私の名前はオクトーバー
カチャ・ベーレン
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刊行日 2024/01/29 | 掲載終了日 2024/06/17
ハッシュタグ:#私の名前はオクトーバー #NetGalleyJP
内容紹介
※本文一部抜粋版
森の中で父親と二人、半分自給自足の生活を送っている少女、オクトバーが主人公です。巣から落ちたメンフクロウの赤ちゃんを大切に育てていて、自分が「野生」であることに誇りを持って生きてきました。が、十一歳の誕生日に転機が訪れます。父親が大怪我を負って入院し、「母親とかいう人」と大都会ロンドンで暮らすことになったのです。メンフクロウも保護センターに預けなければなりません。都会での暮らしに全力で反抗するオクトーバー。否応なく学校に通わされますが、そこで友だちと呼べる子に出会います。また、ロンドンの中でも「自然」を感じられるテムズ川の「泥ヒバリの会」(打ち寄せられた歴史的な物品を探索するグループ)にも参加するようになります。そして、メンフクロウの赤ちゃんが成長して野生にかえるとき、オクトーバー自身の心も解放され、「母親とかいう人」をやっと「母さん」と呼べるようになります。 揺れ動く少女の気持ちを繊細に描く、詩のような物語です。ラストの感動をぜひじっくり味わっていただければと思います。
おすすめコメント
イギリス【カーネギー賞受賞作】(2022年)
わたしは自由だ。大空を飛ぶフクロウのように。
森の少女が見つけた、自分だけの「物語」。
イギリス【カーネギー賞受賞作】(2022年)
わたしは自由だ。大空を飛ぶフクロウのように。
森の少女が見つけた、自分だけの「物語」。
出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784566024809 |
本体価格 | ¥1,600 (JPY) |
ページ数 | 260 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
内容紹介の「ラストの感動をぜひじっくり味わっていただければと思います。」という文言につられてダウンロードしたのだけど、最初の13ページまで、たぶん、一章の途中、森の中で父親と二人、半分自給自足の生活を送っているところまでしか読めませんでした。
でも、おもしろそうな話だと思わせる序章ではありました。
フクロウの凍てついた死体の描写から始まる静かな語り口は、詩のようで美しいと思いました。
強い雨風の後の、詩のように繊細で、見ているかのように生き生きとした自然の描写に心を打たれた。そして、森を歩きまる父と娘のオクトーバーの、取り組みの様とその目的に共感した。更に、自然を巡る会話を羨ましく思った。植物の野外調査をする自分と同じ感性を持つ父親。彼にはそれを伝えられる娘が、受け取れてくれるオクトーバーがいることが羨ましかった。そうやって、二人は正に自然という「すべて」としてあった。だからこの「プロローグ」には彼女の名前はでてこない。自然という中における父娘には、固有の名前は必要ないのだから。
それだけに、その「すべて」から歩み出ていった母親に対するオクトーバーの反応に、心を痛めた。記憶から母の姿を切り抜くほどまでとは。そこまでする、オクトーバーの気持ちの繊細さと、頑なな様を寂しく感じた。
全260ページのうち、この13ページで公開分は終わっている。これから起きる父の大怪我と、母と暮らすことになり、オクトーバーという名で生きることになる娘の気持ち想像し、3人すべてに対して不安を感じた。この3人がどのような体験をし、その触れ合いの中で本当に和解していくことになるのか、この段階では予想もつかなかった。
出版されたら読んで、オクトーバーは本当に心を開くことになるのか、特にそこまでの心の遍歴を確かめてみたい。
The premise of the book is sooo beautiful. And the arc only contain 13 pages. That's why if I want to read its full version, I should wait until its publication.
父とふたり森の中で暮らす少女、オクトーバー。死んだメンフクロウへの気持ちと残されたそのヒナへの愛情。とても叙情溢れるテキストで、もっと読んでいたいと思うところで公開部分は終わっていて残念でした。母への呪詛めいたことばが胸に残ります。
紹介されているあらすじで、これからどういうことが起こるのかが理解できますが、ぜひ紙の本で読んで見たいと思います。
自分というものの存在をしっかりと持っている印象のオクトーバー。母親や都会のあれこれと戦いながら成長していくのでしょう。
父親と森の中で自給自足生活をする少女の気付きと成長を描いた物語。
自由と孤独、自然と都会の便利さと不便さ、紙一重でどちらにでもなり得るものをオクトーバーがどう受け止めていくのか。美しくも残酷な自然の摂理とともに紡がれる。
揺れる心の機微をじっくり全て味わいたいと思った。
自然に囲まれて、命の美しさや循環を感じなから暮らす少女。父と二人で森で暮らす少女はある日ちいさなフクロウの赤ちゃんを保護する。自分では作れないものだけを町に買いに出る以外は世捨て人のように森の中で暮らす父。そんな父と少女を母である人は捨てて町へ行ってしまった。物語の語り口は、シンプルで美しく詩的。そして、悲しい生い立ちがそうさせたのか、感情が抑えられている。少女とフクロウの運命を見届けたいと思わせられるドラマチックな冒頭が素晴らしい。
森に囲まれた木の家に住み、父親と2人自給自足の生活をする少女。
便利で快適な生活を求めた母親は、少女を産むとこの素晴らしい野菜の生活から去って行った。
少女は何度も届く母親からの手紙を開くこともなく、森と語らいながら暮らしていく。森での生活は不便なこともあるけれど、少女に生きる上でのさまざまなことを教えてくれる。
続きがすごく読みたくなりました!