逃げまくった文豪たち
嫌なことがあったら逃げたらいいよ
真山知幸
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刊行日 2023/07/12 | 掲載終了日 2024/05/14
ハッシュタグ:#逃げまくった文豪たち #NetGalleyJP
内容紹介
あの偉大な文豪も、逃げまくっていた!?
知れば知るほど勇気をもらえる文豪の逃げエピソード集!
誰もが知る文豪たちも、実は仕事や勉強、家族や借金取りから逃げた「逃げエピソード」を持っている。厳しすぎる学校から逃亡したり、禁断の恋に手を出して海外逃亡したり……しかし、その逃げた先で歴史に残る名作を生み出している。
現代に生きる人々にも共感できる人間くさいエピソードが盛りだくさん!
「辛いことがあっても逃げてもいい!」と、勇気と元気を与える一冊!
・登場する文豪は45名! 日本の文豪はもちろん、海外のベストセラー作家まで
・文豪たちの代表的な名言や、「逃げたい」と感じたときにこそ知りたい奥深い名言も紹介
【目次】
第1章 人間関係から逃亡しちゃった文豪
・結婚式をドタキャンした 石川啄木
・自由を愛した「居留守の達人」 永井荷風
・人間不信に陥り引きこもる 夏目漱石
・二度婚約して二度破棄した男 フランツ・カフカ
・来客から逃げたのに人恋しい!?志賀直哉
・育ててくれた恩人の苦言でも逃げた 太宰治
・死にたがる友人を置いて逃げた 壇一雄
第2章 家族から逃亡しちゃった文豪
・地震のとき妻子を見捨てて逃げた 芥川龍之介
・姪を妊娠させて海外逃亡した 島崎藤村
・弟子への禁断の恋から逃げたかった 田山花袋
・妻と赤ちゃんを置き去りにして家出 森鷗外
・ミステリーさながらの謎の失踪で大騒ぎに アガサ・クリスティ
・妻といさかいの末、82歳で家出 トルストイ
第3章 仕事から逃亡しちゃった文豪
・朝起きられずに職場から逃げた 江戸川乱歩
・自分の人生を生きるため職場を放棄した 幸田露伴
・すべて放り出して失踪 ゲーテ
・ふるさとから逃げたり帰ったり 室生犀星
・理想が高すぎて筆を折る 二葉亭四迷
・執筆を続けるために亡命した シラー
・「破滅型」私小説家のヤバい生きざま 葛西善蔵
・売れっ子になって依頼から逃げた 坂口安吾
第4章 勉強から逃亡しちゃった文豪
・中退を繰り返して充実のニート生活 萩原朔太郎
・神学校から脱走して悪魔祓いを受ける ヘルマン・ヘッセ
・答案をビリビリにして「バンザイ!」と歓喜の落第 中原中也
・中学3年でほとんど学校に行かなくなった 金子光晴
第5章 自分との約束から逃亡しちゃった文豪
・晩年は禁欲主義が揺らいだ 宮沢賢治
・社長なのに会社のルールが守れない 菊池寛
・女遊びを1カ月も我慢できなかった アルベール・カミュ
・放浪しては酒へと逃げ続けた 種田山頭火
・裁判所に出廷しないで逃亡した オー・ヘンリー
・恋の逃避行に失敗して大炎上! 平塚らいてう
第6章 借金から逃亡しちゃった文豪
・こだわりが強すぎて借金まみれ 内田百閒
・うなぎの支払いを押しつけて逃げた 正岡子規
・ギャンブルで借金して国外逃亡 ドストエフスキー
・調子に乗りすぎて破産、パリから逃亡 アレクサンドル・デュマ
・借金取り対策で家に脱出口があった バルザック
第7章 むしろ逃亡しないのがヤバい文豪
・泥棒を目の前にして無言で見つめる 川端康成
・逃げずにハードに働いて死にかける 三島由紀夫
・負傷兵を背負って生還した ヘミングウェイ
・火事が起きてもレストランで食べ続けた 谷崎潤一郎
コラム 逃亡に魅入られた文豪こぼれ話
寺山修司/コナン・ドイル/ディケンズ/中島らも/樋口一葉
【著者紹介】真山知幸(まやま・ともゆき)
著述家、偉人研究家。
1979年、兵庫県生まれ。2002年、同志社大学法学部法律学科卒業。上京後、業界誌出版社の編集長を経て、2020年より独立。偉人や名言の研究を行い、『君の歳にあの偉人は何を語ったか』(星海社新書)『最高の人生に変わる天才100の言葉』(PHP研究所)など著作多数。『ざんねんな偉人伝』『ざんねんな歴史人物』(共に学研)は計20万部を突破しベストセラーとなった。名古屋外国語大学現代国際学特殊講義、宮崎大学公開講座などでの講師活動も行う。
出版社からの備考・コメント
今回は全体のおよそ半分の公開となっています。
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既刊販促のため登録しました。レビューなど、ぜひお願いいたします。
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出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784788928466 |
本体価格 | ¥1,300 (JPY) |
ページ数 | 240 |
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NetGalley会員レビュー
どんな偉人でも文豪でも、「逃げるときは逃げる」。それも紹介されているそれらは大概がはちゃめちゃで、だから本当に嫌なことがあってどうしようもなくなってしまったときには、この中の誰かを見倣うことができるかもしれない。
もちろんその時の時代性によって一部では許容されていたこともあるかもしれないけれど、何よりもまず「逃げる」選択肢を頭に浮かべるべき、という文豪たちの後ろ姿に心が軽くなることもあるでしょう。
そして逃げた先で自分のやりたいことをやり、それが生涯の財産となる文豪もいるので、「逃げ」に纏わりつくネガティブなイメージを払拭させるには最適な一冊といえます。
自分を殺してまで奉仕する必要はない。時には自分勝手も万々歳。
誰しもが名前を聞いたことのある文豪たちだからこそ、「実は彼らも人間くさいところがあるんだ」という意外な発見が勉強にもなるのです。
また各文豪の紹介ページの最後には「逃げ」のリザルトがあり、名言が記載されているのも面白い。
まるまる一冊を通して読者の背中を押してくれる気がしました。
数々の名作を残した文豪たちも私たちのように悩みを抱えて生きていたことが感じられた内容でした。仕事であれ個人的な悩みであれ、生前に何かしらから逃げた経験があっても、後世にまで素晴らしい作品を残せるのであれば「逃げる」ことも時には悪くないのでは。自らの逃げた経験だったり悩みだったりが作品に反映されているとのエピソードもあり、そういったことも踏まえて作品を読んでみると気付きなども変わってくるのかなと思いました。
実に面白い文豪たちの逃避エピソードばかりでした。世に多くの名作を残した文豪たち、その知られざる行動、思いがけない行動を知って、驚くばかりです。だが、偉大な作品が著者の優れた人間性をそのまま反映していると捉えるのは短絡的思考なのでしょう。本著によって、誰でもありうる窮地から逃げ出したいという性格、作品から想像できない真逆な人間性が作品を生み出す原動力の一つになったのかもしれない、とういような勝手な推理が湧き上がりました。文学作品を愛する方々にお勧めする書物です。
逃げてもいいのか。
逃げてもいいのか? という気持ちになる文豪のとほほなエピソード集。
「文豪っていうからにはきっと素晴らしい人間性に違いない」と思うのは読者の期待にすぎないとわかる一冊。
締切から逃げる。妻から逃げる。借金から逃げるといった文豪の逃げたエピソードはもちろん面白いが、逃げっぷりを採点しているのが笑える。
文豪とて一人の人間。長所もあれば短所もある。
というか、長きに渡り名作と言われる作品を生み出す人間が常人と同じであるはずがない。
凡人には窺い知れない常軌に逸した部分の一つや二つあって当たり前なのかもしれない。
さて、本書のテーマ「逃げる」
日本では鬱を患う人と、自死の数が増えているそうだ。
真面目で責任感が強い人ほど鬱になる傾向があるとか。
そう考えると逃げることも時には役に立つのだろうと思う。
しかし、本書は「何でもかんでも逃げてしまえ、文豪だってそうだったんだしさ」と闇雲に逃げを推奨しているわけではないと思う。
文豪の逃げ様から良くも悪くも学んで欲しいのだろう。
いつか「逃げ仕草」とかのマニュアル本も出るんじゃないかと思ったりである。
教科書や本が好きな人なら一度は目にしたことがある文豪たちが、色々な事情によってこんな逃亡をしていた。
それを文学に馴染みのない人でも読みやすく、また何かの競技のように表現する事で、文豪に親しみを持てる1冊となっている。
人生を人から見ると情けない理由で逃げる文豪もいれば、これは逃げた方があの名作が生まれたのだから結果的に良かったと判断する話。
今なら文豪として評価される前に、SNSで炎上したり、逮捕されるのでは?という逃走をする文豪もいた。そのため、必ずしも逃走を全肯定することは難しいが、それでもあの文豪も逃走していたのだから。
そう言って自分を追い詰めすぎて病むくらいなら人生をもう少しゆとりのある心で、考えてみる勇気をこの本はもしかしたら教えてくれているのかもしれない。
あの文豪が?この文豪が?!
とびっくりするようなお話が満載でした。ただビックリだけでなく、これがまた笑える面白さ!!
中でも芥川龍之介さんのお話は印象深く、暫く笑いが止まりませんでした。
イメージがガラッと変わってしまう事もあるかもしれませんが、そんなところも含めてそれぞれの作品を読み直してみたいと思えました。
元気を出したい時に読みたくなる1冊です。
文豪・・・持っていた以前のイメージがどんなだったかが、吹き飛ぶほどの強烈な逃げっぷりなのである。
素晴らしい文学の功績を残せるほどの人は、やはり普通じゃないんですよ、とかいうレベルではない。
人としてどうなのそれ!レベル。
石川啄木も手を見ている場合じゃないし、
森鴎外は、最初の妻が嫌だ!は自己主張できるけどそれでも、逃げてなんとかしている。
田山花袋は、命をかけて逃げてみたけど、あれ?だし。
この本は、文豪たちの逃げっぷりについて、顛末も含めわかりやすく書いてある。
その上、★の数で分析もされていて、面白い。
なかには、アガサクリスティのように、どうやら計算した上での逃げもありそうだけれど。
そしてこの本を読むと、嫌なこと我慢してなんぼではない、逃げてしまってもなんとかなるよね、
という自信がみなぎることが、お約束できる一冊。
文学史上で評価された国内外の文豪たちを、逃げるというネガティブなイメージが伴いがちな行為に着目して紹介した本書。逃げるのも当然だという場面もあれば、それは倫理的にどうなのだという場面もあり、まさにただ逃げるではなく、逃げまくるというタイトルの表現がピッタリです。
しかし、我々第三者が「そこで逃げてしまうか」と思うような状況で逃亡してしまうのは、本人にとっては深刻すぎて逃げる他ないと思われるまで追い詰められたということなのでしょう。追い詰めるものと、自分の求めるもの(たとえば文学、自由など)とを天秤にかけて、その結果が世間一般とズレていたというだけのことなのでしょう。だから逃亡は彼らにとって生きるための戦いであり、我々にも我々なりの逃亡が必要なのです。
活字離れの影響から、歴史的な文学作品を手に取る生徒が少なくなっており、少しでも作家を身近に感じてもらいたいと思っていたところ、この作品を見つけました。
作家一人一人のエピソードが簡潔にまとめられていて読みやすかったのですが、正直、時代が時代なので生徒が共感できるようなエピソードはほぼなく、現代ならすぐに炎上してしまうそうな話だらけ笑
しかし、「後世に残るようなすごい作品を書き上げていた作家もまた一人の人間だ」と生徒達が気づく助けになりそうです。
文豪たちの逃げエピソード集。
今の時代に真似したらアウトなエピソードもあったけど、凄まじい逃げっぷりで面白い。
ほとんどが逃げちゃダメな状況な気が笑
ポンコツエピソードになぜだか不思議と元気をもらえる。
文豪だって,誰だって,所詮人なのね。
そう思わせる一冊。ダメダメっぷりをこう惜しげも無く書き連ねられると,「文豪」の称号がもはや「ちょっとちょっとの人」の隠喩と言っても過言ではないです。これは子供も大人も娯楽と教養が一挙両得な1冊。最近,こうした歴史や教科書に出てくるような人を身近に思わせる本が多い中でも,これは格別に親近感というか,とにかく面白い。項目を設定して★5段階評価などの構成が抜群でした。絶対,生徒に勧めようと思う。
文豪。この響きだけで、反射的に重厚、硬派、難解、などなんとなく重たい単語が浮かんできます。が、タイトルは「逃げまくった文豪たち」一体なにから逃げまくったのか? 先生、締め切りですか?そうですよね、いつの時代でも作家と締め切りは切っても切り離せないですよね。
などと思って読み始めたら、そこには・・・
教科書にのってるあの人もこの人も、なんてダメな人間なんだ!
恋人から逃げ、家族から逃げ、友人から逃げ、編集者から逃げ。たしかに、逃げまくってる!
恋愛、借金、締め切り、現実、理由は色々。
思わず笑っちゃう言い訳や、これは笑えないだろ、という犯罪ギリギリ(アウト?)のものまで多種多様!
1人の作家に割かれるページは少ないですが、だいぶ濃厚です。
読む前と後では確実に文豪のイメージは変わってますよ!
文豪といえば人格も立派で世に功績を残したひと、みたいに思われがちだがここに出てくる人たちは自分の心に正直でどこまでも自分勝手に突き進んで迷惑を考えない人たちである。
色んな意味で人間らしさを兼ねた人たちだ。天真爛漫というべきか破天荒と言うべきか。
巻き込まれた周りの人たちはそれどころではないけれど、恥ずかしがらず余すことなくそのときのことを書に残していて(ただで転ばないところも流石)現在生きている私たちが見られていることに感謝すべきだし存分に楽しむのが正解なのだと思う。
文豪の人格やエピソードを知った上で作品を読むと更に楽しめると思いました。
破天荒ぶりを表す☆の描写や味のあるイラストも読みやすくて好きでした。
偉人の先生方はやはり私生活も”偉人”なのですね。
人の不幸は我関せず、自分の思うがままに生きて行く。
作品も行き方も同じなのでしょうか?!
逃げて逃げて逃げまくってる自分でもお気づきではないのでしょうか?
#逃げまくった文豪たち
#NetGalleyJP
夏目漱石や太宰治などの日本の文豪や、トルストイやアガサ・クリスティなどの世界の文豪の逃亡したエピソード集。一人ひとりに割くページが短い分、数多くの例が収録されている。有名な逸話もあるし初めて知る逸話もあり興味深い。逃げる理由もそれぞれ違い、責任から逃げることもあれば逃げたことで後に大成することもある。文豪たちを身近に感じる一冊。