観測者の殺人

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刊行日 2024/02/19 | 掲載終了日 2024/04/15

ハッシュタグ:#観測者の殺人 #NetGalleyJP


内容紹介

張り巡らされた「超難問トリック」にあなたは必ず翻弄される!


人気Vチューバ―の女性が生配信中に首を切って殺されるという事件が発生する。「観測者」を名乗る犯人はSNS上で「日本在住のフォロワー100人以上」のアカウント主を週に一度、無差別に殺害すると予告し、日本中が大騒ぎになる。

犯人の目的とは?

そしてその裏で何かを企む謎の人物の正体とは?

至る所にトリックが仕掛けられた超難問ミステリー。

新鋭が描く傑作長編。


●著者プロフィール

松城明(まつしろ・あきら)

1996年、福岡県出身。九州大学大学院工学府卒業。2020年、短編「可制御の殺人」が第42回小説推理新人賞最終候補に残る。2022年、最終候補作を表題作として連作短編集『可制御の殺人』でデビュー。

張り巡らされた「超難問トリック」にあなたは必ず翻弄される!


人気Vチューバ―の女性が生配信中に首を切って殺されるという事件が発生する。「観測者」を名乗る犯人はSNS上で「日本在住のフォロワー100人以上」のアカウント主を週に一度、無差別に殺害すると予告し、日本中が大騒ぎになる。

犯人の目的とは?

そしてその裏で何かを企む謎の人物の正体とは?

至る所にトリックが仕掛けられた超難問ミステリー。

新鋭が描く傑作長...


出版社からの備考・コメント

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※書影は仮のものです。
※ゲラは校了の前のデータにつき、修正が入る可能性がございます。

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出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784575247213
本体価格 ¥1,800 (JPY)
ページ数 320

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NetGalley会員レビュー

SNSの発展に伴ってコンテンツの消費速度は加速の一途を辿り、これからもたくさんのユーザーを呑み込む媒体であることに違いはない。
 数多の意見が飛び出すのは情報収集を目的とするなら良いが、その分ぶつかり合うことも理解しておかなければいけない。
 その基本的なことを下敷きにしながら、発生する連続殺人事件がどのように形を変容させて終結するのか全く予想ができず、最後まで面白かったです。
 観測者、傍観者、追跡者と視点を変えながら一方では「言葉(テキスト)で人間を推し量る是非」と、一方では「言葉によって生まれる善悪」についてのテーマを扱い、デジタルネイティブ世代の私にはグサリと刺さる内容でした。
 暴力は何から発生するのか。
 言葉の暴力をなくすにはどうするべきか。
 そして物語が解決パートに移ったとき、〈キカイ〉の行動理念が明かされるや私は率直に畏怖を抱きました。それまで王道のミステリ展開が続いていただけに、急に足元がなくなったような感覚に肌が粟立ったのです。
 私は誰かと関係を築くとき、その人の何を見ているのだろうか。いろんな側面を知ったとき、どのような対処をしたらいいのだろうか。
 大切な人を失った唯や協力者が、事件調査の過程を踏まえて一歩を踏み出すまでの物語としてもそうだし、デジタル社会派ミステリとしても、広く読まれてほしいです。
 読後、すぐさま感想を書く手を進められないほど、呆然としました。

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人気Vチューバ―が生配信中に首を切って殺された。「観測者」を名乗る犯人はSNS上で「日本在住のフォロワー100人以上」のアカウント主を週に一度、無差別に殺害すると声明を出す。
これは単純なSNS誹謗中傷被害の復讐の話ではない。
これは人間の自由意志が他人を傷つける可能性があるという問題提起だ。自由意志を保ったままでも誰も傷つけない方法はこの世界にあるのかと考えてさせられる。
親しかった人間の裏垢を知って幻滅したことはないだろうか、何気なく放った言葉が誰かを傷つけていた経験はないだろうか。

SNSを使っているあらゆる世代の人全員に読んでもらいたい。
ただし、どうか「鬼界」の思想に傾倒しないようご注意願う。

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あらすじを読み、これまた今風!と思って気になり、すぐに読ませて頂きました。
Vチューバーが殺されるというのは、まさに現代ならではの設定で面白いと思いました。
また、普段からXを利用している人にはリアルに感じる設定でもありました。
とても売れている#真相をお話しします と似たような売れ方をしそうだと思いました。
これはけんごさんが好きそうだと。
逆の見方をすれば、SNSにあまりハマっていない人には薄い味付けのミステリーの気もします。
しかし、最後にどんでん返しというミステリー好きにはたまらない驚きが待っていたので、そこをネタバレなしで、オススメするのが難しいところですね。
私はとても面白かったので一気読みでした。

有名どころのVチューバーさんに宣伝してもらいたいですね!絶対バズります!

インスタを連携できないので、ここにアカウント名を記載しておきます。
@mariezombie

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どこで誰に見られているのか、だれに知られているのかわからない。自分の行動が自分で考えた自発的な行動ではなくて実は操られた行動だとしたら。「自分だけは違う」と言い切れなくなるのではないか。そんな怖さがある作品。

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読み始めて〈キカイ〉という言葉に愕然とした。これは『可制御の殺人』の続編? 更に、秘匿されているはずのSNSユーザーの個人情報を易々と取得する〈観測者〉が現れ、〈鬼界システム〉による猟奇的殺人が続いていく。これらの関係は? 最初の犠牲者の親友である唯と、あの一真が真相を追っていく。

と言うとまさに『可制御の殺人』の続編だが、テーマはそれを超えて広がっていく。SNSにおける弱者と強者とは? 実際の人柄とアカウントでの書き込みの内容の関係とは? デマや誹謗中傷に対する対策は? 書き込みの自由と規制のバランスとは?
今のSNSにおける問題点が浮き彫りにされていく。更にそれを使う「人」の在り方が問われていく様に、我が身を振り返りながら読み続けた。

そして明らかになっていく真相。信じていたことが、はじから反転されていく。これはSNSがテーマのミステリではなかったのか? それさえもが逆転され、信じていたもの全てが裏返った末に現れたのは、〈鬼界システム〉の更に充実した姿だった。〈鬼界〉はそれで何を目指しているのか?
彼(の傀儡)が言う言葉は、単なる〈言の葉〉。内容があるとは思えない。なら、これからどうなっていくか、次巻を待つしかない。

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複数視点で進む物語に慣れるまで時間がかかったが、途中から一気読み。読み終わって『観測者の殺人』というタイトルが非常に皮肉がきいているなと感じた。SNSの便利さや怖さを存分に感じられる展開も見事だが、「自分」というものをもたない現代の人間に対する警鐘のようにも感じる作品。特にラストが一番怖かった。私自身も鬼界に踊らされているのでは…という怖さを感じるほど没入できました。

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ネットへの書き込みが本人の発したものなのか、本人以外が発した偽物なのか、と考えることは少ないのかもしれない。ほとんどが本人が発したものとしてとらえるケースが多いのだろうと改めて思いました。
また一人の人間の姿、考え方は決して全てを見せているわけではないのだと。多面的な姿を持っているのだろうと。
一面のみを知って人となりを知ったものと錯覚することもあるんだろうなと。
ネットを手軽に、便利に使っているから尚更、危険性に対する意識は減っていくのかもしれないと感じました。

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「言葉には人を殺す力がある」
社会のシステムを制御するため人を操ったり殺したりする鬼界。

大学生の唯は人気Vチューバーであるメイのパートナー。
彼女は生配信中のメイが殺害されるのを目撃してしまう。

正しい目的のため間違った方法で繰り返される正義の鉄槌。
まさに今こそ読まれるべき作品。

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人気のVtuber女性が生配信中に首を切断されて殺され、その後も不特定の人が殺された。
まさに今どきを切り取った作品だと思った。
これだけSNSと密着した生活をしていると、投稿された内容がそのアカウント本人からのものだと思ってしまう。
SNSの世界はその人のほんの一面を見せてるにすぎないということを改めて思った。
初めて読む作家さんで、複数人物の視点や世界観に慣れるのに時間がかかったがとても面白かった。

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Vチューバーが生配信中に殺されるという事件が発生する。
犯行声明を出した犯人は「観測者」と名乗る正体不明の人物。
そこから連続殺人事件が始まる。
犯人の狙いはいったい何なのか?

観測者の正体が見えてきたと思っても、一瞬で何度も覆され翻弄された。誰を信じたらいいのか、この人の言葉は本当なのか?先が見えない展開だった。
SNSでは安全圏から自分で真偽も確かめもせず全く知らない人を誹謗中傷する人たちがいる。「言葉には人を殺す力がある」まさにこの言葉通りだ。自分が発信した言葉を思い出しながら、この難問に挑んでほしいと思う。

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可制御の殺人がとても良かったのでこちらもと思って読み始めたものの、前作の内容をほぼ忘れてしまっていることに気づき、少々不安を感じながら読み進めました。が、そんな不安もどこへやら、夢中で読了。一真がかっこよかったです。すっかり騙されてしまったけれど、誠実でかっこよかったです。鬼界の今後も楽しみです。前作も読み返したいと思います。続編を熱望します!

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動画配信者が何者かによって首を切られ殺害される。親友である唯は鬼界を憎む一真と共に犯人探しを始めるが…。1作目『可制御の殺人』は理数系苦手の私には少々難しかった記憶だが、本作はかなり読み易くなっていて1作目で理解しきれなかった部分を補うかの様だった。犯人である『観測者』の正体は早い段階で推測出来たが、まさかに次ぐまさかの展開に終盤に向かう程に熱量は上がり力が入る。SNSの匿名性やそれに伴う無責任な言葉の暴力は時に他人の命をも奪う。そんなメッセージも含まれたミステリ。続きが大いに気になる。

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ネット社会における殺人。読んでいると自分は本当に自分なのかも疑いかけてしまう。また、殺人を自分の手によらないように思わせて行わせる人を熟知した犯人に嫌悪感。いつか本当にこうした世の中になるのではという恐怖も感じました。伏線など非常に考え抜かれたミステリーで、初めの頃はちょっと苦手かも?と思いながら読み進めていくと、ぐいぐい惹きつけられて一気読みしてしまいました。

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SNSが発端で起こる殺人。殺害方法が結構エグい。だからこその恐怖と脅威。もし現実に起こったら…と想像すると恐ろしい。途中自分の予想が当たっていたが、さらにまた予想以上のことが起こり、夢中になって読んだ。この先どうなってしまうのか、最後の一文がまた怖さが増した。

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インパクトのあるカバーイラストとあらすじに惹かれ読ませていただきました。
生配信中のVtuberが殺害される事件をきっかけに、複数人の視点で進む物語は後半見事に絡まりラストへ。読了後にあの違和感はここに繋がるのか!など答え合わせをしたくなりました。
匿名性故の誹謗中傷などSNSのあり方を考えさせられる部分もあります。
ラストの描写にゾワゾワさせられました。

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