法外捜査(1)
石川渓月
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刊行日 2024/04/08 | 掲載終了日 2024/08/19
ハッシュタグ:#法外捜査1 #NetGalleyJP
内容紹介
法では守れない正義があるーー
元警察庁キャリアによって秘密裏に設立された組織「秀和」
型破りな調査員たちが停滞した捜査とこの国に風穴をぶち開ける!
(あらすじ)
元警察庁キャリアの来栖が設立した組織「秀和」。表向きはコンサルタント会社だが、裏では政官財の不祥事の後始末を請け負う。9月のある日、新宿駅東口で爆破事件が発生した。無差別殺人かテロか。警視庁捜査一課と公安の特別合同捜査本部が設けられるが、捜査の主導権争いと相次ぐ極秘情報のリークで、本部は機能不全に陥っていた。来栖は、古巣である警察庁から呼び出され、警察とは違うやり方で犯人を探るように命じられる。「秀和」のメンバーで、元捜査一課の刑事だった滝沢は「スサノウ」と呼ばれる謎の組織を嗅ぎつけるが……。
(著者プロフィール)
石川渓月(いしかわ・けいげつ)
1957年東京都生まれ。早稲田大学教育学部卒業。2010年「ハッピーエンドは嵐の予感」(改題『煙が目にしみる』)で第14回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞し、翌11年同作でデビュー。著者に『烈風の港』『清流の宴』「よりみち酒場 灯火亭」シリーズがある。
出版社からの備考・コメント
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出版情報
発行形態 | 文庫・新書 |
ISBN | 9784575527483 |
本体価格 | ¥700 (JPY) |
ページ数 | 288 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
一気に読んだ。1ということは、残された謎は2以降で解き明かされるのかな
想像していたよりバイオレンスだったけど、この本の場合はそれが上手く効いている。
私が知らなくて済んでいるだけで、ほんとうにこういう組織ありそう。
好きなジャンルの警察小説に近い作品なので著者の作品は初めてだったけど読んでみた。なるほど、読み進むに従いなかなか深みにハマり面白い。来栖、滝沢、沼田、冴香…など一人ひとりのキャラクターが一癖も二癖もあり、しかも仲が良いのか悪いのかも初めはわからない。ラストでは冴香の生き別れた兄の存在も明らかになるが、肝心の冴香の姿が消えてしまったのでその真相は次作で明らかにされるのだろう。続きが待ち遠しい。
一人ひとりの持ち味と力量も凄まじいが、それが組み合わさることで、単なる足し算を超える力となる。そんな5人が集う〈秀和〉。その名前さえ超えるチームを中心とした群像劇。
新宿の爆弾テロに対して充分に対応できない警察。そのため体を張って情報を収集していく〈秀和〉。各人とも重い過去を背負い、それさえも己が力に変えていく様子は、まさに迫力だった。一方、内部からのリークによって身動きが取れなくなっていく警察の、組織としての弱さにはもどかしさしか感じられなかった。
この上巻の終末での、警察が動かない中での各勢力の乱れ合いへとなだれ込む先が見えない展開に、息を潜めて読み進めていった。
読み始めた時には予想もしなかった、テロのレベルを超える陰謀の全体像。それがここに至っても全く見えてこないとは。共に動くべき警察と〈秀和〉がこの状態なのに。
次巻をただ待つのみ。
元警察庁キャリアによって秘密裏に設立された組織「秀和」
表向きはコンサルタント会社だが、裏では政官財の後始末を請け負う。
爆発事件が発生し、捜査の主導権争いをする警視庁と公安。
滝沢を始め「秀和」に集められたメンバーたちには、組織内でも口外しないような過去があった。それぞれの思いを抱え、その個性や特技を使いながら、警察とは違うやり方で「スサノウ」と呼ばれる謎の組織を追っていく。
「法では守れない正義がある」帯のこの言葉がじわじわと効いてきて、臨場感ある描写と登場人物たちが立ち回る姿が見えてくるようでとても楽しかった。
法は守らなければならないと頭では分かっている。しかし法のなかで全ての犯罪被害者が救われるわけではない。だから読者は物語の中で法を越えた正義に期待し、裏の顔だとしても「秀和」の活躍に惹き付けられるのだろう。
5月発売の第二巻がどんな展開になるのか楽しみにしています。
超高齢化時代の今、警察小説がアツい!我々年寄りは大好き、警察小説が。
この小説は、いわゆるトラディショナルな「警察小説」ではないが、「警察小説」の流れを汲む痛快懲悪ストーリー。警察小説版「水戸黄門」みたいな気持ちよさがある。
テレビドラマでも「ハングマン」というドラマがあったが、やはりこのような勧善懲悪のタークヒーローものは面白い。
「それで・・・」というところで2巻へとなってしまったが、続きをぜひ読んでみたい、強くそう思う一作だった。
元警察庁キャリアが、同じく警察や公安や自衛隊を辞めた訳アリを集めて設立した「秀和」。秘密裏で警察の上層部から爆弾テロの捜査を頼まれ、組織の軋轢に巻き込まれながらも、無秩序の中で仲間と闘い抜いていくハードボイルド。
選りすぐりの精鋭が「秀和」にくることになった経緯など、それぞれの組織の闇に切り込んだスリリングな展開。裏切り、裏切られ、疑心暗鬼になりながらも、それぞれの正義が一つへと向かっていく。余計な言葉を使わずとも分かり合える関係性を、明快な文体が補っていて、とてもテンポが良く駆け抜けるように読めた。
絶妙なタイミングで終わっていて、2巻では「秀和」の面々をもっと深く知れるかと思うと読むのが楽しみ。個性的なキャラが魅力のクライムミステリ。