籠の中のふたり
薬丸岳
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刊行日 2024/07/23 | 掲載終了日 2024/10/22
ハッシュタグ:#籠の中のふたり #NetGalleyJP
内容紹介
すべてを許したい。
そう思える友がいる。
最後に芽生える真の友情に、あたたかい涙が止まらない
孤独な弁護士と人殺しの罪を背負う男。
残酷な運命と過ちを知り、それでも友達でいたい。
二人は「過去」という「籠」から羽ばたけるのか。
著書25作目、もっともハートフルな長篇ミステリーの誕生!
《あらすじ》
父親を亡くしたばかりの弁護士・村瀬快彦は傷害致死事件を起こした従兄弟の蓮見亮介の身元引受人となり、釈放後に二人は川越の家で暮らし始める。小学6年生のときに母親が自殺し、それ以来、他人と深く関わるのを避けてきた快彦だったが、明るくてお調子者の亮介と交流することで人として成長していく。だが、ある日、母が結婚する前に父親の安彦に送った手紙を見つけ、衝撃の事実を知る。母は結婚前に快彦を妊娠していて、快彦に知られてはならない秘密を抱えていた。そして、出生の秘密は亮介の傷害致死事件とも繋がっていく。二人は全ての過去と罪を受け入れ、本当の友達になれるのか――。
《著者略歴》
薬丸 岳(やくまる がく)
1969年兵庫県生まれ。2005年『天使のナイフ』で第51回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。16年、『Aではない君と』で第37回吉川英治文学新人賞を受賞。著書に刑事・夏目信人シリーズ『刑事のまなざし』『その鏡は嘘をつく』『刑事の約束』のほか、『友罪』『ブレイクニュース』『罪の境界』『最後の祈り』『刑事弁護人』などがある。
出版社からの備考・コメント
※書影は仮のものです。
※ゲラは校了の前のデータにつき、修正が入る可能性がございます。
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※書影は仮のものです。
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おすすめコメント
《薬丸岳さんよりコメント》
ずっと描きたかった友情の物語です。
自著で一番好きな作品になりました。
ひとりでも多くの方に届いてほしい物語です!
《担当編集者より》
読後、こんなに心があたたまるミステリーは他にありません。つらい過去を背負った二人が共に暮らすことで成長し、受け入れ合う――とてもシンプルなストーリーです。その中に薬丸さんは、他人と触れ合うことの喜びと難しさ、人殺しの罪と贖罪、そして、ミステリーの面白さを凝縮させています。少年犯罪や理不尽な殺人事件など、重厚なテーマに挑み続けてきた薬丸さんだからこそ書き切れた最高の人間ドラマになりました。私はこの作品が大好きです。
販促プラン
《書店員の皆様へ 営業担当者より》
5月15(水)までにご感想をいただきました書店様に、店頭拡材として『籠の中のふたり』の直筆生原稿を1枚お送りいたします。
本作は薬丸さんが自著のなかでもっとも思い入れのある作品となりました。その思いを込めて、作品全編約600枚を直筆で原稿用紙に手書きしております。
冒頭になるか、重要な場面になるか、エンディングになるか、どのページになるかはお楽しみにしてください。
(※販促素材より上記の見本をご確認いただけます)
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出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784575247534 |
本体価格 | ¥1,700 (JPY) |
ページ数 | 360 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
時間も忘れるくらい没頭して読ませて頂きました。
人との関りが他人に対して、または自分に対して迷惑をかけるんじゃないか、という気持ちはよくわかる気がします。
これを言ったら、これは言わない方がいいんじゃないか、そう思うと自然に人との距離をとってしまう。
でももし亮介のように多少強引でも人の懐に入ってくるような人がいれば、そんな性格も少しは変われるじゃないかなと。
また本当の友情とは快彦と亮介の事を言うんだろうなと感じました。
合わないところもある嫌いな所もある、でもお互いの事を理解し尊重し力になろうとする。
決して若くはない年齢でも友情に年齢や年月はあまり関係ないんだろうと思いました。
たとえつらいことがあってもそれを和らいでくれる友情っていいなと思いました。
ありがとうございました。
展開が気になり過ぎてページをめくる手を止める事が出来ませんでした。
主人公の快彦の母親の自殺や同居することになった従兄弟の亮介の殺人事件。
ストーリーには終始明るい展開は無いのですが、著者のさじ加減が絶妙で重すぎる事なくテンポ良く読み進める事ができました。
解き明かされた真実はかなりハードですが、それを知る事で快彦と亮介は深い部分で本当にわかり合えたのだと思うと、何とも言えない感動を覚えました。
多くの方に読んで頂きたい素晴らしい作品に出会えました。
弁護士と服役していた従兄弟。人と距離を置いていた人と人懐っこい人。一見対象的な二人だけれど、読み進めていくうちに、本当は似ている部分の多い従兄弟なのだとわかってくる。
その二人や家族たちの人生を狂わせたものが、二人を再会させるキッカケだったことは、とても悲しいことだと思う一方で、悪党がヌケヌケと生きていることを知ったら人は誰でもこんな衝動に駆られるのだろうか。と考える作品でした。
亮介のコミ力の高さと人当たりの良さからは想像ができないほどの過去の罪。
それが気になってグイグイ読んだ。
正反対のタイプの主人公の心理描写も巧みで、自分もこの本の登場人物のひとりになったような気になった。