経営中毒

社長はつらい、だから楽しい

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刊行日 2024/02/27 | 掲載終了日 2024/02/28

ハッシュタグ:#経営中毒 #NetGalleyJP


内容紹介

「メンバーが衝突しチームが分裂した」「業績が悪化し事業の撤退を余儀なくされた」「メンバーの横領がバレた」……さぁ、あなたならどうするか?

大企業からベンチャーまで1,000社以上の企業変革を支援してきたエッグフォワード代表の徳谷智史氏が、組織マネジメントで起こるトラブル・苦難を赤裸々に告白。経営者はもちろん、マネージャークラスでも直面し得る実例を盛り込み、著者がどう切り抜けたか、解決したかを生々しく紙上で再現する。

トップの孤独と、会社員視点では得難い「やりがい」、表現しがたい「充実感」を明かし、「社長はつらい、だから楽しい」という中毒とも言える、経営の醍醐味を疑似体験できる一冊。

本書の元になった徳谷氏がMCを務めた音声コンテンツは、起業直後の挫折や苦しみも隠さず飾らずに伝え、どんな悩みやストレスも吹き飛ばす「やりがい」という蜜の味について語ったトークに、スタートアップ業界人が大注目。

配信初週のビジネスカテゴリで第1位となるほど反響は大きく、Podcast リスナーの知的好奇心を最も刺激したコンテンツに贈られる「第4 回JAPAN PODCAST AWARDS ベストナレッジ賞」を受賞した。

「メンバーが衝突しチームが分裂した」「業績が悪化し事業の撤退を余儀なくされた」「メンバーの横領がバレた」……さぁ、あなたならどうするか?

大企業からベンチャーまで1,000社以上の企業変革を支援してきたエッグフォワード代表の徳谷智史氏が、組織マネジメントで起こるトラブル・苦難を赤裸々に告白。経営者はもちろん、マネージャークラスでも直面し得る実例を盛り込み、著者がどう切り抜けたか、解決したかを生々しく...


出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784569856421
本体価格 ¥1,900 (JPY)
ページ数 368

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NetGalley会員レビュー

金、人、組織、事業、出口戦略、そして、これらに関わる意思決定で、多くの社長が悩む事を具体的に教えてくれて、著者の経験からアドバイスをくれる構成になっている。

読み進めると、自分がまさにこれから事業を立ち上げる社長になった気分になり、将来を不安に思い冷や汗をかきながらも、その事業を発展させ、顧客に価値を提供し続け、他では成し得ない素晴らしい営みを夢見るスタートラインにたった感覚になりゾクゾクしてくる。
多分だが、この感覚が社長業の醍醐味なのだろう。

著者曰く「社長はつらい、だから楽しい。という感覚を嘘偽りなくリアリティーを持って読者と共有したい」という術中に、まんまとはまってしまったようだ。

そして読み切ったいま、自分の勤め先の社長もこの様な体験を乗り越えて来たのかと思うと、なんか社長が愛おしくなってくる。

特に、第六章に『社長は本音で誰かに相談することが構造的に難しい。社員や銀行に対して「実は悩んでいる」など口が裂けても言えないもの』と書いてあったが、これは社員が社長に接する時のヒントにもなりそうだ。

社長も社員もミッション・ビジョンを達成するまでやり通す信念を持ち、粘り強く取り組むしかない。そして不確実な中で悩み、葛藤し、進み、意思決定の精度を上げて行くしかない。
だから仕事って面白いんだと思う。
改めてそんな事を気付かせてくれた。

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今も経営者を紹介するテレビ番組を担当しているが、前に「カンブリア宮殿」という正統派の経営者紹介番組を担当していたことがある。ユニークな経営をする企業、そして経営者にスポットライトを当てて、スタジオではその取材VTRを見ながらMCの村上龍さんが経営者に直接話を聞く。
私がこの番組の担当になった時、最初はどうして作家の村上龍さんが経営者に興味を持つのかわからなかった。作家と経営、どう考えても合いそうにない。
だが、経営者には人間的に魅力的な方が多い。だから村上龍さんも興味を持って話を伺う。
何回か放送を経て、ある回でサイゼリヤの創業者、正垣泰彦さんを取り上げた。まだ今のようにテレビのバラエティ番組がファミレスチェーン店をいじる時代ではなく、ファミレスがそれほど人々の生活に入り込んでいない時代。サイゼリヤもイタリアンのファミレスくらいにしか認知されておらず、知らない人の方が圧倒的に多かった。私もずっと前に食べたことしかなく、それもあまりいい印象ではなかった。
しかし、正垣さんの経営はとてもユニークだった。多少の値引きをしたところで客は増えない。そこで一気に7割引にしてみたら、バカみたいに客が訪れるようになった。圧倒的な安さが客を熱中させる。ただ安いだけではダメだ。味が伴っていなければならない。そのために今でいうコールドチェーンをいち早く取り入れ、セントラルキッチンを取り入れた。
海外で牧場を経営し、食肉を直接輸入する。ワインやチーズも商社のように自社で輸入。国内では農家と直接契約し、生産した野菜を全て買い上げる。そしてセントラルキッチンで調理した料理は、店では温めたり、焼いたり、盛り付けたりなどしかしない。店では一切調理しない。だから厨房にはまな板も包丁もない。そうすれば絶対に味がぶれない。
この合理的な経営の根本は、正垣さんが理系、物理学の専攻だったことにある。全てを合理的に考えることで、極めて合理的な経営になった。
このサイゼリヤの理系経営に村上龍さんはいたく感心していた。店舗にも実際に食べに行き、その味に感心していたし、その後はプライベートでも店を使っていた。
この様子を見て、村上龍さんが経営者に興味を持つ理由に納得がいった。経営者、特に創業経営者は圧倒的に魅力的なのだ。
CoCo壱番屋の創業者の宗次徳二さんは極貧から不動産会社勤務、喫茶店経営を経て、世界最大のカレーチェーンを作り上げた。そのフランチャイズシステムは他に類を見ないユニークなものだ。そしてある時、会社をスッパリと手放し、後進に経営を任せ、自身は趣味の音楽に生きることを決断した。その貴重な楽器のコレクションは若手の音楽家の貸し出され、日本の音楽家育成に大きく寄与している。こんな魅力的な人物はなかなかいない。成功した経営者はとかく引退したがらない。だから後進が育たない。なので事業継承がうまくいかなくなってしまうことも多い。
また残念ながら、サラリーマン社長で魅力的な人は少ない。同族の二世、三世の経営者はさらに魅力に欠けることが多い。やはり創業社長が一番だ。何より創業社長の苦労と努力は半端ない。
この本を読むと、経営者は苦労と努力をしたからこそ、ご褒美に成功が与えられるということがよくわかる。ココイチの宗次さんは誰よりも早く会社に来て、寄せられた客の苦情に全て目を通す。それをずっと続けていた。圧倒的な熱量がなければ、経営は成功しないし、その先の幸せはない。
経営者にはどんな苦難が訪れるのか、その具体的な話がこの本にはある。乗り越え方もまたこの本にある。経営者を目指す人ならば、この本は絶対に読んだ方がいい。近い未来に訪れる苦難をあらかじめ知ることができるからだ。

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