山の上のパン屋に人が集まるわけ
平田はる香
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刊行日 2023/04/28 | 掲載終了日 2024/01/08
ハッシュタグ:#山の上のパン屋に人が集まるわけ #NetGalleyJP
内容紹介
・年間3万人以上が来店
・自費出版が9千部完売
・健やかに、年商3億円
都会でうまく生きられずに、長野の地へ。
1人の主婦が移動販売から始めた店は、なぜこんなにも支持されるのか?
パンと日用品の店「わざわざ」代表、平田はる香初の著書がついに出版。
●どこで売る?(どこでお金を稼ぐのか)
→ 駅前の立地がいい場所ではなく、公共交通機関のない山の上
●何を売る?(何をお金に変えるのか)
→ 菓子パンで太ったお客さまを見て、商品を食事パン2種類に
●誰に売る?(誰からお金をもらうのか)
→ テレビの特集で押し寄せた人に対して、「来ないでください」
うまく生きることよりも、健やかでいられる方法を。
●パン屋が人間らしい生活をできないのはふつう
●売上を長時間労働でカバーするのはふつう
●利益を出すために人件費を削るのはふつう
●お客さまに「NO」と言えないのはふつう
●成功のためにはヒエラルキーに従うのがふつう
心を犠牲にしてまで、守るべき「ふつう」なんてない。
著者について
平田 はる香
パンと日用品の店「わざわざ」代表取締役社長
1976年生まれ。2009年、長野県東御市の山の上に趣味であった日用品の収集とパンの製造を掛け合わせた店「わざわざ」を1人で開業する。だんだんとスタッフが増え、2017年に株式会社わざわざを設立した。2019年、東御市内に2店舗目となる喫茶・ギャラリー・本屋「問tou」を出店。2020年度には、従業員20数名で年商が3億3千万円に到達。2023年、3店舗目となるコンビニ型店舗「わざマート」、4店舗目となる体験型施設「よき生活研究所」を同市内に出店。
出版社からの備考・コメント
兵庫県明石市の出版社・ライツ社と協業し、「はたらくを、あたらしく。」をコンセプトに、世の中の働き方やチームワークについてあらためて問い直し、既存の枠組みを超えていけるような本を出版しています。
最新刊は、今年4月発売の『山の上のパン屋に人が集まるわけ』。
長野県東御市で、パンと日用品の店「わざわざ」を営む平田はる香さんの、創業までの人生、そして創業後のものづくり・組織づくり・経営などに関する考えがたっぷりと詰まった一冊です。
おすすめコメント
<本文はじめにより>
長野県、東御市にある御牧原台地。
私はこの山の上で、2009年から「わざわざ」というパンと日用品の店を営んでいます。
「わざわざ来てくださってありがとうございます」という意味を込めて名付けた店です。
一介の主婦が1人で始めた、パンと日用品の店。
移動販売と自宅の玄関先での販売からスタートして創業14年になる「わざわざ」は、2017年に法人化し、現在では3つの実店舗とオンラインストアを経営。
3億円の売上がある企業へ成長しました。
山の上で始めた小さなパン屋が大きく成長したという事実を見て、「田舎暮らしで夢を叶えた成功者」と思われているのかもしれません。
でも本当は、全然そんなことないのです。
パン屋を始めることになったのは、世の中の「ふつう」にうまく乗れなかった私が、唯一できそうなことだったからです。
幾多の経営本が世の中に溢れる中で、私が本を書く意味が果たしてあるのだろうか。
「辺境地で事業を始めてうまくいった事例」をノウハウとして書く意味はあるのだろうか。
自分に問うた結果、「ない」と思いました。
だから、この本では「心」を記そうと思います。
できるだけ忠実に私の心の変遷を描きたい。
内実に沿った情景を忠実になぞるような言葉を選んで記すことができたならば、それは読んだ人の数だけ形を変え、誰かの役に立つことができるかもしれない。
そう思って、この本を書き記します。
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・当選の発表はメール通知をもってかえさせていただきます。
出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784909044440 |
本体価格 | ¥1,600 (JPY) |
ページ数 | 244 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
読んでてとても楽しかったです。自分が自然体でいられる方法を追究されたビジネスモデルだと思いました。
パン作りから始まって、こだわりの靴下を大企業に100足だけ作ってもらう、という普通なら断られても仕方ないのに、プレゼンの力で社長の心を動かしてしまう行動力には天晴れでした。真の想いがあれば誰にでもこういう事は可能なんだと勇気を頂けました。そして、物を売っているのにこれ以上物は無くてもいいという発想もユニークで、私の好きな昭和時代のあり方に似ていると思いました。時計でも靴でも、気に入った物を修理して長期にわたって使う、という無駄のない生活こそが自然との正しい共存であると私は思っているので、はる香さんと意見が合うかもなぁ、と思いました。適正価格の付け方も学ぶことが多々ありました。良き生活者という考え方がこれから広がっていくかもしれないですね。
お店を出すまでや法人設立といった経営の本という側面でも、一人の人の伝記としても楽しめる本でした。
普段、買うということ、売るということについて、あまり考えてこなかったなあと気づきました。あとがきも面白かったです。
本書は平田さんの話をもとにライターがまとめ、編集はチームで行ったとあとがきに記されています。
最終段階では平田さんが加筆修正をされていますがそのことをあえて書いている時点で平田さんの正直なお人柄を感じました。
山の上でのパン販売始めた時は、「私」と「お客様」または「私」と「スタッフ」しか認識していなかったのが「わざわざ」(※お店の名前)と「社会」に移っていったとのこと。
そして、モノを売るところから、日常の生活をそのまま家ではない場所で過ごすような場所として、「よき生活研究所」を準備されているのです。
事業を進める上で正解はひとつではないかと思いますが、平田さんが言う「もの」「ひと」「自分」に素直に向き合うこと。というのが私にとってスーッと腑に落ちました。
家族、従業員、お客様と人との関わりはその都度変わっていきます。
模索しながらでもいい。少しずつでもいい。
コミュニケーション等が好循環することで、より良き社会になっていくと私も強く感じました。
「わざわざ」のパン、注文しちゃいました。カンパーニュがおいしい。
真っすぐ突っ走る時期もあるけれど、
なにごとも、ストレートにいかないことで見えてくるものがありますよね。
突き詰めてったら山の上に行っちゃって、突き詰めてったらパン種を絞っちゃったっていう
そういうことなんですね、人生って。