丹波哲郎 見事な生涯

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刊行日 2024/04/23 | 掲載終了日 2024/05/07

ハッシュタグ:#丹波哲郎見事な生涯 #NetGalleyJP


内容紹介

//  007、Gメンに出演した名優はなぜ「霊界」「死後の世界」に固執したのか。
「死は待ち遠しい」と言い続けた男の、秘めた思いに迫る! //

「人間、死ぬとなぁ、魂がぐぅーっと浮き上がっていくんだよ。それで、どんどんどんどん上昇していく。ところが、天井でぶつかって、一度反転するんだ。すると、ベッドの上には自分の骸(むくろ)がある」

「やがて、かなたに小さな光が見えてくる。その光に向かって、どんどんどんどん走っていく。でも、息切れしないんだ。なぜか? ……死んでるから」

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大俳優・丹波哲郎は「霊界の宣伝マン」を自称し、映画撮影の合間には、西田敏行ら共演者をつかまえて「あの世」について語りつづけた。中年期以降、霊界研究に入れ込み、ついに『大霊界』という映画を制作するほど「死後の世界」に没頭した。

『日本沈没』『砂の器』『八甲田山』『人間革命』など大作映画にも主役級として次々出演し、出演者リストの最後に名前が登場する「留めのスター」と言われた。
その丹波が、なぜそれほど霊界と死後の世界に夢中になったのか。

数々の名作ノンフィクションを発表してきた筆者が、5年以上に及ぶ取材をかけてその秘密に挑む。
丹波哲郎が抱えた、誰にも言えない「闇」とはなんだったのか。
超人気俳優はなぜ「霊界」「あの世」に惹かれたのか――

死後の世界、生きることの意味を考え抜き、愛情と人情にあふれた84年の生涯を、渾身の取材で解き明かす!

■本書の取材に応じていただいた方々■(敬称略、順不同)
[仲代達矢]最高の先輩。僕の中ではナンバーワンの人
[西田敏行]子どもの心を劣化させず、最後の最後まで自分の中に宿している
[岩下志麻]ご本人が霊的なものをすごく感じていて、ただ、時代が早すぎたのよね
[森田健作]丹波さんが存在したのは、ああいう演技ができるからこそなんだ
[里見浩太朗]ものすごく助けてくれた……いつも包み込んでくれていたんだなぁ
[江原啓之]激励の言葉が、ありがたく心強かった。大恩人

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著者/野村  進(のむら・すすむ)
1956年東京生まれ。ノンフィクションライター。拓殖大学国際学部教授。在日コリアンの世界を描いた『コリアン世界の旅』で大宅壮一ノンフィクション賞と講談社ノンフィクション賞をダブル受賞。『アジア 新しい物語』でアジア・太平洋賞受賞。ほかに日本の老舗企業を取材した『千年、働いてきました』や、重度認知症の世界をルポした『解放老人』、『救急精神病棟』、『出雲世界紀行――生きているアジア、神々の祝祭』など著書多数。


//  007、Gメンに出演した名優はなぜ「霊界」「死後の世界」に固執したのか。
「死は待ち遠しい」と言い続けた男の、秘めた思いに迫る! //

「人間、死ぬとなぁ、魂がぐぅーっと浮き上がっていくんだよ。それで、どんどんどんどん上昇していく。ところが、天井でぶつかって、一度反転するんだ。すると、ベッドの上には自分の骸(むくろ)がある」

「やがて、かなたに小さな光が見えてくる。その光に向かって、どんどんどん...


出版社からの備考・コメント

★校了前の仮データを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。

発売前の大切なゲラをご提供させていただいております。弊社では、下記のような方からのリクエストをお待ちしております。
○発売に向けて、一緒に作品と著者を応援していただける方
○NetGalleyへレビューを書いてくださる方
○自分には合わない内容だった際、どういったところが合わなかったかなど、建設的なご意見をくださる方

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おすすめコメント


[NetGalley担当者より]
丹波哲郎さんを「霊界事情に精通した伝説の人」と記憶している方もいらっしゃることでしょう。
昭和生まれの私はその当時、なぜ霊界と死後の世界について熱心に語るのか、死後の世界をなぜ知っているのか…と、疑問に思っていました。
本書ではそのきっかけや、それ以前の出来事、「霊界」「あの世」について語ったことなど、ノンフィクションの第一人者、野村進さんが渾身の取材で解き明かしています!


[NetGalley担当者より]
丹波哲郎さんを「霊界事情に精通した伝説の人」と記憶している方もいらっしゃることでしょう。
昭和生まれの私はその当時、なぜ霊界と死後の世界について熱心に語るのか、死後の世界をなぜ知っているのか…と、疑問に思っていました。
本書ではそのきっかけや、それ以前の出来事、「霊界」「あの世」について語ったことなど、ノンフィクションの第一人者、野村進さんが渾身の取材で解き明かしていま...


販促プラン


読み終わりましたら是非NetGalleyへレビューをご投稿ください!
著者・担当編集者ともに楽しみにお待ちしております。
また、適したメディアやお持ちのSNSにもレビューを投稿いただき、多くの方に本を拡げていただけますと嬉しく幸いです。

※発売前作品のため、ネタバレになるレビューはくれぐれもお控えくださいませ※

ご協力の程、何卒宜しくお願いいたします。

★★
作品の拡材や指定配本をご希望の書店様は
恐れ入りますが<講談社 出版営業局>まで直接お問合せをお願いいたします。



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★★
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出版情報

ISBN 9784065353370
本体価格 ¥2,200 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

ある世代以降にとって、丹波哲郎はちょっと変わった霊界おじさんというイメージで半笑いに語られる。
しかし、その上の世代にとって、丹波哲郎は大スターだ。テレビでは「三匹の侍」「キーハンター」だし、映画では「007は二度死ぬ」「砂の器」「日本沈没」など渋く重厚な役者として印象に残っている。
エピソードにも事欠かない。自身が乗る車が交通違反で停められた時、「Gメンの丹波だ」と言ったら違反に問われなかったいうエピソードは特に有名だ。
西荻窪のお宅にロケで伺ったことがある。芸能人の家を診断するという下世話な特番で、確か露木茂さんがガイド役で一緒に丹波邸に伺った。
番組では「芸能人の家にも色々とあるであろう欠陥を見つける」という裏テーマがあったが、見事にいくつかの欠陥が発見された。どうやら知り合いが建築した建物のようで、専門家から「こんな欠陥が・・・」と指摘されても「そんなことは全く構わない、たいしたことではない」と鷹揚な対応をなさっていて、さすが昭和の大俳優だと感心した覚えがある。
その際、「007に出演して、これからは個人がヘリで移動する時代が来ると思ったので屋上にヘリポートを作った」と聞きビックリした。さすがスケールがでかい。

この本の素晴らしいところは、日本を代表する役者としての丹波哲郎をきちんと再定義しているところ。人気も演技も存在感も日本を代表するのみならず、世界にも通用する人物だったことをきちんと描いているところだ。
その前提の上で、後期に霊界に傾倒する姿もきちんと描く。強き一面と弱き一面、両方あって初めて大俳優である人間・丹波哲郎なのだ。

テレビの仕事をしていて良かったのは、昭和の時代を生き抜いてきた俳優の方から個人的にお話を伺える機会があったこと。丹波さんもそうだし、地井武男さん、森光子さんなど、間近でお話しできる機会があったことは本当に貴重だった。
そんな俳優の方の生き様がきちんと記録されていくことは大切だ。当時を知っている人はどんどんと亡くなっていく。本人の映像や音声は残っていても、素顔を知ることはなかなかできなくなっていく。俳優を語る上で、生い立ちや生活を情報として知ることは大切だ。360度を全てカバーすることで、初めてその俳優の全体像、人間が見えてくる。

この本を読んで、丹波さんの出演した作品を今一度見直してみたいと強く感じた。

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