であえたことに ありがとう
文/きむら ゆういち 絵/tono
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刊行日 2024/04/18 | 掲載終了日 2024/04/15
ハッシュタグ:#であえたことにありがとう #NetGalleyJP
内容紹介
大切な人への贈り物に――出会いの感謝を伝えるメッセージ絵本
絵本作家・きむらゆういちの言葉に、イラストレーター・tonoが描く、優しく繊細で幻想的な世界。
四季の花に囲まれた、猫の親子の物語。
「であってくれて ありがとう」大切な人との出会いに、感謝を込めた言葉を綴ります。
すべての人へ、贈りたい絵本。
大切な人と過ごした時間。それは形には残らなくてもかけがえのない贈り物なんだという思いを込めて描きました──tono
出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784418248056 |
本体価格 | ¥1,400 (JPY) |
ページ数 | 24 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
なんて温かなお話でしょうか。猫の親子に託して描かれていますが、親子でも恋人同士でも友人たちでも、それぞれの立場みんなに通じるものがあるように思います。
同じ時代に生まれて、同じ時間を生きるということの奇跡。ましてや、いつもそばにいる存在となれば、それはもう選ばれた関係の最たるもの。
愛情深く子を見守るお母さんの慈しみ。どんな時もあなたを見守り、寄り添うという決意。そして、この出会いにただただ感謝。
きむらゆういちさんのテキストはストレートなメッセージに溢れ、tonoさんのイラストはやさしさに溢れています。読ませていただきありがとうございました。
装画にまず見入った。淡くふわふわと柔らかな花束。それを囲むシジュウカラとモンキチョウ。見ただけで心がなごみ、優しい気持ちになった。
ページをめくると、凛々しく立ち前を向く、ぱっちりした瞳に優しさを宿す母猫。手には装画の花束が。そこから始まる母子の物語。
いつも花に取り囲まれ、表情豊かな子猫の少年。嬉しさ、真剣、怒り、友だちとの楽しさ、心のもやもや。まさに生きている、子猫の心の様。それを余さず伝えてくる絵。
そして、その心のありのままを受け入れる母猫。見つめ合う2匹。その様子を言葉もなく読んで見続ける。
そのして、この先のことは言葉にしてはいけない。だって、生きる事、出会うことの本質が書かれ、また描かれているから。だから読み終えたら、そっとそっとこの絵本を閉じたかった。でもできなかった。泣いてしまっていたから。暖かな涙が止まらなかったから。
心豊かな子猫の子ども。その気持ちを余すことなく表す文と絵。それを受け止めて受け入れる母猫の様子。そして母子が出会った意味。
花に囲まれたこの絵本が全てを伝えてくれる。
だから、子どもができた時に渡せるように、そっとそっと大事にしておく。そして、渡す時の言葉はもう決まっている。「であえたことに ありがとう」
神妙で重厚で丁寧な真剣で想いのこもった言葉からこの本が始まる。
ねこというものの習性も加味して、この表情の全編を通したひたむきなリアルさ。
私はこの本を読んで、何に投影するかを(普通に読めば家族だったりするのだろうけど)
どんなもののことを考えてでもこういう気持ちになれるだろうかって共に考えたりする。
いつもいつでもありがとうと思える気持ちってそうはたくさんはない。
だけれどそういう存在をみつけることができたのであれば、
ずっとありがとうの気持ちでいられるよ、という希望を与えてくれる本です。
全ての人に読んで欲しい、心の深いところで感じて欲しい絵本。家族へ、友人へ、一緒に暮らしている大切な存在へ、今ある環境へ、そして自分自身へ、あらゆるすべてへの感謝を改めて感じられる絵本ではないでしょうか。
淡い色合い、繊細でかわいらしい猫の絵が優しく語り掛けてくれるようで、じわっとふっくらした温かみを感じます。1ページ1ページ大事に何度もめくりたい絵本です。感謝を心から感じることで、日々が豊かになるように思えます。
ありがとうを伝えたい誰かへの贈り物はもちろんのこと、一番近くに存在する自分自身への労いや感謝を込めた贈り物にも素敵な一冊になると思います。
美しい四季の花に囲まれた、猫の親子の物語。
じんわりと優しくて温かい言葉と、子猫を見守る母親の優しい表情がとても印象的です。
母猫の視線から描かれていますが、自分が子供のときに母親がこんな風に見守っていてくれたのかなと思いながら読んでいました。
家族、恋人や友人、ペットなど、人によって大切な人や存在は違います。その大切な存在に出会えるのは奇跡なのだということを改めて感じました。
日々の暮らしのなかでそんな思いを伝えるのはちょっと恥ずかしいかもしれません。大切な人に「であえたことに ありがとう」その思いを込めてこの本を贈るのも良いでしょうね。そしてこの本と出会えた奇跡を思いながら、自分の本棚にも置いておきたくなる絵本です。
子育てをしていて、何回も何回も思いました。
出会えたから経験できたこと、考えたこと、感じたこと、出会えた人、そのすべてが今の私を作ってくれたこと。感謝しかありません。
今春、大学進学のために子どもを送り出すとき、一番伝えたい言葉はやはり、ありがとうでした。
生まれてきてくれてありがとう。育ってくれてありがとう。であえたことにありがとう。
温かく心に染みる文章と繊細でいて豊かな感情が伝わるイラスト。母猫の子猫を見守る優しい表情、子猫の気持ち、美しい花々…1ページ1ページ本当に丁寧に描かれています。
「ありがとう」という感謝の気持ちと一緒に大切な誰かに贈りたくなる本。
多くの人に手にとっていただきたいです。