風よ僕らの前髪を

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刊行日 2024/05/20 | 掲載終了日 2024/05/20

ハッシュタグ:#風よ僕らの前髪を #NetGalleyJP


内容紹介

殺害された弁護士の夫の死の真相を探って欲しいと叔母に依頼された若林悠紀。彼は愛憎渦巻く異様な人間関係の深淵を覗くことになる──第三十回鮎川哲也賞優秀賞受賞作。

殺害された弁護士の夫の死の真相を探って欲しいと叔母に依頼された若林悠紀。彼は愛憎渦巻く異様な人間関係の深淵を覗くことになる──第三十回鮎川哲也賞優秀賞受賞作。


出版社からの備考・コメント

【ネットギャリーをご利用の方へ大切なお願い】
・多くのレビューをお待ちしておりますが、物語の核心をつくような、所謂「ネタバレ」はお控えください。
・ネタバレ行為はネットギャリーのみならず、読書メーター、ブクログ、Twitter 等の多くの方が目にする場でも同様にお控えいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
・本作は校了前の大切なゲラデータを著訳者よりご提供いただいた上で公開をしています。本作の刊行を楽しみにお待ちいただいている、多くの読者のためにも、ご理解、ご協力のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

・多くのリクエストをお待ちしておりますが、過去のフィードバック状況やレビュー内容からリクエストをお断りする場合がございます。予めご了承ください。

・いただいたコメントは帯やPOP、X等SNSでのご紹介など、弊社販促活動に使用する場合がございます。予めご了承ください。

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販促プラン

4/8(月)~4/12(金)まで期間限定で公開いたします。

※4/13(土)以降は書店関係者様限定の公開になります。


多くの方から感想コメントをいただき、POP作成時に使用したいと考えています。

ご多用のところ恐れ入りますが、感想コメントを頂ける場合は4/22(月)までにお戻しいただけますようよろしくお願いいたします。

※POPに使用する際はコメントの末尾に会員タイプを表記いたします(例:「NetGalley レビュアー」等)。

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出版情報

発行形態 文庫・新書
ISBN 9784488441210
本体価格 ¥780 (JPY)
ページ数 320

閲覧オプション

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NetGalley会員レビュー

弁護士の伯父が何者かに殺害された。伯母は養子の志史を疑い、甥の若林悠希に彼の身辺調査を依頼する。
若林は元探偵事務所員であり、志史とは従弟としてそして家庭教師として教えた子の一人であった。
若林は志史を知る人を訪ね歩く。「ここだけの話」と言いながら相手は自分だけが知っているかのように時には嬉々として話をしてくれる。
そして志史を調査していくうちに理都という人物の調査も行っていく。

なんて苦しい物語なんだろう。
大人の欲望や虚栄心にどれだけ心砕かれ生きて来たのだろう。複雑に絡まった糸をほどきたくない、散らばったパズルを集めたくないと思ってしまう。
単なる謎解きではなくて、なぜそこに至ったのかという繊細な思いが描写されていて息も出来ないほど苦しくなった。
タイトルの『風よ僕らの前髪を』とは不思議なタイトルだなと思っていたが、その意味が分かったとき涙が止まらなかった。

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伯父の殺人事件の調査を依頼された悠紀。調査対象は叔父の養子であり、悠紀の従弟でもある志史なのだが・・。
さまざまな人間関係を辿る中で示される、容疑者、被害者、関係者の側面は意外性に溢れ、他者と接して得る印象は、あくまでのほんの一握りの一面にしかすぎないことを突きつけてくるようだ。そしてその中で数少ない確かな絆は清々しさを感じる一方、そこに縋らざる得ない悲哀を印象付けてくる。
予想を超えた斜め上とも言うべき回収に驚きと納得を覚える一方、純な結びつきに悲哀を感じさせる推理劇

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殺人事件が起こり犯人を探す…と言うとありきたりのミステリのようですが、読んでいると心に切なさというか、苦しさというか、青春のもどかしさのような様々な想いが湧き上がってくるんです。
人ってみんな「正しい」と思うことを、ある意味正当化しつつ行っていると思うんです。
ただそれが誰か受け手の人生を大きく変えてしまうことも…。
さまざまに絡み合う人達の「想い」がグイグイと心に届いてきて、これはもう、ぜひ読んで、その想いを感じる体験をして欲しいです!

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殺害された夫の死の真相捜査を叔母に頼まれた主人公。一見、単純そうに見えた犯人探しをするうちに、徐々に複雑怪奇な人間関係が見えてくる。主人公は、幸せな家族に育てられ、公平な視点で捜査を進めるのだが、彼が最初の縁故による就職を断り、知り合いの探偵事務所に勤務していた理由も、徐々にわかっていく。人に酷い仕打ちをすることと、その近くにいながら、それに気づかず、あるいは敢えて気づこうともせずに、関わりを持たずにいること。そのどちらも実は同じくらいに罪深いのではないか。そんな人間の弱さと罪深さとを突きつけられていく展開。単純な犯人探しや謎解きに終始せず、最後の最後まで、深く考えさせられる小説だった。

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夫の殺害に養子の関与を疑う伯母からの依頼で、調査を始めた元探偵事務所アルバイトの悠紀。繊細な少年が秘めた揺るぎない決意が、人間の醜さを露にする美しくも残酷なミステリ。第三十回鮎川哲也賞優秀賞受賞作、文庫化。

憎悪が渦巻く惨い内容なのに、何故か時がとまった様な静謐さがある不思議な作品。丁寧な描写が儚い少年たちの心の機微をそっと綴じ込めていて、痛みが響いた。
少し詰め込み過ぎている点と、動機が推測出来てしまう点から、ミステリとしてより切ない恋愛モノとして捉えた方が楽しめた。展開が読める流れではあったが、細かく練られた特殊なトリック(特に伯父の殺害方法)には驚かされた。
人が人を搾取してつくられる世界への反抗を詰め込んだ一冊。

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初読み作家さん。
見る見る引き込まれてしまい一気読みする本と、少しずつしか読み進まない本があるけれど、これは後者だった。
というのは登場人物が多いから。続きものではないのに最初に登場人物が出てくる本ほど私は読み進まない気がする。
が、この本はたまに探偵さんがまとめてくれるのでゆっくり読み進めても非常にわかりやすかった。

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