世界の取扱説明書
理解する/予測する/行動する/保護する
ジャック・アタリ
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刊行日 2023/10/17 | 掲載終了日 2024/05/29
ハッシュタグ:#世界の取扱説明書 #NetGalleyJP
内容紹介
世界を本当に動かしているのは誰なのか。
人類は地球では暮らせなくなるのだろうか。
格差社会と富の偏重は不可避なのか・・・
これらの疑問に対する回答を見つけ、行動を起こすには、質の高い情報源を持つ必要がある。
そのためには経済、政治、文化、環境、地政学、社会のメカニズムを正確に把握し、精度の高い予測術を身につけることだ。
本書の目的は、「世界の仕組み」を白日にさらすことだ。
とくに若い人たちに対し、彼らが私(アタリ氏)の年齢になるころには、人類全員が、他の 生命と調和して豊かに暮らすための術を身につけることは可能だと、説くことにある。
ただし、道草を食っている余裕はない。
(本文のはじめを要約して掲載)
(本文の構成)
はじめに
第1章 概念
第2章 歴史
第3章 現在−2023年
第4章 商秩序の12の法則
第5章 2050年ごろ—3つの袋小路
第6章 2050年ごろ—3つの致命的な脅威
第7章 急旋回
結論 今の自分に何ができるのか
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出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784833425124 |
本体価格 | ¥2,700 (JPY) |
ページ数 | 272 |
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NetGalley会員レビュー
【世界の取扱説明書】
#ジャックアタリ
#林昌宏
これからの世界の未来を考えた内容でした。
表紙の顔のインパクトがなんとも言えません。笑
内容もたくさんあり、やや難しめな内容でした。
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世界を支配するものが儀礼秩序から帝国秩序にに移り、おおよそ900年前に商秩序が支配する世界が誕生した。商秩序は「心臓」を中心に「形態」をつくり出す。「心臓」「形態」は技術のイノベーションに従って場所を変えていく。当初西ヨーロッパにあった「心臓」は北米に移動していったが、現在ではアメリカも「形態」の維持を難しくしている。
現在のそして30年後の世界は商秩序の袋小路に陥ると伴に、3つの脅威に晒されている。アタリ氏は気候・超紛争・人工化だとする。3つの脅威に立ち向かうのは非常に困難だが、世界の急旋回する事で回避は可能だとする。ただし、時間は残されていない。
そのためには、皆が学び・予見し・行動することだと言うのが本書の結論ではある。本書の副題「
理解する/予測する/行動する/保護する」という部分になろう。
アタリ氏の論述は正鵠を射ていると思うのだが、やはり時間が足りないのではなかろうか。気候=環境問題にしてもこの後に及んでも二酸化炭素排出権を商売のネタにしているような世界である。それが30年後であるのか100年後であるのかは予測できないが、世界は壊滅的な事態に陥る事を経験するまでは急旋回できない。大型トラックが急ハンドルを切れないように、急旋回を切れないほど世界は大きくなりすぎたし、一部の賢明な人間が賢明に振る舞ってもその人たちが賢明に生きることができるほど単純な世界ではなくなっている。
とはいっても、今いる世界でバタバタもがくしかないと、本書を読了して再考させられている。
技術革新とグローバル化によって急速に変貌する社会において、質の高い情報を入手して将来を予測することは、今後の生活を不安なく過ごすための優れた方法である。
本書は未来を予測するために「世界の取扱説明書」を提示している。その目的は今後訪れる秩序の袋小路と気候・超紛争・人工化という致命的脅威を明示し、最悪の事態を回避することである。そのために、世界の隠された原動力を明らかにし、各国の学校やメディアで教えるべきだと著者は強調する。そして、袋小路と脅威に直面したとき、われわれは最悪の事態による危険に立ち向かう勇気を持たなければならないと著者は説く。
人々は自身が置かれた状況を正確に把握し、自分の将来を予測することが必要である。本書の示唆が未来の変化にどこまで当てはまるかは不明であるが、正しい情報を選択する能力を養って未来を恐れずに生きるために本書は役立つものと思われる。