神宮道西入ル 謎解き京都のエフェメラル3
秋霖と黄金色の追憶
泉坂光輝
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刊行日 2024/03/19 | 掲載終了日 2024/03/27
ハッシュタグ:#謎解き京都のエフェメラル #NetGalleyJP
内容紹介
京都が好きな人にオススメ!
秋の京都で大切な人の存在に気付ける、大好評のキャラミス第3弾!
☆ ☆ ☆
【ゲラを読まれる方へ大切なお願い】
・校了前のデータを元に作成しています。刊行時には内容が異なる場合があります。
・本文に対するご指摘などは「コメント」にてお願いします。
・レビューなどでのネタバレ行為はネットギャリーのみならず、外部サイトやSNS等の多くの方が目にする場でもお控えください。
・自分には合わない作品だった場合、今後のためにも建設的なご意見をよろしくお願いします。
※今作は作者のご厚意によって提供いただいた校了前の大切なゲラを公開をしています。
※今作にこれから出会うであろう多くの読者のためにも、ご理解の上、素敵なレビューによる応援とご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
☆ ☆ ☆
【あらすじ】
慌ただしい夏が過ぎ、秋も深まる京都東山。
神宮道のそばにひっそりと佇む探偵事務所で、弁護士志望の女子大生・ナラは、ぐうたら探偵・壱弥とともに
秋をめぐる様々な謎をひとつずつ解き明かしていく。
ある日、亡き祖父の遺品である懐中時計を誤って壊してしまった彼女は、
壱弥の紹介で街の小さな時計屋を訪ねることに。
しかし、そこに現れたのは壱弥の過去を知る人物で――。
【目次】
露結ぶ花の下で
錦秋に染まる
琥珀と彼女の機械式時計
◆著者について
泉坂光輝(いずみさか・みつき)
京都在住。2019年より『エブリスタ』にて小説『神宮道とエフェメラル』を発表。
ルーキー特集にてピックアップっされたのをきっかけに書籍化が決定。
デビュー作『神宮道西入ル 謎解き京都のエフェメラル』は、発売後即重版。
着物と和歌と金魚が好き。
◆イラストレーターについて
くろのくろ
イラストレーター。アニメ背景のお仕事を中心に活躍中。
主な装画に『掟上今日子の挑戦状』『神様の御用人』などがある。
出版社からの備考・コメント
◎拡材や新刊配本のお申込みにつきましては、
【マイクロマガジン社 販売営業部】までお問い合わせいただけますと幸いです。
件名に「ことのは文庫 3月新刊の注文」と明記の上、
「番線 or 番線情報」「書店名」「ご発注者様名」をご記載いただき
【hanbai-bceigyou@microgroup.co.jp】までメールにてご連絡くださいませ。
※受注状況によってはご希望数より調整が入る可能性がございます。予めご了承ください。
※価格は予価です。
◎こちらの新刊タイトルのお申し込み締め切りは2024年2月14日迄承っております。
おすすめコメント
『謎解き京都のエフェメラル』シリーズとは?
京都東山。
神宮道のそばでひっそり探偵事務所を営む春瀬壱弥は、ぐうたらなのに謎を必ず解き明かすと評判の探偵だ。
弁護士志望の女子大生・ナラは「あなたの失くしたもの、見つけます」と記された木札の掛かる探偵事務所で、
持ち込まれる「日常の謎」を壱弥とともに解決していく――。
・京都の四季に彩られた京都らしい街並みを満喫
・事件を通して読者の心が癒やされる
……と、絶賛の声多数!
1巻は発売即重版の大注目作品です。
販促プラン
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《特設サイト応援レビュー募集期間》
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恐れ入りますが『マイクロマガジン社 販売部』まで直接お問合せをお願い致します。
出版情報
発行形態 | 文庫・新書 |
ISBN | 9784867165447 |
本体価格 | ¥720 (JPY) |
ページ数 | 320 |
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NetGalley会員レビュー
初秋から晩秋にかけての京都の景色が彩り良く目に浮かびます。そこまで明らかにしなくても……、そう思えることでも依頼者に係る人の心の澱をとりのぞいてあげる壱弥さんは優しい人です。主計さんが語るお着物や和歌についてのお話は知識を披露されてる感じがなくて楽しく読んでいます。ナラちゃんと主計さんの敬愛のある信頼関係って好きだなぁ、と思います。懐中時計の捜し物の章で明らかになる壱弥さんの過去。こういったものとは想像していなかっただけに辛いものでしたが、今、壱弥さんの琥珀色の瞳が輝いてるので安心です。ナラちゃんがいるからかな。秋の京都の情景と心模様が美しく織りなす心を解していくような優しい謎解きでした。
女子大生ナラと、探偵の壱弥が様々な謎を解いていく。京都東山が舞台となるシリーズ第3弾。
なんでこんなに私が好きな場所ばかり訪れるんだろう、というくらい好きなお寺や喫茶店が登場しているので場所を思い浮かべながら楽しく読みました。今作の時期は秋深まる京都ですが、今すぐにでも出掛けたくなりました。
しかし壱弥の過去が明かされたとき、彼があまりにも大きなものを失った事を知り涙が止まりませんでした。それでも壱弥は周囲の人たちの思いにより支えられ、時を止めることなく前に進んできたのだと知り温かい気持ちになりました。
壱弥の過去を知ったナラ。二人のこれからがとても気になります。
美しい京都を舞台に繰り広げられる推理は、読者をそのまま京の地へと誘う。それだけでそこにいることが、心地よい。壱弥とナラの関係も程よく、ずっとふたりをみていたい。さて、次にはどんな調査が、舞い込んでいるのだろう。早く、次がきになる。
素敵な京都へご案内、第3団。
楽しみにしていました。
京都を登場人物と一緒に歩いている、そんな気分になる一冊です。
京都の細かい描写に、町の雰囲気を楽しめて、ナラや壱弥さんやほかのみなさんと一緒に自分もいるみたいです。
今作は前作よりもさらにナラちゃんの気持ちに寄り添って読んでました。自分が大切に思う気持ちとその大切な人の過去。ナラちゃんだからこそ、心から寄り添っていけるのだと確信。
そして謎解きもお互いを思い合う気持ちがあるからこそのすれ違いが様々な形で謎となっていた。
秋という季節にふさわしい謎解きになっていて、あらためて素晴らしい作品だと思いました。
ナラちゃんと壱弥がいつまでも一緒に過ごせるといいな。
輝く銀杏の葉のように、全てがまぶしい日々ではないけれど、いつか過去を思い出した時に、優しく光る琥珀のように大きな愛に包まれて過ごしていて欲しいです。
過去と向き合う事は時に辛く悲しいものですが、これから先の未来が、壱弥さんにとって優しさ溢れるあたたかなものである事を願います。
第3巻は、主計との京都「散策」から始まり、義との京都「探索」へと続いた。読めば読むほど、20年以上行っていない京都にまた行きたくなる。
第1巻は「失せもの」を、第2巻は「残されたもの」を介して「人と人の繋がり」の大切さが描かれてきた。そしてこの第3巻では、各話ともその「人と人の繋がり」が最初から中心となっていた。それは、ナラの心の成長を表してもいるのだろう。
人は人と繋がることで生きていける。その事と「心の拠り所」の有無で人は強くもなり弱くもなる様を目の当たりにして、ナラは自分の「心の拠り所」として壱弥を意識するようになったのだろう。だからこそ、第3巻の最終話「琥珀と彼女の機械式時計」で、ナラは壱弥の過去を知る機会、いや権利を与えられたのだろう。「失せもの専門探偵」になる前の壱弥の生き様と人との繋がりを。そして、つくった者と渡された者から「譲られたもの」としての「懐中時計」の由来を、ナラは知る。
3巻かけて大きく一回りして、最後にまた「もの」に戻ってきた。でもそれは、ナラの心の成長によってらせん階段を上るように回ってきたもの。互いを想う様、人を想う大切さを知ったナラは、新たな思いで壱弥と共に歩んでいくのだろう。
その2周目を是非読みたいと思う。
大切な人に寄り添う優しさ、大切な人を思う切なさを京都の風景がより際立たせているような気がします。
読み終えた後に感じるあたたかさと清々しさ、そして、実際に京都の町中を歩いていると、壱弥さんとナラちゃんに出会えるかもと思わせてくれる物語です。
弁護士志望の女子大生と残念なイケメン探偵が、秋の京都を舞台に「想いのかたち」を汲み取り謎を紐解いていくノスタルジックミステリ、第三弾。
今回もじっくり深く古都の情景とグルメと謎を楽しめる三本立て。今回は初めての探しもの以外の依頼や壱弥の過去の話もあり、普段はぐうたらな彼の思慮深さが覗けて、これまで以上に人間味を感じ、庇護欲のような不思議な感情がわいた。ナラもきっとこんな気持ちなのかもしれないと、また少し作品に惹き込まれた。
今作は大切な人の事をどこまで知るべきか、について考えさせられた。大切だから伝えたい、知りたい、という想いと、大切だから言えない、聞けない、という葛藤。雅やかな秋の京都の情景と共に、切ないジレンマが痛いほど響いてきた。
新しい気付きを得たナラの今後が楽しみ。
京都を舞台にした心優しき探偵物語の第3弾。
夫婦の想いや母子の想いのささやかなすれ違いから生じてしまった謎を優しく解いていく。それは押し付けるような優しさではなく、そっと側に立ち手を添える優しさが心地よい。また一大観光地の賑わいを持ちながらも、寺社仏閣や明媚な風景で心を静めてくれる一見すると矛盾するかのような京都の佇まいが違和感なく沁み込んでいくようだ。
くどくない甘さに包まれ、涙を誘う過去も明かされる恋愛成分多めの第3弾。
京都×ミステリーの作品は、どうしてこんなにも惹かれるのだろうか。
ドラマでも小説でも、京都を舞台にした作品をつい選んで見てしまう。
シリーズ第3弾の本作でも、古き良き街並みと、美味しい甘味を思い浮かべながら、探偵の壱弥さんとナラちゃんと共に「見つけてほしい大切なもの」を探す旅を楽しんだ。
今回は、探しものではなく、知りたいことを自分に変わって調べてもらうお話しだったけれど、本当のことを隠して生きる人が世の中にはたくさんいるのかもしれないなと思った。
わたしは、正直に自分の気持ちや考えを相手に伝えることは、殆どしていないかもしれない。仕事相手にも、家族にも、こんなことを言ったら傷付けるかもしれない。自分のことを悪く思うかもしれない。そんなずるい気持ちを隠して、日々を生きている。
けれど、やっぱり本当の気持ちを相手に伝えることは大事だな。そうじゃなきゃ相手も自分も幸せにならないな、そう気付かせてもらった。
ナラちゃんにまた会えるのは、いつになるのかなぁ。彼女も心の奥にしまっている本当の気持を、いつか伝えられるといいな。次作を読める日を楽しみにしています。