現代民俗学入門
身近な風習の秘密を解き明かす
島村 恭則
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刊行日 2024/03/11 | 掲載終了日 未設定
ハッシュタグ:#現代民俗学入門 #NetGalleyJP
内容紹介
身近な現象から、民俗学の面白さに迫る!
なぜトイレにはスリッパがあるの? 火葬場で箸わたしをするのはどうして? そのヒントは、民俗学にありました。民俗学の知識を使って、ネット上の美談からLGBTQIA+まで、現在の世の中の各所に潜むいろいろな疑問や話題を取り上げ、豊富な図解とともにわかりやすく解説します。民俗学は現代社会でも使える、生きた学問だった!
身近な現象から、民俗学の面白さに迫る!
なぜトイレにはスリッパがあるの? 火葬場で箸わたしをするのはどうして? そのヒントは、民俗学にありました。民俗学の知識を使って、ネット上の美談からLGBTQIA+まで、現在の世の中の各所に潜むいろいろな疑問や話題を取り上げ、豊富な図解とともにわかりやすく解説します。民俗学は現代社会でも使える、生きた学問だった!
出版社からの備考・コメント
A5判並製
出版情報
ISBN | 9784422230450 |
本体価格 | ¥1,800 (JPY) |
ページ数 | 152 |
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閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
現代民俗学入門というタイトルですが、そもそも民俗学とは?身近な民俗学を事例とは?といった普段ある意味当たり前すぎて、これが民俗学の対象だと意識していない事柄も改めて紹介されると各地域の独自性。日本という国独自の考え方。他国から受け入れた風習。
その違いがよりはっきりとイメージでき、何よりこれから本格的に民俗学の世界へと進む人。進もうとしている人が、何を研究対象とするべきか悩んだ時のヒントになる一冊。
よくSNSなどで炎上する「いただきます」の意味、仕事猫がミームだったのか。など、知っているようで本質を知っていなかった事柄を改めて知る良いキッカケにもなる本でした。
「◯◯学」と付くと、難しそうで身構えてしまいますが、誰でも思い当たる日常や四季折々の身近な風習が多く挙げられていて興味を持ちやすく、読んでみると意外な歴史や由来、現代へのつながりなど、分かりやすく説明されています。
それぞれの項目が、入門用に読みやすい分量と豊富な図解で説明され、次々に読み進めやすいです。もう少し知りたい場合の参考文献も示されています。
ご自身の長年の疑問や違和感が解けたり、家族や友人との話題にもなりそうで、何より身近な生活の営みを少し深く知る楽しさを知ることができることと思います。
ふだんあまり本は読まない方にも、オススメです。
類書がなかなかない本だと思い、興味をもって拝読しました。
執筆陣も専門の学者さんばかりで、信頼性が高い本だと思います。
また、見開きワンテーマは読みやすい構成だと思います。
地味ではありますがイラストや写真を多用して親しみやすくしようという意図も感じられます。
内容も、身近なテーマから民俗学へ誘うようになっており、とても面白いです。
諸説あるものについてもきちんと説明し、また、さらに知りたい人向けの参考文献が紹介されている点も良いと思います。
ただ、最初から「祝詞」や「施主」など、普通の若い人には読めない可能性が高い言葉が出てきたのは残念。
ルビをもっと丁寧に振って、できれば同じページ内に語注もつけていただけると良かったです。
ルビがカタカナであることも、民俗学に少しでも触れたことがある人にとっては自然だと思いますが、初めての人にとっては不思議かもしれません。そうしたことを解説するコラムのようなページがあったらなお良かったようにも思います。(すでに刊行されている本なので、もし改訂版を出される際にご検討いただければ・・・)
wish当選ありがとうございます。
民俗学といえば柳田國男をまず思い浮かべましたが、「現代民俗学」とはいったい何だろうと疑問が浮かびました。
冒頭の「民俗学への招待」で“民俗学は「みんなの学問です」”とあり構えることなく読み始めました。
日常のなぜ、四季のなぜなど章ごとに身近な事柄が図説入りで語られています。
第一章の「04掃除をしないとどうなるのか」を読み、主婦として日々掃除はしているものの、「掃除とは何か」ということを改めて考えてみるとなるほど!と納得しました。
なぜかという疑問の解決と、各話に「読んでみよう」と一冊ずつ本が紹介されています。興味を持った項目をより深く知るために役立ちそうです。「祇園祭のちまきがなぜ食べられないのか」など買うたびに疑問に思っていても詳しく説明出来ないことを知ることが出来ました。日常のなぜ?をそのままにせずに調べる事の大切さを改めて感じました。
現代民俗学とは現代とのかかわりを強く意識して研究を行う民俗学とのことで、ネットについてなども書かれているのでより身近に感じながら読めるのも良いですね。
人びと(=民)について<俗>の視点で研究する
学問であるところの民俗学の入門書。
31日の夕方に食べるのが、本来の「おせち」
「署名や押印には、それを行う人の魂がこめられている」
など思わず、へーと唸る知識満載。
みんなでより良い未来をつくるための民俗学。
「民俗学」と聞くと昔話や地域の風習、文化といったものをなんとなく思い浮かべるが、もっと日常の「なぜ?」という疑問を深掘りし、解決するだけでなく未来へ繋げるための学びにする。ということがよくわかる入門書だった。
「現代民俗学」としてわざわざ「現代」と書かれているだけあって、いま現在を生きる私達の身の回りにある習慣的な「なぜ」から、現代が生み出す新たなネットミームなどの「なぜ」まで範囲になっているのが面白い。
各項目、写真やイラスト付きで補足や関連蘊蓄があるのも楽しかったし、関連知識を深掘りするためのおすすめ本が各項目ごとに紹介されているのもとても親切でよかった。参考文献も欄外に提示されているし、個人的に読んでいてずっと疑問だった「民俗学と文化人類学はなにが違うの?」という疑問はブックガイドで別の本が紹介されて誘導されていたのもいい。疑問を解決する導線がわかりやすく載っているのはとても素晴らしい。
ただ、構成がまず図。そして図の下に文章だったので、逆のが良かったのでは?という気がする。図は関連蘊蓄のことが多いけど、基本的に上から読んでいくせいで関連蘊蓄を読んでから本筋に目を通す流れになってしまう構成になっていたのが惜しい。
そして、図には基本的にルビがない。親族親戚についての項目で、曾孫より子を玄孫、来孫、毘孫と呼んでいくのは、へぇ~知らなかったなぁ。だったけど、読み方がわからなくて残念だった。ルビも振ってあれば助かったんだけど。
民俗学というと「柳田國男」「宮本常一」そして、「南方熊楠」「折口信夫」というイメージでしたが、この本はそこから現代の民俗学ってこうなっているんだ!という驚きとともに、新しさを感じる良い本でした。
何よりも見開きで、1つのテーマを取り上げているのが読みやすく、さらに知りたい人のために「読んでみよう」と参考文献になるものが記載されているのが良いです。
そして、由来や島しょ部に残る行事などについては未知のものが多くて、もっと知りたいし写真や動画、もちろんできれば現地で見たりしてみたいと思いました。