君の余命、買い占めました
青井青
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刊行日 2024/05/17 | 掲載終了日 2024/07/21
ハッシュタグ:#君の余命買い占めました #NetGalleyJP
内容紹介
世界中で“余命の売り買い”が始まった。余命を元⼿に投資をしたり、起業をして⾃分の余命を買い戻す⼈もいる。命を売るのではなく、担保として預けるだけ。
そんな中、カラオケ店でバイトをする若い男⼥⼆⼈はたった10円の時給アップに愚痴をこぼす――。
書き下ろし⼩説『君の余命、買い占めました』を含む12作品を収録。
愛か、お金か、友情か、それともーー
あなたが大切にしているものは、何ですか?
NetGalleyでは、作品中より厳選した
表題の「君の余命、買い占めました」
じんわり心が温まる「車椅子のナンパ師」
の2篇を公開中です!
おすすめコメント
【短い時間で大きな感動を! 中高生の朝読にもぴったりな短編集】
2022年にテレビドラマ化した『夫婦円満レシピ』(テレビ東京系)の原作者、青井青が紡ぐ、サッと読めて、感動できる珠玉の短編集!
短いながらも心に残る物語で、読者ターゲットは10代~50代までを幅広く想定しています。 オムニバス形式なので、中高生の朝読や大学生など、若い読者を巻き込める作品です。
通勤や通学の短い時間で読める、心温まる物語を集めました。日常を少し離れて、物語の世界に浸ってみませんか。
販促プラン
小説紹介クリエイターの「けんごさん」に当書籍の紹介を打診予定です。
その他、書店販促などは当社販売部までご相談ください!
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出版情報
発行形態 | 文庫・新書 |
ISBN | 9784391162226 |
本体価格 | ¥800 (JPY) |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
一方通行の優しさや気づかないところでの愛情など、真実を知った時、切なく苦しくなりました。
自分の余命を知り余命が売買され、自分の生きる道が変わる時。自分ならどうするか?
消せない後悔や悔いがある時、こんなふうに他人を思って動けるか?
それぞれの作品で心揺さぶられ、短編ながら考えさせられる作品でした。
発売されたら全話読んでみたいです!
短編集が12作品収録され、表題作と「車椅子のナンパ師」の2篇が公開されている。
一篇が5分ほどで読める。電車のなかで、ちょっとした空き時間に読むのにちょうど良い。
2篇ともタイトルからは想像しなかった展開でとても優しい気持ちに包まれた。優しい気持ちのまま読み終えて顔を上げたとき、いつもの風景がとても愛しく思えた。
余命がお金でやり取りされる時代。殺伐としていて、貨幣社会で生きてるなら仕方がないか、とも思えるけど、やっぱりやりきれない。子どもたちの人生がビジネスになってしまう歪んだ構造に恐怖しました。そんななかでもこんな余命の使いかたができる優しい人がいたことに、この世界に一縷の希望を見出だせました。
車椅子のナンパ師。人からどう見られるか、自分はどう思われているのか。かわいい、と日常に軽く多用する言葉。その言葉に寄せられた想いが届くといいな。
タイトルがめちゃくちゃ好きだったので読んでみました。短い話の中に前向きな気持ちになれるような魅力的な言葉がぎゅっと詰まっていて、きっとたくさんの読者の心を掴む物語になるんだろうなぁと予感しました。ちょうど良いテンポで読めるので、学生さんの朝読や隙間時間の読書にも良さそうです。他の収録作もどんな物語があるのか気になりました。
短編集12作品のうちの2作品。なんだか切なくなるお話でした。
自分の大切なものは何か。
もし命を賭ける選択を迫られたら、大切にするのは自分か、自分以外か。
そしてどこにどんな真実が隠されているか、本質を見抜く力も大事だなと考えさせられました。
すぐに読み終えることができ、スキマ時間にピッタリ。
他の作品も気になります。
今回は12作品の短編の2作品を拝読しました。
どちらも切なくなってしまいましたが、
そんな中でも前を向いて生きていく主人公たちに背中を叩いてもらえた物語でした。
特に表題作でもある『君の余命、買い占めました』は、
主人公の生活環境がリアルなこともあり、とても他人事のように感じず
もしこんな未来が来てしまったらと想像してとてもドキドキしました。
短編で読みやすい作品でしたのでぜひ中高生の皆さんに読んでいただきたいです!
著者さんの作品は初めてでしたが、読み応えがありました。始め3行でこれは行けると思い最後まで読みました。
残念というか、最低でも後2章位はよみたかったですね。今後もこの著者さんの本があれば読んでみたいですね。
『君の余命買い占めました』は、
余命を売り買いすることができる世界で、お金がない人は余命を売ったり、あとから買い戻すこともできる‼️
こんな世界になったら、恐ろしすぎるなー。
最後は、とってもせつなかった。
車椅子のナンパ師も、ほわっとするような、いいお話でした。
他も読んでみたいたいな~と、思っちゃいました。
ありがとうございました。
生きること。死ぬこと。後悔。
作品のテーマは重めだがガラス細工の様な繊細さで、一筋縄ではいかない人の感情を巧みに描いていて惹き込まれた。
登場人物達の背景がクリアに描かれているので、奥行きがあり、ストーリーに立体感が感じられる。頭の中に映像として浮かび上がるライブの様な作品だ。
読まれた方の感想を読んで、余命の売買…
それはまた想像力を色々掻き立てる着眼点だわ、と、早速私もリクエストさせて頂きました。
なるほど。
結構リアルです。
現実にこんな日が来るかも、と思えてくる。
ちょっと売ってそれを元手に投資するか、
それとも購入してもっと長く生きるか、
どっちもアリかもしれない。
人間の本質が浮き彫りにされそうなテーマを、
ちょっと切ない温かな物語に仕上げてありました。
全12作のうち、
こちらの表題作と、
『車椅子のナンパ師』という、
車椅子でナンパする男性のお話が読めます。
切なかったり、ホロリとさせられましたが、
どちらの作品も、着眼点と発想が好きでした。
他の10作はどんな作品が描かれているのか、
今から楽しみです。
奇想の場であるからこそ、よりくっきりと浮かび上がる人の内面。そうやって人の本質を鋭くえぐっていく、12個の物語。
『君の余命、買い占めました』
命の売り買いができるようになったら、強い意志と目的で命を売る者や、その逆の者など、その人の本性が現れるだろう。更に恩恵を受ける者、犠牲となる者がいるだろう。そして、無数のドラマが生まれていくはず。
章吾の物語はその中のたった一つ。その筈なのにこれだけ心を揺さぶられたのは、人の生の感情が、正負両方の激しい想いがぎゅっと押し込められていたから。だからこそ、これからの章吾には穏やかな一つの想いを胸に抱きながら生きて欲しい。そう願わずにはいられなかった。
『車椅子のナンパ師』
傍から見ていれば単なる変人。場をわきまえない困った人物。でも、相応の理由があるかもしれない。きちんとした考えを持ち、真摯な態度で話すこともできるのかもしれない。
だからこそ、周りからどう見られるかわかってやっているのだろう。そして、その内面まで見てくれる相手には、自分の本質を垣間見せる。そうやって人助けをすることも。
そして再び、はた迷惑な人としてふるまっていく。
そんな人の複雑性を見た。そう感じた。
余命を売ったり買い戻したりできる、そんな社会がもし来たら…。
誰の為に命を使うのか。自分は人の為に命を売れるのか。考えてしまいました。
2話だけだったので他の作品も読んでみたいです。
サクサク読める文量なので、高校生とかにいいかもしれません。
余命を売買できる制度はたとえ可能になったとしてもやってはいけないことだなあとこれを読んで思いました。
すごくすらすら読めて面白かったです。
車椅子のナンパおじさんも、短い話ですがとてもよかったです!
余命を一日単位で売却して金銭に変え、金銭に余裕がある者が、余命を買って長生きできる、という設定に寓話的なものを感じた。余命を売った人が、そうでない人々から差別的視線を受けるという処に、人間のどうしようもなさを感じた。この、どうしようもなさと、主人公の母親の内面の二点をもっと読みたかったと思う。
『車椅子のナンパ師』は、「恋をする権利は一つだけ、相手に好きですって言えることだよ」という台詞が素敵だと思った。