つかう・つたえるホームスパン

岩手が紡いだ100年の布

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刊行日 2024/02/26 | 掲載終了日 2024/05/31

ハッシュタグ:#ホームスパン #NetGalleyJP


内容紹介

 明治期にイギリスから持ち込まれ、岩手に根付いたホームスパン。羊毛を手紡ぎで糸にし、手織りで丁寧に仕上げていくスタイルは、県内各地の工房や作家らが大事に受け継いでいる。

 軽くて暖かく、まとう人を優しく包む肌触りと、一本一本の糸が織りなす微妙で繊細な色合いは唯一無二のもの。親子3世代で着続けることができるその布は、「時を越える布」として今も多くの人たちに愛されている。

 本書は〈つかう〉〈つくる〉〈しる〉〈ひろげる〉〈つたえる〉の5章を通じて、ホームスパンの魅力と奥深さを紹介。意欲作を次々と生み出す「つくり手」、製品をこよなく愛する「つかい手」、そして岩手に根付かせた先人と現在の「つなぎ手」を取り上げる。「100年の時を越える布」として注目を集め、こよなく愛される布の魅力をとことん詰め込んだ、待望の一冊。

 明治期にイギリスから持ち込まれ、岩手に根付いたホームスパン。羊毛を手紡ぎで糸にし、手織りで丁寧に仕上げていくスタイルは、県内各地の工房や作家らが大事に受け継いでいる。

 軽くて暖かく、まとう人を優しく包む肌触りと、一本一本の糸が織りなす微妙で繊細な色合いは唯一無二のもの。親子3世代で着続けることができるその布は、「時を越える布」として今も多くの人たちに愛されている。

 本書は〈つかう〉〈つく...


おすすめコメント

羊毛から手紡ぎ手織りで作られるホームスパンは軽くて温かく、繊細な色合いと優しい肌触りが特徴です。

岩手が舞台の小説「雲を紡ぐ」の著者・伊吹有喜さんも愛用者の一人として登場。多くの人を魅了する岩手のホームスパンの素晴らしさを感じていただける一冊です。

羊毛から手紡ぎ手織りで作られるホームスパンは軽くて温かく、繊細な色合いと優しい肌触りが特徴です。

岩手が舞台の小説「雲を紡ぐ」の著者・伊吹有喜さんも愛用者の一人として登場。多くの人を魅了する岩手のホームスパンの素晴らしさを感じていただける一冊です。


出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784872015751
本体価格 ¥2,400 (JPY)
ページ数 128

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NetGalley会員レビュー

岩手でホームスパンがこんなふうに根付いていること自体を初めて知ったので、興味を惹かれて読んでみた。
まずはとにかくその美しさに目を奪われる。その手触りを確かめたい!という思いがつのる。
原毛から作品になるまでの過程も詳細で、手間暇をかけて丁寧に作られていることがよくわかる。

若い頃はとにかく「安くて(それなりに)良いもの」を求めてきていたが、歳を重ねた今は、数点だけでもいいから、次の代にも残せるような、「本当に良いもの」のある生活をしたいと考えるようになってきた。
とりあえず、次に旅行を計画する時には、岩手が第一候補になりそうだ。

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ホームスパン(Home Spun)とは、家庭で糸を紡ぐということが語源ですが、ホームスパンの布が出来上がるまでには、数多くの作業が必要です。

 まずは、羊の毛を刈り取り、洗ってゴミや汚れを除きます。羊毛の色そのままを使うこともあれば、染色をすることもあります。染色する場合は羊毛の常態で染色をします。羊毛は綿のような状態なので、それによりをかけ、太さをそろえながら糸にしていきます。
 そうして出来上がった糸を使って機織りをします。色の組み合わせ、いくつもある織りの種類、糸の太さ、様々な布が出来上がっていきます。
 マフラーやショールのようなものからジャケットやコートなど、いずれも人間の手によって形作られていくのです。

 小説「雲を紡ぐ」に登場した赤いショールも岩手のホームスパンでした。この本の中で、伊吹有喜さんもホームスパンの魅力を語っています。

 最近は便利な化学繊維にばかり頼りがちですが、この本を読むうちに、ウールの暖かさを思い出しました。それは、人の手が作り出す暖かさだったのですね。

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恥ずかしながらホームスパンという毛織物についてこちらの本で初めて触れました。
柔らかな色合いのストールやビビットカラーのマフラー、美しいシルエットのジャケット。温かな風合いの織物の写真が多くあり読み進めていてとても楽しいです。
編み物や羊毛フェルトを使った手芸などが趣味なので羊毛についての項目はとても興味深かったです。
いつかホームスパンの織物を手にしてみたい。

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北海道という羊とも縁のある地で暮らしながらも、岩手には羊毛を用いたホームスパンというものがあるということを知らなかった。この作品中に、大好きな伊吹有喜さんがよせた文があると知って読んでみたいと思った。伊吹さんの小説『雲を紡ぐ』が素晴らしかったので、ホームスパンの織物の写真がふんだんに紹介された冒頭のグラビアにはため息が出るばかり。いつか自分も使ってみたい。大切に、長く、家族に受け継ぐものがあるなんて素敵だ。製作の様子やお手入れ、歴史など、岩手のホームスパンを伝えていく資料として素晴らしい一冊だと感じた。現地へ訪ねて、私だけの一枚が欲しいと強く思った。技術を伝え継ぐ人々の姿は美しい。

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羊から刈り取られた毛からゴミを取り除き、洗って毛並みを揃えるカードがけをして綺麗な綿のようになり、よりをかけられ細くて長い糸に紡がれていく過程は気の遠くなる作業。織り機で一枚の布にしていく作業もまたいくつもの工程を経て完成されていく。
[簡単に早く生産する世の中]に逆行するようなホームスパンの仕事を丁寧に紹介する本です。

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羊毛を手紡ぎ手織りした毛織物であるホームスパン。岩手県で大正期から脈々と受け継がれてきたホームスパンのものづくりについて学べる一冊。
伊吹有喜さんの雲を紡ぐを読んでホームスパンの存在を初めて知り、いつかホームスパンの製品を手にとれたらと思っていたのでとても興味深く読みました。
手間隙かけて丁寧に作られて、長く大事にされ愛されてきたことが、この本を通してよく伝わってきます。いつかわたしもホームスパンの製品を購入したいと思いました。

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イギリスから日本に伝わったホームスパン(「HOME」家で「SPUN」紡ぐ)は、羊毛を 手染め 手紡ぎ 手織りしたウール。オーストラリア、ニュージーランド、イギリスからの輸入が多い中、畑の肥やしになっていた岩手県の羊の毛をアップサイクル。毛を刈り糸になるまで。そこからさらに機から反へなる工程がこんなに多いのか。ウール(温かい、燃えにくい、染まりやすい、汚れに強い、形崩れしにくい)はこれからの日本にも必要だと感じた。岩手県にはホームスパン作家、工房がまだあるので、これからの100年も伝え紡いでいく事を願って。
北海道からの修学旅行は東北が多いので、蔵書としても良い。

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