そなたの母
出直し神社たね銭貸し
櫻部由美子
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刊行日 2024/04/15 | 掲載終了日 2024/04/21
ハッシュタグ:#そなたの母 #NetGalleyJP
内容紹介
出直し神社は、やり直したい人々を新たな門出へ導くパワースポット。
読み応えますますパワーアップの最新刊は、
空飛ぶ茹でたまごの謎から始まる物語!
江戸下谷にある〈出直し神社〉には、人生をやり直したいと願う人々が訪れる。縁起のよい〈たね銭〉を授かるためだ。たね銭の額は貧乏神の采配しだい。授かれば、一年後に倍額を返さねばならない。神社を守るのは、うしろ戸の婆と呼ばれる千里眼の老女。その手伝いをする十七歳の娘おけいは、器量はよくないが気の利く働き者で、どうやら貧乏神に見込まれているらしい。
さて、二月朔日、〈出直し神社〉の境内に、若い男が駆け込んでくる。仕入れたばかりの茹でたまごが、ひとつ浮き上がって空を飛び、追いかけているうちに偶然辿り着いたという。一方、お蔵茶屋〈くら姫〉は盛況らしいが、似通った店が次々と出来て競合しつつあるそうで……。「出直し神社」シリーズ第5作!
櫻部由美子(さくらべ・ゆみこ)
大阪府大阪市生まれ。2015年に『シンデレラの告白』で第7回角川春樹小説賞を受賞し、デビュー。2021年、『くら姫 出直し神社たね銭貸し』で第10回日本歴史時代作家協会賞(文庫書き下ろし新人賞)を受賞。著書に『フェルメールの街』『ひゃくめ はり医者安眠 夢草紙』、「出直し神社たね銭貸し」シリーズ等。
出版情報
発行形態 | 文庫・新書 |
ISBN | 9784758447979 |
本体価格 | ¥0 (JPY) |
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NetGalley会員レビュー
縁起ものの「たね銭」を授けて再出発の背中を押す、出直し神社たね銭貸しシリーズ第5弾。
シリーズ未読でも楽しめる、江戸を舞台に少しファンタジー要素も入った、心温まる人情物語。
先ず、貧乏神を祀る神社がお金を貸すという設定が斬新で良い。おけいやうしろ戸の婆については知らなくても楽しめたが、より楽しむためにシリーズを遡って背景を知りたいと興味を惹かれた。
無知故の悪気のない差別や偏見。許されない事だが、彼等なりのロジックが語られていて、当時の考え方を知る事が出来て勉強になった。現代にもある犯罪を想起するタイトルが秀逸で、当時とは対象が逆になっているのもまた興味深いと感じた。