舞台裏
●容疑者の心を開く名取調官の能力
●「グリコ・森永事件」の苦い教訓
●「世田谷一家殺害事件」における初動指揮のミス
●「神戸連続児童殺傷事件」を早期解決に導いた職質
●工藤会トップ逮捕に結びついた15年前の裁判資料
●「ルフィ広域強盗事件」でハイテク犯罪捜査班が活躍
●特殊詐欺との闘い
…etc
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著者/甲斐竜一朗(かい・りゅういちろう)
1964年3月3日生まれ。西南学院大学卒業。89年読売新聞社入社。93年共同通信社入社。95年から2000年、大阪府警捜査1課と警視庁捜査1課を連続して担当。その後も警察庁担当、警視庁サブキャップ、同キャップなどに就き、多くの事件、事故を取材。現在も編集委員兼論説委員として警察庁記者クラブを拠点に取材活動を続けている。
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出版情報
ISBN | 9784065359273 |
本体価格 | ¥900 (JPY) |
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かつては暴力団が一番大きな問題でしたけど、そちらが抑え込めるようになってからは、半グレや闇バイトが動く特殊詐欺や強盗が増えています。こういった事件の摘発が進んでいますが、一番摘発しにくいのが贈収賄、とりわけ政治家がらみが一番捜査しにくいのだそうです。「あそこの捜査はしないでくれ」という連絡が所轄の警察署長へ入ることもあるのだとか。つまり、今の世の中で一番悪い奴は政治家ってことなのでしょうか。
この本の紹介で『DNA鑑定は「565京人に1人」の精度に進化』という文章を読んで、最初意味がわからなかったのですが、調べてみたら「京(けい)」とは数の単位で10の16乗でした。それほどの精度があるとは、実にすごい。
DNA鑑定や防犯カメラといった技術の進歩とともに、実際に捜査をする方たちの努力やカンといった、人間力も犯罪捜査に対してとても重要なものだということが良くわかる内容でした。
この本を読んだら、犯罪を犯すなんて割りの悪いことはやらない方がいいって、とてもよくわかりますよ。
随分と昔のことになるが、全国各地で清涼飲料水に毒性のあるものを入れるという事件が続き、私の住む隣県でも未遂事件が起こった。その際、自販機を設置していた隣県の田舎の酒店である我が家まで捜査員の方が調査に来ておられ驚いたことがある。本書に書かれた捜査の実態は日々の警察官による努力を知るには十分すぎるほどである。
防犯カメラの設置の広がりと進化、指紋検証に加えたDNA 検査の確度の進化は、犯罪捜査を劇的に変え過去の誤りにも切り込める様になった。すごいことだと思う。筆者の言う様にそれが現場の犯人を「落とす」力にマイナスになっているとしても科学的事実を前にする威力は大きい。自白頼りの捜査が冤罪を生んでいた過去を検証する意味でも大きいのではないだろうか。ネット社会になり新しい課題に向き合わねばならない警察の方々のご苦労が偲ばれるが捜査を進める現場力が新しい道筋を開いてくれると信じたいと思う。
胸につかえることがどうしてもある。本書に出てきた指揮官達の有能性を否定するものではないが、伊藤詩織さんをめぐる事件や政治に絡む事件での不透明性と疑惑が解明されない。現場警察官達の地道な捜査の裏で何かが蠢いている様でとても虚しさを感じてしまう。是非ともそうしたことにもメスを入れ書籍化してほしいと願っている。
数多くの有名な凶悪犯罪の捜査の実例を挙げ、科学捜査の進化や、捜査員や警察組織の力の融合と、変化し続ける新型の犯罪や犯罪者との息詰まる攻防が、詳しく述べられている。
現役や過去の捜査官、警察庁、警視庁、都道府県刑幹部の生の言葉も印象強く、何よりも、全てが実際に起った(起きている)ノンフィクションである。
捜査官、捜査機関の膨大な努力や犯罪者との戦いが、リアルに迫ってくる。刑事物のドラマや小説をより理解し味わう助けにもなる。
刑事物ドラマの教科書といえる読み物。
ドラマでは、先ず犯行現場の周辺にある防犯カメラをチェックするが、本書によると現代の初動捜査の鍵は「防犯カメラ」とする。実際の現場でも先ずは防犯カメラをチェックするのである。そして科学捜査である。DNA鑑定精度アップ。毒劇物捜査。もちろん聞き込み捜査は今でも捜査の基本なのである。こうしてみるとドラマは現実の捜査を良く盛り込んでいるのが判るのである。
サリン事件、和歌山毒物カレー事件、グリコ・森永事件、神戸連続児童殺傷事件等新聞を賑わせた事件を通して、現在の捜査に関する重要な問題が語られる。ひとつは捜査指揮の重要性。捜査・鑑識・科捜研の一体化、取り調べ力の低下。汚職捜査の継承等々
あとがきで著者は「科学捜査」が進んだ現在、「人の捜査」を維持、発展させることができるかが今後の刑事捜査の重要な鍵になるだろう、と語る。小説やドラマで語られる刑事の活躍の裏での取り組みや試みが語られているのである。
昭和、平成、令和の有名な大事件からオレオレ詐欺まで、様々な事件を題材に事件捜査のあれこれを紹介。警察の捜査に興味がある人や、刑事ドラマや警察ミステリが好きな人は楽しめると思う。
警察の不祥事も耳にするが、殆んどの警察官は国民の安全を守る捜査機関としての自覚や覚悟を持って職務にあたっている。膨大な防犯カメラをチェックして犯人を追う忍耐力や執念、被疑者を完落ちさせるコミュニケーション力、初動で事件性の有無を見極める判断力、組織としても個としても力が求められる。
今回、私のような素人には盲点だったのは事件性の有無の誤判断が犯罪を見逃すことになるということ。知るのはいつも事件として報道されてからで、そもそも捜査が始まらなければ報道されず知ることはない。なるほど完全犯罪は捜査を逃げ切ることではなく、事件として認知されないことか。本書でもいくつか例をあげているが、恐らく現実には少なくない数が見逃されている。これは「殺人事件を解決できないことよりも重い罪だ。」と語る元警察庁長官の言葉を、全ての警察官は忘れないで欲しい。