グラフィック版 ソフィーの世界 (上)
哲学者からの不思議な手紙
ヨースタイン・ゴルデル(原作)ヴァンサン・ザビュス(脚本)ニコビー(絵)須田朗(日本語版監修)山本知子(訳)
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刊行日 2024/05/21 | 掲載終了日 2024/05/17
ハッシュタグ:#グラフィック版ソフィーの世界上 #NetGalleyJP
内容紹介
1995年の刊行から30年。シリーズ累計210万部突破の世界一やさしい哲学書『ソフィーの世界』がもっとやさしいコミックになって帰ってきます!上・下巻2冊同時刊行!!
ある日、少女ソフィーのもとに届いた差出人不明の1通の手紙。そこにはたったひとこと「あなたはだれ?」とだけ書かれていた。それはソフィーを「哲学の世界」へ誘う招待状だった。ソフィーは、自分自身の存在の謎を解くために西洋哲学の歴史を体当たりで学んでいく。世界的ベストセラーの哲学ファンタジーがフランスの人気作家によるコミック、バンドデシネになってオールカラーでビジュアル化。
出版社からの備考・コメント
上巻:978-4-14-081961-6 B5判並製・264頁(オールカラー)
下巻:978-4-14-081962-3 B5判並製・264頁(オールカラー)
Cコード 0097
【5月21日(火) 上・下巻2冊同時刊行】
上巻:978-4-14-081961-6 B5判並製・264頁(オールカラー)
下巻:978-4-14-081962-3 B5判並製・264頁(オールカラー)
Cコード 0097
おすすめコメント
世界でいちばんやさしい哲学の本がコミックになりました!
「自分はなぜ生きているのか」「これからどう生きるべきか」を考え始めた人たちが、最初に手に取る「哲学」の本。もちろん高校の倫理、大学の一般教養哲学の入門書としても最適です。「知」の始まりから現代哲学までの歴史をファンタジーを交えながら楽しく学べます。
◆本書の特徴◆
●30年前には描き切れなかった世界の社会事情(スマートフォンの普及、環境問題やジェンダー・人権問題、人道的な問題意識の高まり)を盛り込んだ、現代版“ソフィーの世界”
●コロナ、戦争、環境破壊、気候変動など、不透明な先行きに不安な「今」だからこそ読みたい、薦めたいという“哲学”の普遍的内容は変わらず、現代の実状にあった登場人物達の振る舞いにアップデート
●「世界で一番やさしい哲学の本」として話題になった本書が、バンドデシネ版になり「かならず読み通せる、世界で一番やさしい哲学の本」になりました!
販促プラン
下記、書店様向けの販促物をご用意いたします。
①事前予約告知カラーポスター(A3判)/ ②販売企画書/ ③事前注文書 /④店頭用A4パネル/⑤店頭用POP
既刊書と併せての促進プランを考えております。関連商品は販促素材の注文書をご確認ください。詳細は下記までお問い合わせくださいませ。
NHK出版 セールス・プロモーション部 書籍グループ TEL:03-3780-3333
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NHK出版 セールス・プロモーション部 書籍グループ TEL:03-3780-3333
出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784140819616 |
本体価格 | ¥2,400 (JPY) |
ページ数 | 264 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
ソフィーの世界は高校時代に読んだことがあります。この漫画版はわかりやすくとっつきやすいとは思いますが、中身を理解するには軽いようにも思える。ダイジェスト版で薄く広く知りたい人には最適。ただ、プラトンの説明とかはわかりにくく感じた。下巻になると、カントなどの難解なものもあるのでどうなるのか。
マンガを読みながら、思考の大どんでん返しを体験しました!
マンガだから可能な、独創的な表現で、哲学者やその世界観についてわかり易く説いていました。
元本である『ソフィーの世界』よりも、それぞれのエピソードが記憶に残ったのは、工夫された印象的なコマ割りで、
読んでいてより多くの感覚がとらえられるからでしょうか・・・。刺激的な読書体験でした。
なん千年も前に考えられた哲学者の叡智は、最先端のゲノム編集の話や、SNSに代表されるWeb空間の枠組みとも繋がっている様に
感じて、全ての学問の根底にある「哲学」というものに大変興味が深まりました。
次は、元本の『ソフィーの世界』を再読だ!(以前読んだのは確か高校生の時―――)
30年ほど前、中学校の学校図書館で仕事をしていた時に読んだことがあり、子ども達にも勧めましたが、ちょっと難しく、わかりづらかった(自分にとっても)記憶があります。コミックになったものは断然わかりやすく、前の時代の哲学者たちの思考を次の時代の哲学者たちが受け継ぎ、推し進め深めてきたという歴史が、すんなり入ってきました。大人の私が読んでも面白く、小学校高学年から中学校にも理解しやすく、高校生から大人も気楽に読むことができると感じました。グラフィック版は絵の雰囲気が『タンタンの冒険』に似ているので、子ども達も馴染みがあり、手に取りやすい気がします。
また、対話しながら問題をとことん考えて、答えを出していこうとするソフィーの態度は、今、子ども達に求められている学力にもぴったりだと思います。最近、“対話する” “本質を考えていく”という「哲学」的な子供向け番組がEテレなどでも、いくつか放映されていますが、これも、現在の学習指導要領の中に、「主体的、対話的で深い学び」という文言があって、アクティブラーニング的な教育が進められていることに関係しているのだと思います。今の時代こそ『ソフィーの世界』がぴったり。下巻も是非読みたいと思います。(N.N)
30年前に刊行された人気シリーズ、世界一やさしい哲学ファンタジー『ソフィーの世界』の漫画版。
不思議な手紙が少女を哲学の世界へ誘う。原作を読んだ事がなく違いはわからないが、原作が哲学の歴史を学ぶ入門書ならば、入門書の入門書として手に取りやすい作品。難しい表現をなるべく滑らかにした説明に味のあるイラストがマッチしていて、最後までさらりと読めた。
現代風にアップデートされた、無限に広がる哲学の世界を楽しみながら学べる一冊。
哲学の歴史を知ることがこれほどわくわくするものだとは思いませんでした。実は原作は過去に2度チャレンジして失敗し、もう縁がないものと諦めていました。けれど、今回はグラフィック版という新しい形での出版とのことで再チャレンジ。セリフで交わされる講義で、とても楽しい時間を経験できました。哲学の誕生から他の学問へと発展してゆく過程、宗教とのつながりなど、生き生きと元気なソフィーと一緒に自然に流れを追うことができました。下巻も楽しみです。
1995年刊行の『ソフィーの世界』が話題になった30年前私も読みました。詳しい内容は忘れてしまいましたが、ソフィーに届いた不思議な手紙がつれていってくれる哲学の世界は一度では理解できず何度も読み返したのでソフィーと共に冒険しながらとても懐かしく読みました。
コミック化され、以前読んだときには難解で理解できなかったことがすっと頭のなかでイメージすることができました。
地球温暖化問題やSNSのいいね数を気にする承認欲求なども描かれ、単なるコミック化ではなく今の時代と重ねることができるのでとても分かりやすいです。
はじめに届いた手紙の「あなたはだれ」その答えをソフィーとともに冒険し探してみたいので下巻も読んでみたいです。
ソフィーが軽やかに戻ってきた 。ジェンダーレスで行動的な主人公だ。まるで“タンタン”の絵本を読んでいるようにワクワクしながら次のページをめくりたくなる。歴史や哲学を学びながら、一方で温暖化といった現代の課題を自らのこととして考える若者らしい行動 、悩みを抱えながらも、自ら考え、成長していくソフィーの姿が、物語に新しい息吹きを吹き込んでくれている。学ぶにはハードルが高いように感じる哲学の世界だが、一つの架空の世界として内容だけでなく、人物像や当時の風景も交えて説明ができる、というコミックの強みもあり、イメージしやすく、理解しやすくなっていると感じる。また、ソフィーの家族、友人との日常の生活という地に足のついた世界に常に戻っていくことで、等身大の世界として、子どもたちも安心して読み進めることができるように思う。
災害や困難も多い今の時代、巷には大量の情報や、手軽な癒しの言葉が溢れている。しかし、一方で、宗教や哲学における考え方や言葉も困難にあたった時に、多少なりとも力を発揮することがあると思う。その時に、哲学や歴史などについて、若い世代の人が少しでもその一端に触れたことがあるとすれば、大きな意味があることだと思う。
今回、コミックという形式で、寝転びながらでも、謎解のように哲学や歴史の一端を楽しめることは、その世界に触れる入り口を大きく広げることに繋がると感じている。それは、以前にこの本のオリジナルを読み損ねたかつての大人たちにも、哲学の世界を改めて知る楽しみを教えてくれることでもあるし、何より、これからの時代を生き抜いていく多くの子供たちにこそ、一層価値のあることと思う。多くの子供たちがこの本の世界を楽しめる機会にぜひ出会ってほしいと願っている。
ソフィーの年齢の頃に読んだことを思い出しながら懐かしく読みました。
ソフィーが現代仕様になっている…!のにびっくりしたりはしたものの、
やはり一定数グラフィックに読むのを助けられる人がいると思うので、
図書館に並べて置いておきたいなと思いました。
Who are you?に当たる問は、同年齢の誰しも抱いたことがあると思うので。
哲学という言葉に縁遠さを感じている生徒にその誤解を解く一助にしてほしい。
「ソフィーの世界 哲学者からの不思議な手紙」(ヨースタイン・ゴルデル著 1995)に、現代的問題(SNS、環境問題、ジェンダー等)を盛り込んでコミック(フランスで言う「バンドデシネ」)化したもの。その〈リニューアル効果〉を体験して欲しい。
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エルジェの名作『タンタンの冒険』シリーズを彷彿とさせる〈バンドデシネ〉により、30年振りに〈リニューアル〉された『ソフィーの世界』。
この『グラフィック版』は、コマ割り、登場人物達の動き、背景による場のわかりやすさ、ファンタジー的展開など、より効果的な視覚的演出によって、オリジナル版より親しみやすく、またわかりやすくなっている。
それに加えて、現代が抱えるSNSや地球温暖化、ジェンダーの視点を、触れるだけでなく積極的に組み入れていくことにより、今の時代にふさわしいものとなっている。まさに、〈リニューアル〉と言っていいだろう。
そしてソフィーはこの上巻の最後で、自分の意思とは関係なく決定論的に描かれてきたコマ割りから強引に飛び出す。真の自由意思を得たソフィーは、これからどのようにして哲学の歴史を学び、〈哲学的撫で思考〉をみにつけていくのだろうか。
下巻への興味は尽きない。