コーヒーにミルクを入れるような愛
くどうれいん
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刊行日 2024/04/09 | 掲載終了日 2024/04/11
ハッシュタグ:#コーヒーにミルクを入れるような愛 #NetGalleyJP
内容紹介
「結婚というのは、「おなか空いたままはよくないね」と言いながら、それぞれに好きなものを買って横並びでおにぎりを食べることかもしれない。」(本書より)
ふたり暮らし。書くこと。前を見て進むこと。
日々の手ざわりがあざやかな言葉に変わる。
新しい生活を綴るエッセイ集!
ロングセラー『わたしを空腹にしないほうがいい』『うたうおばけ』『虎のたましい人魚の涙』『桃を煮るひと』に続く、注目作家の最新作!
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* 目 次 *
飛んじゃったサンキャッチャー
なまけ神様
大荷物のこころ
ほそい稲妻
すばらしい枝
歯とベンツ
泣きながらマラカス
クリーニング・キッス
鬼の初恋
蝙蝠・胡麻団子・氷嚢
夜のマンション
夕陽を見せる
いやな手
見ていないし、見透かしていない
コーヒーと結婚
倒産と失恋
長野さんは陸を泳ぐ
へそを出して来た
ヤドリギ
かわいそうに
ミルク
作家みたい
深く蔵す
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著者/くどう れいん
作家。1994年生まれ。岩手県盛岡市出身・在住。著書にエッセイ集『わたしを空腹にしないほうがいい』『うたうおばけ』『虎のたましい人魚の涙』『桃を煮るひと』、歌集『水中で口笛』、小説『氷柱の声』、創作童話『プンスカジャム』、絵本『あんまりすてきだったから』などがある。
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★★★
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★★
出版情報
ISBN | 9784065351949 |
本体価格 | ¥1,550 (JPY) |
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今見てきて体験したかのように、瑞々しくも生々しい感情がキラリと光る言葉で綴られています。
くどうれいんさんのエッセイを読んでいたら、自分のことが、ほとほと嫌になっちゃう負の感情さえ、大切にしていたら、後から取り出してみれば貴重な宝物だと気付いた。
特に、彼女と同世代の読者にはもっとストレートに心に届くのではないかなと感じて、そこから遠く離れた所にいる自分が今ちょっと悔しい。
幼稚園時代…もはや思い出せない。
素晴らしい感性の持ち主、これからも読み続けたい。
家族がいて、友達がいて、恩師がいて、師匠がいて、そしてパートナーがいて。
人との関わりの中で何を考え、何を感じ、何を語って、そして日々の中でどんな生活を送っているのかを徒然なるままに記したエッセイ集。
特に気取ることもなく、飾ることもなく、盛ってしまったことはきちんと「盛った」と告白し、自分に正直に、そして自然に生きているのがいい。
書くもののジャンルによって使い分けていた漢字表記の筆名とひらがな表記の筆名をひらがなに統一する一大決心の一部始終を書いたエッセイがいい。日々に変化を求める人生こそ、作家の人生だ。
そしてもう一つ。婚姻届を出しに行く朝、コーヒーに黒糖シロップと冷たい牛乳を入れて飲む話もいい。その結果起こる出来事には、思わず微笑んでしまう。
エッセイの上手い人は絶対に小説が上手い。なぜだがその逆は成り立たない。
全くお初の作家の方だったが、これまでのエッセイや小説をぜひ読んでみたいと感じた。どうやら波長が合ったようだ。
くどうさんの少しひねくれてでも、自分の心にストレートな文章は読んでいて心に響きます。それは、自分にはなかった視点だ。というだけではなく、自分の身体のここが嫌いだとかあの頃は惚れっぽかったとか欠点を述べつつも、でも自分のことが好きなんだ。
この人たちが日常が好きなんだ。
そんな肯定の言葉が清々しいからです。
大切な人たちや自分の長所を素直に好きだといい、何かのきっかけでダメになった人間関係や通り過ぎていく人を冷静に分析する力は、くどうさんの未来への糧になっているのだろう。
れいんさんが愛おしい。
目や耳に入るもの、肌で感じたり舌で味わったものに、私もなにかしらこころ動かしているはずなのに、れいんさんのようにはいかないとつくづく思います。
「深く蔵す」を読んで、れいんさんが大事にしようとしているものに触れているうちに、私も自分を大事にしようという気持ちをもらったようです。
目次からは想像もできない内容になっているのもざわっとしてクセになりました。
初めてくどうれいんさんのご本を読みましたが、全然まったく年代も住んでる場所も違うのに、パッパッとその風景が写真や映像として浮かんでくるような気がしました。同時に、自分の中にあった、子どものころ感じた実家のダイニングの薄暗さや一人暮らししたアパートから見た電線の向こうの曇った空みたいな、そういう忘れてた絵も思い出しました。
とくに「夕陽を見せる」と入籍の日の話が好きでした。他の著書も読みたいです。
文章が小気味よくわかりやすい言葉で進んでいくので読みやすい。
女性視点なのだけれど、男性視線でも違和感のない物事の見方や考え方の読後感。
書くということが自分を明らかにして自分に偽りがないことである前提で、
とてもあっさりとして短くてシンプルな表現にただ事実と感情が乗っている。
そして、記憶力というのがすごいなあと感じさせるほどに、
日常が出来事と自分が観察対象で、何度も分析して記しておいたものを、
整理して効果的に表現をする記憶と記録の引き出しの整理術がとても達者なのだろう。
そういうように想像される著者の個性が親しみをとても感じたり、
自分だって、多彩な引き出しがあるのに表現できていないなという自省を思い出させる
小さなやさしい愛らしい日常がそこに在るなという本だと私は思いました。
れいんさんの文を読んで思うこと。最初の一文がきまっていて素敵だ、ということ。歌人でいらっしゃるからか、無駄なものを削ぎ落とした、力のある一文だと感じる。撃ち抜かれる。書かれている内容は、本当によくある日常で起きたこと、感じたことが大半なのに。くすっと笑えて、じりじりとする場面があって、時折どきっとする言い回しに出会う。れいんさんのレンズを通してのぞいた世界はまっすぐで愛おしい。