クリームイエローの海と春キャベツのある家
せやま南天
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刊行日 2024/04/05 | 掲載終了日 2024/10/21
ハッシュタグ:#クリームイエローの海と春キャベツのある家 #NetGalleyJP
内容紹介
創作大賞2023(note主催) 朝日新聞出版賞受賞作!
家事代行歴3ヶ月・津麦の新しい勤務先は、5人の子どもを育てるシングルファーザーの織野家。
一歩家の中に入ると、そこには「洗濯物の海」が広がっていた──。
仕事や家事、そして育児……
何かを頑張りすぎているあなたへ贈る物語。
読めば、心がふわりと明るくなる。期待のデビュー作!
創作大賞2023(note主催) 朝日新聞出版賞受賞作!
家事代行歴3ヶ月・津麦の新しい勤務先は、5人の子どもを育てるシングルファーザーの織野家。
一歩家の中に入ると、そこには「洗濯物の海」が広がっていた──。
仕事や家事、そして育児……
何かを頑張りすぎているあなたへ贈る物語。
読めば、心がふわりと明るくなる。期待のデビュー作!
おすすめコメント
この小説に救われた、出会えてよかった、と書籍化希望の声が多くあった作品です!
**************************************
創作大賞2023とは…… 応募総数3万作品を超えるnote主催の投稿コンテストです。 第2回となる「創作大賞2023」より弊社も選考に参加し、本作品を朝日新聞出版賞に選出しました。
この小説に救われた、出会えてよかった、と書籍化希望の声が多くあった作品です!
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出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784022519771 |
本体価格 | ¥1,800 (JPY) |
ページ数 | 200 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
「家事をすると生きやすくなる」
外の世界は、自分の力ではそう簡単に変えられないが、自分の家の中だけは、好きにすることができる。住みやすく、過ごしやすく、眠りやすく。
新卒で入った商社で過労により倒れた私は、家事代行業で働くことになる。
新しく入った家はシングルファザーと五人の子の六人家族。
床がみえないほど洗濯物が散乱する家にわたしは理解できないものを感じるが…。
ストーリー自体はありきたりだが、読後感が爽やかで心がじんわりとする良作なのでたくさんのひとに読んでもらいたい一冊。
クリームイエローに春キャベツ。
春らしいタイトルに惹かれて読み始めたのですが、パステルカラーの海が、まさか家事代行の津麦の見た織野家のリビングの光景とは思いませんでした。
男手ひとつで仕事に5人の子育て、家事をこなすのはそれはそれは大変なことですよね。
誰に褒められることもなく、感謝されることもない家事。終わりのない家事ループに溜息が出ることが私にもある。
そして、はたと気づく。
18歳まで一緒に暮らしていたときは、厭々手伝うばかりで家事全般を担う母に感謝の言葉をかけたことが果たしてあっただろかと。
虚ろな目をして家を美しく保とうとする津麦の母はきっと孤独だったはず。
津麦に苛々したのは、きっと昔の私が思い出されたからだろう。
生活をどう営んでいくかで、人は生きやすくも生きにくくもなる。
一人でなんでも頑張りすぎてないかな。
ときには誰かの手を借りて。深呼吸も必要だ。
新米の津麦が、織野家のみんなと関わることでお互いに成長していく姿が眩しい。
気付いた時がそのタイミングだ。
私も大切な人に伝えてみようかな、素直な心で。やわらかな瑞々しい春キャベツで何作ろう!
読後、春キャベツが食べたくなりますよ。