おばあちゃんがヤバすぎる!
エンマ・カーリンスドッテル
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刊行日 2024/05/08 | 掲載終了日 2024/05/08
ハッシュタグ:#おばあちゃんがヤバすぎる #NetGalleyJP
内容紹介
誰がどう見てもヤバいおばあちゃんだけど、誰がなんて言ったっておばあちゃんは世界一!
元シークレットエージェントのおばあちゃんと、リスベットという孫娘が織りなす、ユーモラスでコミカルな日常から、家族のありかたや、自分らしく生きることの大切さを教えてくれる物語。
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ある日リスベットは、自分が8月の終わりから学校に通うことになると知る。そのことを楽しみにしていたリスベットだったが、おばあちゃんは学校の教育は独創的な絵を描くリスベットの個性が失われると、泣き出してしまう。
リスベットはそんなおばあちゃんを悲しませないように、たくさんゆかいな絵を描いて、おばあちゃんとの最後の夏を最高に楽しく過ごそうと心に決める。
楽しい夏を過ごす中で、お互いぶつかり合ったり、心が離れたりしながらも、ふたりの強い絆を感じる場面がたくさんあり、家族とは何かを考えさせられる。
インパクトのあるイラストや個性豊かな登場人物たちの行動は飽きさせることなく物語を楽しめる作品です!
出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784863897908 |
本体価格 | ¥1,850 (JPY) |
ページ数 | 192 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
もと万能スパイの自転車大好きおばあちゃんと暮らすリスベット。彼女が学校に入学する前の最後の〈自由な夏〉の様子を通して、家族、個性、多様性を考えるきっかけをプレゼントしてくれる物語。
絵を描くのが大好きなリスベットの、最後の自由な〈夏〉。自転車が大好きで、万能のスパイで、自由に生きるおばあちゃんのサンバキングをはじめ、個性的な面々と過ごすのは、「みんな違うのはすてきなこと」を実感させた。
それを体現しているおばあちゃんが、8月から学校に行くリスベットが個性的な絵を描かなくなると心配する様を読み、今の学校と多様性について考えさせられた。
祖母と孫という関係の2人は、時には気持ちが離れることもある。でも必ず互いを思いやり歩み寄っていく。これは、強い絆で結ばれていると自覚しているから。深く信じ合っているから。その様子に〈家族〉とは何かも考えさせられた。
そして〈夏〉が終わり、リスベットは学校に入学していく。次からは自由な〈夏〉ではなく、決められた〈夏休み〉がやってくる。でも、リスベットの心はきっと自由。おばあちゃんと笑い合い、個性溢れる絵を描き続けていると信じられた。
こんなヤバすぎるおばあちゃん、サンバキングと、彼女と共に過ごすことで個性と優しさを開花させたリスベットの2人に祝福を。
8月から小学校に通うことになるリスベット。
自由な表現が失われる前の最後の夏を、元シークレット・エージェントのおばあちゃんと思い切り楽しむことにした。
タイトル通り、おばあちゃんがとてもヤバかったです。
孫が自転車を乗るのに「ヘルメットなんかかぶるもんじゃない、と言ってヘルメットを放り投げ、孫相手の競争に勝つためにずるをします。
おばあちゃんはとても自分勝手で、おばあちゃんの方が子どもみたいです。
同じくスウェーデンの作家アストリッド・リンドグレーンの『長くつ下のピッピ』を彷彿とさせます。
挿絵がカラフルで、よかったです。
リスベットの何事にもとらわれない自由な創造の絵を視覚化してありました。
なかなかユニークなおばあちゃんでした
ラズベリーグミが欲しくなってしまいました
スパイを本当にしていたのか、こちらもほら話だったのか
謎が多い魅力的なおばあちゃんでした
一緒にいると本当に楽しいでしょうね
周りの人はひやひやさせられるかもしれませんが
限られた夏を精いっぱい楽しんで、次の夏のことなど考えない
今を思いっきり楽しむことが一番
毎日が冒険
ずっと楽しいおばあちゃんでいてください
タイトルに惹かれて読み始めた。「ヤバすぎる」おばあちゃんってどんなおばあちゃんなんだろう、と思ったら、本当にヤバかった。秘密組織で働いていた元スパイで「サンバキング」というコードネームをもつおばあちゃんは、大分、変わっていて、安全のためにヘルメットをかぶろうとする孫のリスベットに「頭で自転車に乗るんじゃないだろう?」といい、ヘルメットをとってしまう。結果、リスベットは大怪我をおうことになる。そして、銀行に沢山のラズベリーグミを持っていって預けて、利子をつけて返してもらおうとする。他にもよくズルをしたり、うそをついたりする。でも、孫のリスベットのことは本当に愛している。8年間ずっと新婚旅行、というおかしな両親のもとに(船の中で)生まれたリスベットは、すぐにおばあちゃんに引き取られ、リスベットは両親の愛情を全く知らない。自分が生まれなかった方が良かったんじゃないか、という寂しさもおばあちゃんが全部埋めてくれた。でも、リスベットが就学の年齢になり、学校へ通う事になった時、これまでずっと一緒に楽しく遊んできたおばあちゃんとリスベットの間にある溝ができ始める。中盤、少し読み飽きてしまうところも正直あったが、後半おばあちゃんとリスベットの関係が今までとは違う少し成長した関係になっていくところは、共感を覚えた。おばあちゃんがなぜ、ズルをしたり、うそをついたりするのか、なぜ学校のことを悪くいうのかが明らかになってくる。そして「特別な人」でなくてもいい、自分が自分らしくいられたらいい、そんな力強いメッセージをこの作品から感じた。