コレクターズ・ハイ

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刊行日 2024/02/27 | 掲載終了日 2024/02/26

ハッシュタグ:#コレクターズハイ #NetGalleyJP


内容紹介

//執着の暴走に恐怖する、衝撃の群像新人文学賞第1作。//

「推し」に人生を捧げること。

その素晴らしい幸福の背後にある搾取の闇や、理性を失い暴走が加速していく衝撃的なラストに共感&恐怖が止まらない!

くすっと笑えてどんどん怖い、スリル満点のサスペンス・ホラー!!

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クレーンゲームでなにゅなにゅを取ってもらう代わりに、私の頭を撫でさせてあげる。

なにゅなにゅオタクの私、クレーンゲームオタクの森本さん、髪オタク美容師の品田。

その愛は一方通行だったはずなのに、気がつけば歪んだトライアングルから抜け出せなくなっていて……。


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//執着の暴走に恐怖する、衝撃の群像新人文学賞第1作。//

「推し」に人生を捧げること。

その素晴らしい幸福の背後にある搾取の闇や、理性を失い暴走が加速していく衝撃的なラストに共感&恐怖が止まらない!

くすっと笑えてどんどん怖い、スリル満点のサスペンス・ホラー!!

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クレーンゲームでなにゅなにゅを取ってもらう代わりに、私の頭を撫でさせてあげる。

なにゅなにゅオタクの私、クレーン...


出版社からの備考・コメント

★校了前の仮データを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。

発売前の大切なゲラをご提供させていただいております。弊社では、下記のような方からのリクエストをお待ちしております。
○発売に向けて、一緒に作品と著者を応援していただける方
○NetGalleyへレビューを書いてくださる方
○自分には合わない内容だった際、どういったところが合わなかったかなど、建設的なご意見をくださる方

下記に該当する方のリクエストはお断りさせていただく場合がございます。
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販促プラン


読み終わりましたら是非NetGalleyへレビューをご投稿ください!
著者・担当編集者ともに楽しみにお待ちしております。
また、適したメディアやお持ちのSNSにもレビューを投稿いただき、多くの方に本を拡げていただけますと嬉しく幸いです。

※発売前作品のため、ネタバレになるレビューはくれぐれもお控えくださいませ※

ご協力の程、何卒宜しくお願いいたします。

★★★
作品の拡材や指定配本をご希望の書店様は
恐れ入りますが<講談社 出版営業局>まで直接お問合せをお願いいたします。       

★★



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出版情報

ISBN 9784065345962
本体価格 ¥1,400 (JPY)

閲覧オプション

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NetGalley会員レビュー

知らない世界を実に詳細に、そして深く、裏と表にわたって描写していき、そこに人間の不思議さをまるで隠し絵みたいにあわせて書き込んでいる、そんな作者の力量に圧倒されました。主人公のあやうさがとにかく魅力的でした。続編も読みたいですし、他の登場人物についてもそれぞれを主人公にした物語が読みたいと切に思いました。連作短編なんて期待しています!

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街歩きのテレビ番組を制作していた時、街中で見かけるカプセルトイを扱ったことがあり、その延長線上で開発会社の方をスタジオに招いて話を聞いたことがある。
「ギャルが折った折り鶴」のカプセルトイは、数名のギャルが実際に折った折り紙の鶴を再現したものがカプセルの入っている。誰がこんなものを買うのかと思うが、半ば冗談として買っていく客がいるので成立している。「我が家のカレーレシピ」も同様。普通の家のカレーライスのレシピがカプセルに入っている。しかも手書きだ。もちろんマニア心をくすぐるキャラクターグッズも入っていれば、精巧なミニチュアトイが入っていたりする。
カプセルトイはなかなか奥が深い。昔から駄菓子屋や文具店、玩具屋の店頭などに「ガチャ」とか「ガチャガチャ」と呼ばれ置かれていたが、キタンクラブの「コップのフチ子さん」あたりから商品の精度が上がり、一方で海洋堂の精密なカプセルトイなども登場した。
国際空港の出発階にカプセルトイの機械が置かれたのは、外国人が帰国の際に余ったコインでカプセルトイを買ってくれるからだ。外国人は精巧なミニチュアに驚嘆し、カプセルトイをけっこう購入してくれる。今度はその需要を狙い、回転寿司などの和系のカプセルトイが登場したりするという好循環になる。
カプセルトイを支えるのは、コンプリートしたいマニアと若い女性だ。若い女性には、小さく可愛いものを好きな人が多いと言われている。

この小説の主人公はキャラクターとカプセルトイにハマっている女性だ。しかもカプセルトイを開発する会社に勤めている。まさに今時。発売日、空いた時間にショップやゲームセンターに通い、好きなキャラクターグッズをコンプリートすることが生き甲斐。
しかしゲーム機が得意ではない、このあたりもリアル。
そしてゲームセンターで出会ったゲームの達人に景品を取ってもらうことになって・・・という展開はなかなかユニークだ。
私もマニア気質なので、物語があれよあれよと展開していく様は共感しかない。

池袋サンシャインに、日本一のカプセルトイの殿堂がある。一面がカプセルトイの機械なのは壮観。
100円のものから1000円を超えるものまであり、支払いも現金だけではなく、交通系カードで支払えるものがあったりしてすごい場所だ。
ここに集う女性にももしかするとこんなストーリーがあるのかも、そんな気がした。

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何かをとてつもなく愛し、それが人生の原動力となり、じゃぶじゃぶ金を注ぎ込んでしまう。分かります。一方で各々の性癖については分からない。ま、性癖については人それぞれなので分からなくて当然なのですが、その理解できない感じがゆっくりと心理的恐怖を煽ってきて、後半は緊張感を伴いました。。ただ、内容説明にある"サスペンス・ホラー"という感じはしなかったです。

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村雲先生の前著『もぬけの考察』も、不思議な世界観ですっと背中が寒くなるような感覚があったが、今回の『コレクターズ・ハイ』もゾッとする瞬間があった。はじめは何気ない日常のありふれた風景。ありふれた人たちの可愛げのある収集癖の物語…と思っていたが、だんだん不穏さが増してくる。キャラクターグッズ、カプセルトイ、クレーンゲームに、美しい髪の毛。その物たちに危険なほど執着していく大人たち。その執着はもはや『コレクターズ・ハイ』をこえて恐怖の域へと進んでいく。身近なテーマゆえの親しみやすさと怖さで、一気読みでした。

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『もぬけの考察』で衝撃を受けたのでリクエストしました。

私はクレーンゲームで「なにゅなにゅ」といういキャラクターを取ってもらう代わりに、クレーンゲームオタクの森本さんに頭を撫でさせてあげる。縮毛矯正をかけて綺麗にしてくれる美容師の品田さん。
推し活ってどうしても金銭面に負担がかかる。それがクレーンゲームやガチャガチャなど確実に手に入れることが出来ないものなら、いくらかかるか分からない。
髪を撫でさせることで心のなかの何かを減らせば、推し活のキャラクターは手に入るが、同じものだけを収集だけする人への嫌悪感や、金銭的に買えない人への視線など読んでいるとだんだん闇を感じ少しずつ怖くなる。

推し活や縮毛矯正は一度踏み入れたら辞め時がわからなくなります。好きなものは集めてしまうし主人公の気持ちにも共感します。私は10年近く縮毛矯正していたのですが、ある日思い付きでショートカットにしたら、こんなに身軽でいいのかと思うほどすっきりしました。
辞めどきがわからず沼にハマったことのある人にこそ、この作品の衝撃を楽しんで欲しいです。

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なにゅなにゅって何だろう?と思いながらも、詳細が不明でも、推しにかける熱度が面白い。同好の士の間にも迸る緊張感、優越感。そうね、そこの僅かな違いは全く相容れないよね、と共感したり。たとえ何の沼にハマっていようとも、門外漢からは異質な存在になりうる…という所がサスペンスなのかなぁ。
「クレーンゲーム小説」?という表現はちょっと違う気がする。

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私もカプセルトイや好きなキャラクターのグッズを一生懸命集めることが好きなので、共感が止まらない内容でした。推し活やキャラクターグッズの現状について触れていた箇所はとても興味深く読めました。自分の好きな物を集める楽しさだけでなくそこに潜む狂気も描いていて、前半のわくわくから一変する終盤の展開の変化には思わずゾッとしました。今、何か好きなコンテンツがあり、夢中になっている人にはぜひ手にしてみてほしい作品だと思いました!

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この作者の本を読むのは2作目。最初は、意外と普通に読みやすいと、すらすら頁をめくっていたのだが、気づけば、タイトルのコレクターズ・ハイの世界に、ズドーンとはまりこんでいくのが醍醐味。冒頭の美容院に行って縮毛矯正を受けて、サラッサラの綺麗な黒髪になるのも、実はコレクターズを入手していく対価と関わってくる。綺麗な黒髪に執着している登場人物が、二人出てきて、それぞれのこだわりは怖くもあり、職場の先輩のある行動あたりから、さらにホラー的要素も出てきて、最後は、意外な展開に驚きつつもゾッとして、でもなにゅなにゅはゲットするんかい、という....。そもそも、なにゅなにゅというキャラクターのネーミングも設定も絶妙だし、なにゅなにゅコレクターになったのが、そのキャラクター登場より少し遅れていて、後で色々レアになった初期のグッズをネットで調べるというのも、思い当たる節がある。グッズを買いに行き、そこで他のコレクターズを観察したり、実際に言葉を交わす場面もドキドキして面白かった。
なにゅなにゅに埋め尽くされた一人暮らしの家で、父親がこれを見たら怒るだろうと想像する場面も、いかにもありそうなことで。でも、自分が稼いだお金で、なにゅなにゅの新製品をゲットしてハイになる、というささやかな幸せを誰も奪うことは出来ないよなぁと。読み終えてからも、登場人物のあの人この人に思いを馳せつつ、しばし作品世界を俯瞰して、勝手な想像を働かせて楽しんだ私である。

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「なにゅなにゅ」というゆるキャラを集めることを趣味としている三川。美容師の品田、クレーンゲームでなにゅなにゅのグッズを取る代わりに頭を撫でさせてくれという森本の3人。
ラストは狂気の世界か?少し、いや結構怖いかも…。

カプセルトイには興味はないけど昔はガチャガチャでキン消し集めてたなぁ…と思い出した。

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カプセルトイの企画をする会社で働く三川は発案会議ではいつも部長にけちょんけちょんにされる。轟木さんはやり手の先輩でいつも採用されている。
日々のストレスを軽くしてくれるのはなにゅなにゅグッズ。つまりは癒しである。
ある交換条件でクレーンゲームでなにゅなにゅグッズを取ってくれる森本さん。
キャラクターが少なく、それぞれが濃いので混乱せずに読める。そしてめちゃくちゃ面白い。
あんなにハマっていたのに途中で目が醒めてどうでも良くなる感覚、あると思います。
それがゲームでも買い物でもグッズでも推し活でも。
ハマるきっかけは人それぞれ。続ける理由も人それぞれ。
好意的に見ていた人が急に不快になる描写もリアルでした。
最初謎だったなにゅなにゅもいつの間にか自然と受け入れられている自分が不思議だった。
なにゅなにゅがどんなふうなのか見てみたい。
高瀬隼子さんや村田沙耶香さんなどの最近の芥川賞作家さんがお好きな人は好きだと思います。
村雲さんの作品をこれからもっと追いかけていきたいです。

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すごい作家さんです。
飄々とした語り口で、ふわっと現代的なのだけれど、ディテールの描き方が半端なく上手!
デザイン系の経歴をお持ちなので、もしかしたら自身のご経験も反映されているのかもしれません。
「ささやかな推し活で楽しい日常」が、いつの間にか(この「いつの間にか」がポイント)不気味に変容していくさまが、リアル。
たぶん、小説家としての観察眼と描写力が飛び抜けているのでは。
他の作品も読みたくなりました。
ますますのご活躍を大いに期待します!

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主人公はカプセルトイの会社で働く女性で『なにゅなにゅ』というキャラクターが好きでグッズのコレクター。好きな物があり、新しいグッズの発売を楽しみにする気持ちはとても理解出来る。楽しみがあると日々の生活にもハリが出る。そんな彼女のグッズ収集を助ける森本と、彼女がいつも指名する美容師・品田、会社の先輩・轟木。それぞれに様々な理由で『癖』とも言える、ちょっと常軌を逸する様な『好きなもの』がある。最初は笑いながら読んでいたが徐々に『あれ?』と思いはじめ、スルー出来ない怖さを感じる。意味深なラストも良かった。

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何かを好きになって夢中になる気持ちも、推しに捧げる尊い愛も、関係のない第三者からすると気持ちの悪いものなのか・・・。
そして、自分の愛は尊いけど、同じような他人を見ると引いたりもする。
分かってはいたけど、これでもかとあらゆるパターンで突きつけられた。
だから理解し合える仲間は尊い。けれど、ほどほどに。(財布にも周りの人にも迷惑にならないように・・・。)

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なにゅなにゅ関連商品を集めることに熱中する三川。情報を収集し、人脈をつくり、部屋がなにゅなにゅで溢れていく。その幸福感、満足感、そして更なる欲求、枯渇感。

彼女がずっと世話になっている髪オタク美容師の、彼が手がけた髪の膨大な写真コレクションの無個性さにゾッとした。彼女のなにゅなにゃ収集に協力してきたクレーンゲームのプロの、髪を撫でることへの妄執のあまり、髪型でしか相手を区別できなくなった様子に鳥肌がたった。

なら、なにゅなにゅ収集に血道をあげる彼女は?
そう、既に三川という名前さえ譲ってしまった、ななにゅなにゅコレクター、「彼女」とは誰なんだ?
現実が溶けていくような果てに、なにゅなにゅとおなじ表情をしている「彼女」。その、コレクションと見分けがつかないコレクターズ・ハイの状態の「彼女」に、恐怖とともに自分の表情を垣間見た気がした。

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カプセルトイの会社に勤める主人公はあるキャラクター商品の熱心なコレクター。クレーンゲームマニアの男性や美容師や同僚など周囲の人々と関わるが、ある日彼らの隠された姿が明らかになる 。集めずにはいられない、コレクターの心情に肉薄する。

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わたしには、いろんな推しがいる。アニメや漫画のキャラクターや、アーティストのグッズを集めて眺めたり飾ったり持ち歩いたりする。
本作では、コレクターの狂気がとても身近に描かれていて、自分の行動がそれに似てるように感じて少し怖くなる。
けれど、なにか非日常なものに囲まれることで得られる安堵感も、また日々を生き抜くためには必要なもの。さじ加減さえ間違えなければいいのだ。
集めることに夢中になるたのしさと、ふと我に返ったときの空虚な気持ちが心につんと沁みる作品。前ばかり見ずに、たまには周りの景色を見て立ち止まることの大切さに気付かせてくれるはず。

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主人公はカプセルトイの会社に勤める三川さん。「なにゅなにゅ」というキャラクターを集めるオタク。そのほかに、髪オタクの品田。クレーンゲームオタクの森本。三川さんの会社の先輩である轟木さん。読み始めたら止まらなくなってしまって、そのうちにおやおや???と思うようになって、最終的に気持ち悪い感じになった。(褒め言葉) いや、みんなすごい。見事なまでに歪んでる。わたしも収集癖あるし、カプセルトイ好きだし主人公の三川さんになりかねない…

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子供の頃、グリコのおまけを集めた。長じてレコードだとか映画だとか。映画なんて年間見た本数を前年の自分と競うようになり、もはやホントに見たいものかどうか分からないようになっていく。『もぬけの考察』が緊張を強いられる読書だったので、2作目を心待ちにしていた。コレクター心理は思い当たる事でもあって、前作ほど心乱れずにいたが、ここまで書き込まれるとこれはもう狂気だ。自分の中にもこの狂気があったことを知りおののくのである。

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「もぬけの考察」で独特な世界観を突き付けてくれた著者の2冊目。今回の主人公はカプセルトイの企画部に勤めながらなにゅなにゅというキャラクターの推し活に嵌まる女性。自分ではなかなか取れないゲームの景品になったなにゅなにゅをクレーンゲームオタクの森本にとってもらい、かわりに髪をなでさせる。その髪を作り上げているのは美容師の品田…。ひとりの推し活の物語がゆがんだ執着と人間関係を描き出す。思いがけない身近な人間の行動に震えあがり、一気に展開するラストに息を詰めた。本が好きで執着する私も同じだろうか。読後何とも言えないざらついたものが残った。

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なにゅなにゅというキャラクターに心癒され、なにゅなにゅグッズを集めると満たされた気持ちになる私。推しキャラのいる人の気持ち、際限なく集め続けちゃう気持ち。わかるよ、共感できる!という方、きっと多いと思う。ただ、不穏な雰囲気の描写が巧みでいらっしゃる村雲先生なので、コレクターの執着を紙一重で不気味な収集癖として一転させると…。人それぞれの心の暗い部分を覗き見るようなラストにざわりとしました。

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収集癖とフェチ。前作よりイメージしやすく読みやすい。グッズの収集は理解できるし人それぞれフェチもあるとは思うが、終盤は気味の悪さや狂気すら感じた。 不穏な終わり方にまだ気持ちが落ち着かない。次作も楽しみな作家さん。

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なにゅなにゅというキャラクターに
夢中な主人公
なにゅなにゅ…
そんなに夢中になるほど可愛いの?と
微笑ましく読んでいたけど

なにゅなにゅのグッズgetのための
対価に若干?の嫌悪感を抱き、
髪オタク品田に怖気を抱き、
気づいたら歪んだ愛情のオンパレードで
恐怖のどん底に…こ、怖い!

私は特別な推しもいない(ない)し、
収集癖もないけれど、
でも好きなことについて話すときは
ブレーキが効かなくなることがあると
自覚しているので
ほんっと気をつけよう…と思いました

この読後のざらざら感!
ぜひ味わってみてほしい

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「もぬけの考察」を読み気になっていた村雲さんの2作目、読んでみました。
「なにゅなにゅ」のグッズのコレクターが主人公
クレーンゲーム機の前で出会った森本に、グッズをとってもらった代償として髪をなでさせる・・・
うわっ無理と最初は思うのですが、もしかしたら私も・・・と思ってしまう人のコレクター気質の部分をくすぐります。
髪フェチの森本に気持ち悪さを感じ、そこまでしてなにゅなにゅを集める?と思ったりしながら、まっとうって何だろうと思いがゆすぶられます。
美容院で縮毛矯正を受けた際、美容師の画像フォルダーに自分の姿がコレクションされていることがきっかけとなり・・・
何を異常と感じるか、ボーダーラインと自身の感覚の描きが面白かったです。

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