蝶として死す

平家物語推理抄

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平家物語推理抄 第1巻
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刊行日 2024/03/27 | 掲載終了日 2024/03/29

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内容紹介

*第15回ミステリーズ!新人賞受賞作収録

*第4回細谷正充賞受賞作

寿永二年(一一八三年)。源氏の木曾義仲軍から逃れるため、平家一門は都を捨て西国に落ち延びた。しかし、異母兄・清盛に疎まれ、折り合いが悪かった平頼盛は一門と決別。義仲の監視を受けながらも、妻子やわずかな家人と共に都に留まっていた。そんな頼盛に、彼が一門きっての知恵者であると聞きつけた義仲は、意外な頼み事を申し入れてきた――「三月前の戦で落命した恩人・斎藤別当実盛の屍を、首がない五つの屍から特定してほしい」。恩人を弔えぬのは武将の恥、断れば頼盛を討ち、己も自害すると義仲に押し切られ、頼盛は難題に挑むことにするが……。『平家物語』や謡曲『実盛』にも取り上げられている実盛の最期を題材にした、第十五回ミステリーズ!新人賞受賞作「屍実盛(かばねさねもり)」ほか、全五編収録。

清盛が都に放った童子は、なぜ惨殺されたのか? 高倉天皇の庇護下にあったはずの寵姫は、どのようにして毒を盛られたのか? 平家の全盛期から源平の争乱へとなだれ込んでゆく時代に、推理力を武器に生き抜いた頼盛の生涯を描く、歴史ミステリ連作集。


目次

「禿髪(かぶろ)殺し」

「葵前(あおいのまえ)哀れ」

「屍実盛(かばねさねもり)」

「弔千手(とむらいせんじゆ)」

「六代(ろくだい)秘話」

*第15回ミステリーズ!新人賞受賞作収録

*第4回細谷正充賞受賞作

寿永二年(一一八三年)。源氏の木曾義仲軍から逃れるため、平家一門は都を捨て西国に落ち延びた。しかし、異母兄・清盛に疎まれ、折り合いが悪かった平頼盛は一門と決別。義仲の監視を受けながらも、妻子やわずかな家人と共に都に留まっていた。そんな頼盛に、彼が一門きっての知恵者であると聞きつけた義仲は、意外な頼み事を申し入れてきた――「三月前の...


出版社からの備考・コメント

【ネットギャリーをご利用の方へ大切なお願い】
・多くのレビューをお待ちしておりますが、物語の核心をつくような、所謂「ネタバレ」はお控えください。
・ネタバレ行為はネットギャリーのみならず、読書メーター、ブクログ、Twitter 等の多くの方が目にする場でも同様にお控えいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
・本作は校了前の大切なゲラデータを著訳者よりご提供いただいた上で公開をしています。本作の刊行を楽しみにお待ちいただいている、多くの読者のためにも、ご理解、ご協力のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

・多くのリクエストをお待ちしておりますが、過去のフィードバック状況やレビュー内容からリクエストをお断りする場合がございます。予めご了承ください。

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・本作は校了前の大切なゲラデータを著訳者よりご提供いただいた上で公開をしていま...


おすすめコメント

担当編集者コメント

平清盛の異母弟であり、平家唯一の生き残り・平頼盛。日本史ではマイナーだけれど、実は切れ者である彼が探偵役となり、平清盛、木曾義仲、源頼朝など時の権力者たちから依頼される難事件に挑む――という本格歴史ミステリは、唯一無二の面白さがあります! 犯人の複雑な動機を暴くホワイダニット、毒殺のハウダニット、首のない遺体からの被害者捜しといった謎には、平安時代ならではのトリックや真相が描かれます。読み応え抜群の本作を、ぜひお楽しみ下さい!

担当編集者コメント

平清盛の異母弟であり、平家唯一の生き残り・平頼盛。日本史ではマイナーだけれど、実は切れ者である彼が探偵役となり、平清盛、木曾義仲、源頼朝など時の権力者たちから依頼される難事件に挑む――という本格歴史ミステリは、唯一無二の面白さがあります! 犯人の複雑な動機を暴くホワイダニット、毒殺のハウダニット、首のない遺体からの被害者捜しといった謎には、平安時代ならではのトリックや真相が描かれ...


出版情報

発行形態 文庫・新書
ISBN 9784488426217
本体価格 ¥800 (JPY)
ページ数 336

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平安時代末期を舞台に、平清盛に敵視され続けた弟・頼盛が、優れた知識を武器に生き残りをかけ策を練る、歴史ミステリ連作短編集の文庫化。

身内にも敵にも疎まれる波乱万丈の人生を生き抜いた、平家唯一の生き残り・平頼盛。そんな頼盛だからこそ、賢しさで渡り歩く探偵役に説得力が増し、設定から既に面白い。
その時代の習わしや、土地土地の風習なども絡んでいて、構えずに歴史も学べる所がとても良い。時代背景から原始的な感じもするが、今昔さして変わらないトリックや謎解きがあるのもまた興味深かった。医学や薬学など、頼盛の豊富な知識を駆使した頭脳戦は、肉弾戦とはまた違った焦燥感が味わえて新鮮。

頼盛のしぶとさと、高倉天皇のキャラと、平家イチオシの重衡も出て来て、個人的に凄く満足な平家本。

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