げんじものがたり

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刊行日 2023/12/15 | 掲載終了日 2023/12/14

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内容紹介

“今”の京都の声でよみがえる、源氏物語!

「紫式部が隣でおしゃべりしているかのように綴られる、若き日の「光君」の物語に、ぐっと引き込まれました」――本上まなみ(俳優・エッセイスト)

「桐壺」帖から「葵」帖までの9帖を原文に忠実に「京ことば」で訳した、
作家・いしいしんじによる平安京の大ベストセラー恋愛物語。

***

どちらの帝さまの、頃やったやろなあ。
女御(にょうご)やら、更衣(こうい)やら……ぎょうさんいたはるお妃はんのなかでも、そんな、とりたててたいしたご身分でもあらへんのに、えらい、とくべつなご寵愛をうけはった、更衣はんがいたはってねえ。―――

平安の都で書かれた、文学史上の傑作と称される『源氏物語』。本来「京ことば」で書かれたであろうこの大長編は、昭和初期、与謝野晶子と谷崎潤一郎がほぼ同時期に訳して以来、ほとんどすべて現代標準語で書かれてきました。かつて山折哲雄(宗教学者)が嘆き、司馬遼太郎と徳川宗賢大阪大学教授(御三卿の田安徳川家出身で国語学者、言語学、方言学)が未来に託すほど、『源氏物語』の「京ことば」訳は難しいとされてきました。

実現不可能と言われてきたこの難題に挑戦したのが、ことばに対して真摯に向き合い続ける作家・いしいしんじが抄訳した『げんじものがたり』です。
紫式部が今を生きる京都のおねえさんになって、ご近所さんに語り聴かせをしているような、あるいは「完璧なイケメン」光源氏と、彼に関わっていくお姫様たちとの噂話を聞いているような、不思議な感覚。

光源氏が誕生する「桐壺」帖から、のちに最愛の女性となる紫の上が登場する「若紫」帖を経て、正妻・葵の上のもののけによる死が描かれる「葵」帖(源氏23歳頃)まで、9帖を抄訳して収録。
光(ひかる)君(くん)の若き日の成長譚と、さまざまな姫君たちとの華麗な恋愛絵巻が描かれます!

源氏物語に詳しい人はもちろん、読むことを敬遠してきた人へ。
令和に蘇る平安の宮中恋愛劇を、ゆるりとお楽しみください。

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著者/いしいしんじ
1966年大阪市生まれ。京都大学文学部卒。1996(平成8)年、短篇集『とーきょーいしいあるき』(のち『東京夜話』に改題して文庫化)、2000年、初の長篇小説『ぶらんこ乗り』刊行。03年『麦ふみクーツェ』で第18回坪田譲治文学賞、12年『ある一日』で第29回織田作之助賞、16年『悪声』で第4回河合隼雄物語賞を受賞。その他の小説に『トリツカレ男』『プラネタリウムのふたご』『ポーの話』『みずうみ』『よはひ』『海と山のピアノ』『マリアさま』、エッセイに『京都ごはん日記』『且坐喫茶』『毎日が一日だ』『きんじよ』『ピット・イン』など。09年から京都市在住。



“今”の京都の声でよみがえる、源氏物語!

「紫式部が隣でおしゃべりしているかのように綴られる、若き日の「光君」の物語に、ぐっと引き込まれました」――本上まなみ(俳優・エッセイスト)

「桐壺」帖から「葵」帖までの9帖を原文に忠実に「京ことば」で訳した、
作家・いしいしんじによる平安京の大ベストセラー恋愛物語。

***

どちらの帝さまの、頃やったやろなあ。
女御(にょうご)やら、更衣(こうい)やら……ぎょうさんい...


出版社からの備考・コメント

★校了前の仮データを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。

発売前の大切なゲラをご提供させていただいております。弊社では、下記のような方からのリクエストをお待ちしております。
○発売に向けて、一緒に作品と著者を応援していただける方
○NetGalleyへレビューを書いてくださる方
○自分には合わない内容だった際、どういったところが合わなかったかなど、建設的なご意見をくださる方

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販促プラン


読み終わりましたら是非NetGalleyへレビューをご投稿ください!
著者・担当編集者ともに楽しみにお待ちしております。
また、適したメディアやお持ちのSNSにもレビューを投稿いただき、多くの方に本を拡げていただけますと嬉しく幸いです。

※ネタバレになるレビューはくれぐれもお控えくださいませ※

ご協力の程、何卒宜しくお願いいたします。

★★★
作品の拡材や指定配本をご希望の書店様は
恐れ入りますが<講談社 出版営業局>まで直接お問合せをお願いいたします。       

★★



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出版情報

ISBN 9784065340356
本体価格 ¥790 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

京ことば現代版、というのに興味を惹かれて読みました。実際、平安時代の貴族たちは、どれだけ粋に浮名を流せるかを競っていたようなイメージがある。この本は、京ことばと言っても現代版なので、光君たちの軽はずみな行動が、拍車をかけて軽薄に思えて、やれやれという感じでした。その中で、うつせみは、弟があれだけ光君に協力的なのに、なんとか光君から逃れようとしていて、楽しかったです。光君も現代語で読んでいると、言う程スマートじゃないんだな、と思いました。

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今の京都の言葉で語られる源氏物語。
2021年単行本として刊行され文庫化。
「桐壺」から「葵」までの9帖を原文を忠実に訳されている。
光君がとにかくチャラい。そして次々に女性を口説きにいく。
しかしどんな女性でも良いわけでもなく好みも口にする。
今だったら炎上案件であろう幼い「紫の上」をさらい好みの女性に育てようとするあたりは、やはりドン引きしてしまう。

いつの時代もゴシップが好きで、人気の高いイケメンや美女の動向や恋の行方に興味を持ってしまう人々の思いは変わらないのだなと思わず笑ってしまう。
源氏物語も色んな現代語訳があるが、入門編としては楽しく読めるのではないだろうか。

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馴染みのない言葉ばかりでしたが、まるで噂話をきいているかのように楽しい一冊でした。
そして光君のチャラさが際立っていましたね。現代風に言うなら、このチャラ男ヤバすぎます!
でも、おぼこい紫ちゃんの可愛さに癒されて浄化されました。
全体を通して軽い感じが、源氏物語をより身近に感じることのできる作品だなと思いました。
読みやすかったです。
面白い作品をありがとうございました!

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来年の大河ドラマに向けて源氏物語をきちんと読んでみたいなと思っているところに、こちらの作品の情報を知りました。
これまでいろんな源氏物語にチャレンジしてきましたが、どうにも光源氏が気持ち悪いな……という印象しか得られず、最後まで読むことができませんでした。
ですが、元々大好きな作家でもあるいしいしんじさんが今の京言葉で訳したはるなら、これは行けるんちゃう?! と思い、レビュー希望をお送りしました。

ご承認をいただき、読み始めてすぐに夢中になりました。

私は京都人ではありませんが、大阪出身なので見事に音声として脳内再生されてしまいます。
その音声を楽しみ、情景を思い浮かべて……、といつもより読み進めるのに時間がかかります。サラサラと読み飛ばせない面白さです。

実はまだ最後まで読み切ってはいませんが、発売までに読みきれなさそうなこともあり、レビューを先に投稿いたします。また、あまりの良さに文庫本を予約しました。

一度読んで終わりではなく、人生のお供として何度も何度も繰り返し読んで楽しむ一冊になりそうです。

読書好きの友人に勧めめてみた結果、3人ほど買う!と言っています。
興味はあるのにどうも読めない……となっている人が自分のほかにも意外と多い作品なんだなということを知りました。

レビューもお送りしたので、これからまたゆっくりとラストに向けて脳内再生を続けます。
素敵な作品との出会いをありがとうございます。

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雅やわ~。雰囲気あるし、京ことばがぴったりですね。
関西圏の方以外は読みにくくないかな、このニュアンスが伝わるかなとも思いましたが、ぜひ味わって欲しいです。
いままでも、「雨夜の品定め」のくだりは、「こいつらほんま好き勝手言うなあ」と思って読んでいましたが、現代京ことばだと、本当にチャラい!隣のテーブルからこんなのが聞こえてきて、なおかつイケメンだったりしたら、ほんまに嫌な集団!(笑)

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平安の世、京に住んでいる光さん。イヤイヤ、現代によみがえる。そうではあらへん。イケイケで世間をブイブイ言わせはる光さん。ちょっとやり過ぎとちゃいますか?とツッコミをいれたくなる。名作古典が身近になる一冊。それにしても、昔から人の願いや喜びは、あの(?)ことに尽きるのか?

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京ことばで読む源氏物語。
私が関西人だからかやっぱり京ことばの源氏物語はしっくりきます。
しかも現代の京ことばなので、読みやすく物語が身近に感じ、馴染みます。
光君のチャラさには思わず笑ってしまいますね。
あの時代と物語の中だからこそ許されますが、実在したのなら少し会って見たい気もします笑。

京ことばに不慣れな人には、読み辛く感じてしまうかもしれませんが、”雅”さを感じてほしい。

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現代の京ことばによる「源氏物語」。いしいしんじさんのキレッキレの現代京ことばのおもしろさにどっぷり浸かりました。京ことばのイントネーションでどんどん読める。
チャラ男たるチャラ男に仕立て上げられた光君が、目の前にまんまいそう。言わずと知れた光君の女性遍歴が滔々と語られるわけですが、そこはそれ、平安時代の不文律やら当然の約束事やらが縛りとしてあるわけです。それをかいくぐって秘め事を楽しむスリルのなんと隠微で唆られること。やっていることはチャラいのに、ひとりひとりの姫君に対する思いのまっすぐさと熱量に、やっぱり惚れ惚れさせられてしまいます。

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これまで何度も読もうとして挫折してきた源氏物語、
いしいしんじ氏の作品が好きなので、
おおっ、これは!と思い、読ませていただきました。

もともと方言が好きなのもあり、まあ、この京言葉の気持ちよさと言ったら。
つるつる読めてしまいます。
ぜひオーディオブックで聞きたいと思わされます。
京言葉がいい感じに現代語にブレイクダウンされているのも気持ちよく読めます。
これらは、言葉の魔術師、いしいしんじ氏の功績かと思います。

一方で、、、源氏物語、ゲスいです。。。
まじでキツイ。
いしいしんじ氏が口語にしたから、という理由ではなく、これはもう内容がそもそもゲスいのですよ。
身近ではない古語で書かれているから、はんなりと読めるのかもしれませんが、
それをつるつるとした現代の京言葉で、はらはらと語られて御覧なさい、もう目も当てられない。
これを当時の娘っ子たちが夢中になって読んだのも、ある意味うなずける。
ゲスいものは、時として熱狂的なファンがつくことがありますから。

現代口語にする功罪のひとつは、
物語自体が現代の価値観にさらされやすくなるという点にあるかと思います。
古語の薄絹をひっぺがしたところ、現代では相当DQN、キモい内容であることが、
あられもなく、あからさまな形で提示されてしまうということ。

ほんまかなんなぁ、、、って、あの世で紫式部も嘆息しているかもしれません。

読みやすさは抜群。
美しいダメンズという世界観にアレルギーがなければ、
肩ひじはらずに、楽しめる良い訳かと思います。
格調高く雅な世界でなくっちゃ!という人は、
これではないものを選びましょう。

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いい!
もう、教科書に載る現代語訳とか、全部この京ことばにしてほしい。内容がするする染みてくる、この不思議。そして標準語訳よりも光君の軽薄さ、チャラ男っぷりが迫ってくる。お前はん、そない心ないことばかりして、まだ10代やったんかいな?!サイテーやな。
惜しむらくは、ネイティブの人の音読で聴きたい。オーディオブック版が聴きたいと思ったのは初めてです。

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完璧な関西弁話しことばでびっくりしました。こんな新しい試みを見せてもらえるとは!
光る君のことを噂する人々の様子が生き生きと伝わってきて面白かったです。
ただ、関西弁の話し言葉が完璧すぎて関西圏以外の人には読みづらいのではないかと心配しました。
関西出身のわたしにとってもここまでの話し言葉を文字で読んだのは初めてかもしれません。
それくらいの新しい試みだと思いました。すごいです!

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源氏物語の"桐壺"から"葵"までを京ことば&今風の語り口で。

源氏物語は高校の古典以来かな。
今風の表現が読みやすくライトになった印象。
光君と惟光がとにかくチャラかったけど、宮中の雅な世界を堪能できた。

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現代版“京都弁”で描かれた、ナンパな光源氏の恋愛面をピックアップした、軽快な『源氏物語』。

現代語にする事で親しみを抱かせながらも、当時の情景までは崩さないよう絶妙なバランスで調和された、源氏物語の入門編としてオススメの作品。
今まで躊躇していた方も、気負わず手に取って、盛大にツッコミを入れつつ楽しんでほしい。

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実は、こちらの作品。
読む前にネットギャリーでの閲覧が終了してしまいまして。
でも、何だかとっても気になってしまって購入致しました。

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「京ことば」で現代語訳した源氏物語という、個人的には新鮮な内容に興味津々。
普段から京ことばに触れる環境にあるため、文章を目で追うと同時にある程度正確なイントネーションで脳内再生されるため、特に違和感無く。
これって標準語ネイティブの方でもそうなんですかね?
現代語訳も「超」現代語であまりにリアル過ぎて、お堅い古典読んでるって云うより、宮中勤めの友達(紫式部)が書いた同人誌かと錯覚する位読み易かったです。
光の君の軽薄なプレイボーイっぷりは、まさに「チャラい」という言葉がしっくりくる。
また、標準語での訳では成し得ない「はんなり感」は京ことばならでは。
是非、映像化して欲しい。何ならドラマCDでもいい。イケボ声優の中村悠一さんや津田健次郎さんに光源氏お願いしたい。

...話が逸れましたが、既存の現代語訳で挫折した方にも是非オススメしたいです。

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今までにも現代語に訳された源氏物語はあったけれど、今作は京都弁による語りなのが面白い。扱われるのは桐壺帖から葵帖までの1番有名なあたり。光源氏や頭中将の軽薄さ軟派さ加減が実にリアルに人間的。原文に忠実だそうなので、当時の読者達も彼らをこんな風に感じていたかと思うと親近感すら沸いてくる。

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教科書にのっていた、や漫画にもなっている、などなどでなんとなくあらすじと登場人物は知っている超有名文学ですが、果たして個人的に読んだことがある人は一体どれほどなのか!?

光源氏誕生から正妻葵の上が物怪により亡くなる葵帖までの9帖を抄訳。
ガッツリの京言葉が面白いし、超〇〇ーとか、マジでキモイ!とか馴染みある言葉でスラスラ読めました。
この調子なら全帖読めてしまいそうです。
そして、源氏物語は全部読みましたけど?顔をしてみたいです!

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