ノクツドウライオウ [靴ノ往来堂]

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刊行日 2023/04/30 | 掲載終了日 未設定

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内容紹介

第70回青少年読書感想文全国コンクール
課題図書 中学校の部

あなたの人生を変える魔法の靴店!

高いビルの間にちょこんとはさまっている小さな建物。

くすんだ色のレンガ造りのこの店は、築100年のオーダーメイド靴店「往来堂」だ。

店主は、靴職人の祖父。孫の夏希は、シューズデザイナーを夢見る中学生で祖父を尊敬していた。

ある日、店の後を継ぐはずの兄が突然いなくなり、店は危機的状況となった。

夏希は後を継ぐべきか悩める日々を過ごす。

そんな中、この店の土地を買い取りたいという土地開発会社の人たちが来た。祖父は、その内の1人の靴をみて足に合っていない靴を履いていると指摘する。その人は、どんな靴も合わないのであきらめていると話した。祖父が助言すると、その人は靴を注文することになった。

でき上がった靴を渡してまもなく、その人が来店して言った。

「まさか自分の人生が、たった一足の靴で変わるとは思いませんでした……」

これらのいきさつを見ていた夏希は、自分の向かう道をさだめていく。

シューズデザイナーを夢見る中学生をさわやかに描いた青春ドラマ!


第70回青少年読書感想文全国コンクール
課題図書 中学校の部

あなたの人生を変える魔法の靴店!

高いビルの間にちょこんとはさまっている小さな建物。

くすんだ色のレンガ造りのこの店は、築100年のオーダーメイド靴店「往来堂」だ。

店主は、靴職人の祖父。孫の夏希は、シューズデザイナーを夢見る中学生で祖父を尊敬していた。

ある日、店の後を継ぐはずの兄が突然いなくなり、店は危機的状況となった。

夏希は後...


出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784751531389
本体価格 ¥1,500 (JPY)
ページ数 224

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NetGalley会員レビュー

オーダーメイドのいい靴は直しながらずっと履き続けることができるんだよということは理解できるけど、このままこの店を続けていけるかどうかは不安だなと夏希は感じています。自分は靴作りは好きだけど、マエストロのような立派な職人になれそうにないし、本当は跡継ぎのはずだったお兄ちゃんはどこかへ行ってしまったし。

 店がある土地を買い取りたいとか、ビルを建てましょうという営業の人たちがやって来るけれど、マエストロは「絶対に売らない」と言い続けています。

 職人の技術は学校で習うこともできるけど、やっぱりいい師匠につくことが大事なんですよね。そういう意味では、ここのマエストロはとっても素晴らしい人なんですけど、後継者問題は深刻です。

 マエストロのようないい職人さんがいなくなってしまったら、すばらしい技術を後世に伝えることができなくなってしまいます。こういう仕事もあるのだと、子どもたちに見せていくこと、それも大人の役目であると感じました。

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靴職人の祖父、マエストロの跡を継ぐはずだった兄が家を出て、夏希はその役割を自分が受け継ぐべきかどうかと考える。訪れる客や、土地の買収をしにやって来る者、見習い希望の少年。その一人ひとりに靴職人として真摯に向き合う祖父の姿を見ながら、オーダーメードシューズの良さや、人の喜ぶ顔に接し、自分の夢とは違うと思っていた家業にも魅力を感じ始める。見習いとして通ってくるようになってから、最初は苦手だったクラスメイトの宗太とも分かり合い、互いを補い合うような関係になる。人でも仕事でも、きちんと関わらないとその魅力は伝わらない。そのものと関わるきっかけがあったということは、やっぱり縁があるっていうことなのかも。マエストロの靴を履いた人々の喜びや、夏希のアイディアでシューズが生まれ変わる様子に胸が躍ります。家を出たお兄ちゃんの行方も気になります。お兄ちゃん編、読んでみたいです。

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圧巻の読後感!心がグッと前に進み出すような力強さをもらいました。
主人公の夏希、見習い小僧の宗太、マエストロに店長。他にもたくさん!
出てくる人物が、みな生き生きとしています。
特に夏希と宗太の関係性は素敵でした。
暗い内容のシーンも、夏希の明るい口調のおかげで、重過ぎず、読みやすく、逆に元気をもらえました。
題名も面白く、何だろう?と、ワクワクしました。
また、靴を作り上げる為の面倒くさいほど細かい一つ一つの工程を、丁寧にこなしていく靴作りのシーンは、とても勉強になりました。
その作業は靴作りだけでなく、人生の色々な物事にも当てはめることができると思います。
真剣に物事と向き合う事の大切さを、そしてその事で、誰かを笑顔に出来る幸せを、改めて学ぶことができました。
学生時代に出会いたかったです。
とても面白かったです!
ありがとうございます。

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中三の夏希の家は100年続く老舗の靴や「靴ノ往来堂」。
皮をイタリアから取り寄せ、全てをハンドメイドで仕上げる靴は、時間もお金もかかるので、注文はそれほど多くなく、経営は決して楽ではない。
五代目を継ぐはずだった夏希の兄は、マエストロ(祖父)について三年修業した後、突然家を出てしまい、後継者問題もある。
夏希は靴職人よりも靴のデザイナーになって、かわいらしいデザインを大量生産したいと思っている。
「後継者がいなければ、店はしめることになるか」という祖父のところに、いつも嫌味しか言わない夏希のクラスメイト宗太が見習いとしてやって来る。

まずタイトルが面白い。
外国の言葉かと思いきや、店の看板。
最近はあまり見かけないが、昔は横文字でも右から左へ読む看板があった。
それだけで、店が古くから続く老舗だとわかる。
外観は隣のガラス張りのビルの隣にちょこんと立つレンガ造りの三階建ての建物。
屋内は、ろうそくの明かりのようなライトに螺旋階段と、それこそイタリアの工房のような様子で、なんだか100年前にタイムスリップしたような気持ちになり、それだけで物語の中にひきこまれる。
頑固なマエストロ、使い込まれた道具や、マエストロが靴を作っている様子が、ありありと頭に浮かんだ。
店内では「おじいちゃん」と呼ばせない頑固なマエストロ、何十年もの付き合いのある顧客など、人物も魅力的。
「こんな高い靴なんてとんでもない」と言っていた人の気持ちがひっくり返る様が、爽快だった。
マエストロの作った靴を履いた人が喜ぶ姿を想像して、笑顔になった。
使い捨ての時代に一石を投じる物語だと思った。
夏希と宋太の後継者争いも楽しみ。

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題名、アナグラム?と思って読み始めたけど違った。ここに4代続くオーダーメイド靴屋の矜持があるんだなあ。修行していたお兄ちゃんが出ていってしまったことを許せない夏希と靴作りに魅せられる同級生の宗太。2人の関係がだんだんかわってくるのも面白かったし、職人話が好きなので、靴作りの過程もワクワクしました。でもお兄ちゃん、どうするのかな〜と気になりました。
主人公は中学生だけど、高学年向き?

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いつの間にか、使い捨てられるもの、安く手に入るものが便利で使いやすいという価値観が大手を振っている世の中になっている。
もちろんその利便性を享受している身としては、ついそちらを日々優先してしまうのであるが。

この本はオーダーメイドの靴を作り販売する小さなお店が舞台。
マエストロと呼ばれる靴職人のおじいちゃんの手先からは、個々の足が心地よく歩くことができる靴が生み出されていく。
合わない靴に足を押し込んで、歩き回る辛さは、パンプスで血豆を作りながら闊歩せざるを得なかった人にとってあまりに身近だ。

進路に悩む主人公は、「この靴に出会って世界がかわった、人生がかわった」という人たちを目の当たりにする。
お兄ちゃんが出ていったこの店。
後継者不足に悩むこの店。
複雑な工程を手作業で仕上げていく様は、世の中の流れに逆行しているかのよう。
それに、採寸時にお客さんに跪くマエストロの姿に、抵抗を感じていた主人公。

それらに対して、主人公がどう考えていくのか、が見どころだ。
自分以外の人たちの生き方に、目を向けていく主人公の成長ぶりが頼もしくもあり、まぶしくもある。

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「まさか自分の人生が、たった一足の靴で変わるとは思いませんでした.......」
本の紹介のページのこの言葉にひかれて読み始めました。
オーダーメイド靴屋「往来堂」の店主はマエストロと呼ばれている。このマエストロの孫はシューズデザイナーを夢見る中学生の夏希。歳の離れた兄がいなくなり、夏希はこの店を継ぐか悩む日々を送る。

そんなとき注文したお客さんの一言が「まさか自分の人生が、たった一足の靴で変わるとは思いませんでした.......」という言葉です。
最近は安価な靴を使い捨てたり、ネットで注文する人も多いでしょう。それとは対極にあるオーダーメイドの靴は足形を取り木型を作り、好みの皮を切断し縫製したり、歩き方で靴を調整したりと時間がかかる靴です。

夏希のアイデアによりお客様のピンチを救います。
伝統を守ることもとても大切なことです。時代の変化とともに新しいことも取り入れながら、「往来堂」が続いていいくといいですね。
夏希のように夢がある中学生にも、将来についてまだ考えられないという中学生にもおすすめしたいです。そして今自分の履いている靴が本当に合っているのか考えてみて欲しいです。まだ成長期だからオーダーメイドの靴には早いかもしれませんが、靴屋さんで足のサイズを測ってもらいインソールを調整してもらうだけでも歩くのが楽しみになりますよ。

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