トイレ野ようこさん
仙田学
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刊行日 2024/02/22 | 掲載終了日 2024/02/22
ハッシュタグ:#トイレ野ようこさん #NetGalleyJP
内容紹介
学校怪談「トイレの花子さん」を換骨奪胎! 関西弁でにぎやかにテンポよく展開する、抱腹絶倒の痛快コメディー。
有名な学校怪談「トイレの花子さん」を、純文学/ライトノベルの名手・仙田学が編みなおした児童文学作品。著者自身がシングルファーザーとして子育てしながら、子どもたちを寝かしつける際に練り上げていった創作物語をベースにしている。主人公は小学4年生のちょっとおバカなサブロー。ある夜、学校にリコーダーを忘れたことを思い出したサブローは、親に見つからないようトイレの小窓から脱出して学校へと向かう。途中で遭遇してしまったクラスメイトのみんとちゃんもなぜかついてきて、一緒に夜の小学校に侵入! 暗い廊下をおそるおそる歩いていたふたりの耳に、女子トイレから「……タスケロ」の声が。「よし、ぼくが助けたるで!」意気揚々とサブローが向かうも、トイレからは〈はなこさん〉と〈ようこさん〉2体の怪物が現れ、てんやわんやの大騒動に! 「三枚のお札」などの昔話を礎に、関西弁でにぎやかにテンポよく展開する抱腹絶倒の痛快コメディー。
出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784863898127 |
本体価格 | ¥1,200 (JPY) |
ページ数 | 128 |
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NetGalley会員レビュー
これは、学校の怪談でおなじみのトイレのはなこさんのお話です。サブロー君は明日リコーダーのテストがあるのに、学校に忘れて帰ったのを思い出しました。それが夜の9時。しかたがないので夜の学校に忍び込もうとします。途中で出会って一緒に行動するのが、クラスメートのみんとちゃん。夜の学校で出会ったのがトイレのはなこさん。そしてもう一人、はなこさんのライバルであるようこさん。はなこさんは、子供たちを驚かせるだけですが、ようこさんは狂暴です。サブロー君とみんとちゃんは、はなこさんに助けられながら、ようこさんから逃げるのですが・・・。一つ疑問があります。なぜ「ようこさん」。代表としてよく使われるのは男の子は「太郎くん」女の子は「花子さん」。だから「はなこさん」の方は分からないでもないですが。「ようこさん」はどこから来たのでしょう。
学校の怪談はいろいろあるようですが、私の小中高大と、それらしき話は聞いたことがありません。本当にそんな話のある学校があるのでしょうか。それとも単なる都市伝説の類でしょうか?
圧倒されました。
ふつうなら、この手の内容で、この分量となると、これはちょっと児童書としては出版できませんと、編集者に一蹴されるのではないでしょうか。勝手な想像ですが。
それなのに、迫力満点、豪快で、奇想天外な内容で出版されるとは、
作者さんの力量や経歴もさることながら、出版社側の心意気に感動しました。
妖怪絵本、おばけ絵本として、シリーズ巻としてつくってほしかったなあという感想もちょっともちましたが、一気におしこんだぜいたくな内容はよみごたえたっぷりでした。
関西弁、ぼけとつっこみの漫才風のお話って、いいなあ!
そして、一歩もひかない絵のすごさ。負けてない!
読ませていただきありがとうございました。