シャーロック・ホームズの凱旋
森見登美彦
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刊行日 2024/01/22 | 掲載終了日 未設定
ハッシュタグ:#シャーロックホームズの凱旋 #NetGalleyJP
内容紹介
森見登美彦 2020年以来となる待望の新刊!
舞台は、ヴィクトリア朝京都!? 森見登美彦×シャーロック・ホームズ。奇跡のエンターテインメントが誕生!
<あらすじ>
「天から与えられた才能はどこへ消えた!?」ヴィクトリア朝京都、寺町通221B。名探偵シャーロック・ホームズは泥沼のスランプ中!? 誰も見たことがないホームズの物語。
著者・森見登美彦(もりみ・とみひこ)
1979年、奈良県生まれ。作家。京都大学在学中に執筆した『太陽の塔』で2003年、第15回日本ファンタジーノベル大賞を受賞してデビュー。06年『夜は短し歩けよ乙女』で山本周五郎賞を受賞、第137回直木賞の候補となり、翌年の第4回本屋大賞の2位を獲得した。その後、10年『ペンギン・ハイウェイ』で第31回日本SF大賞受賞、14年『聖なる怠け者の冒険』で第2回京都本大賞受賞、17年『夜行』で第7回広島本大賞受賞、19年『熱帯』で第6回高校生直木賞受賞したほか、映像化・舞台化された著書も多数。
出版社からの備考・コメント
※外部サイトやSNSで本書をご紹介いただく際に本文を引用される場合は、必ず発売後の製品版より引用をお願いします。
※本ページのサムネイル画像はNetgalley専用に作成したもので、実際の表紙画像とは異なります。
※無断複製、他者への転売を固く禁じます。
※本データは製作途中のゲラを元にしたものです。刊行される書籍と異なる箇所がありますことをご了承ください。
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販促プラン
<中央公論新社営業局より>
この度はご覧いただきありがとうございます。
ご一読いただき、面白いと思って頂けたら、ぜひコメントを頂戴できますと嬉しいです。
※いただいた感想(書店名・お名前など)は、弊社のTwitterや宣伝・拡材などに掲載させていただく場合がございます。掲載にあたっては事前に確認のご連絡を差し上げます。
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出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784120057342 |
本体価格 | ¥1,800 (JPY) |
ページ数 | 480 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
「ヴィクトリア朝京都」を舞台に、スランプに陥り廃人と化したホームズと、相互依存のワトソンにモリアーティ。突っ込みどころ満載の面白設定を受け入れた先に現れる、神秘的な森見版ホームズ譚。
本家未読であれば、突っ込み要素が減ってドタバタ喜劇として純粋に楽しめる作品。
シャーロキアンであれば、かつてないポンコツホームズとお馴染みのキャラたちの掛け合いに、嬉しい戸惑いが満載。
探偵をやめ、推理をやめ、それでも詭弁は健在のホームズと、彼を支える唯一無二の相棒・ワトソンとの鋼の友情が見処!
シャーロック・ホームズを題材とした小説は数あれど、これほどまでに奇想天外摩訶不思議なホームズは他にない。私は一体何を読んでいるのかと、文学迷子になること度々。舞台はヴィクトリア朝京都。どこそれと思うかもしれないが、それこそがモリミーワールドなので仕方あるまい。読み進めていくと、あら不思議。物語の中を彷徨うことになる。くるりくるりと物語は反転し始める。舞台はどこなのか、この物語を書いてる者は誰なのか、物語が独り歩きを始め、私達はモリミーワールドにどっぷりはまってしまう。もう抜け出せないのである。これは夢か現か。この濃厚な物語の中を彷徨い続ける酩酊感こそが森見小説の醍醐味なのだ。なぜなら私達読者は見守ることしかできないのだから。
ネタバレになってしまいそうで、あまり内容には触れられないのですが、ヴィクトリア朝の京都を舞台にスランプ中のシャーロック・ホームズが描かれるという、聞いただけでもわくわくする設定のお話でした。
途中、「分かった!こういうことでしょ?」と思っていても、裏切られ…。前半と後半では別のお話のように。
ちょうど数ヶ月前、NHKの100分de
名著のホームズ特集を見ており、作者コナン・ドイルの苦悩も放送されていたので、後半に描かれていたモリアーティ教授のセリフにハッとさせられましたし、また子どもの頃に読んだ『鏡の国のアリス』で受けた衝撃を思い出しました。
内容に触れると他の方の楽しみを奪ってしまうので、あまり詳しく言えませんが、面白かったです!
プルーフで読ませていただきました。
森見さんお得意の京都と異次元もの!
ホームズは寺町通が似合いますね。丸太町と御池の間ぐらいにいるのでしょうか?
元々の世界観も壊れていなくて、驚くほどすんなり京都の地名がなじんでいました。
思っているより、ロンドンと京都は近いのかもしれません。
大好きなシャーロック・ホームズ。そして大好きな森見登美彦さん。舞台は"ヴィクトリア朝京都"。面白くないわけがない!と思いつつ読み始め、やはり面白かったです!!
謎を解けないホームズがぷつぷつと文句を言っている様子は完全に森見作品の男性で、その時点でかなり面白い。そこにアイリーン・アドラーやハドソン夫人、ジェイムズ・モリアーティ教授など、お馴染みのキャラクターが出てきて、設定も面白いと思いました。「ワトソンなくしてホームズなし」。私も唱えたいです。
そして物語。本家の『ホームズ』のように探偵小説ではなく、『熱帯』のように、自分がどこにいるのか?と考えてしまうような幻想的な小説で、読んでいくうちにこの世界にハマってしまいました。これも『熱帯』のように、読めば読むほど不思議なところに迷い込んでしまうような印象がありました。そこがとても好きです。そして読みながら想像していると映像がどんどん頭の中で流れるので、ぜひアニメ化してほしい…(気が早いですが…)
シャーロック・ホームズの凱旋/森見登美彦 中央公論新社
ー 京都の「寺町通221B」で繰り広げられる、森見ワールド版ホームズ ー
ロンドンの「ベーカー街221B」ではなく、京都の「寺町通221B」の
ハドソン夫人が経営する下宿に住んでいるシャーロックホームズ。
しかも絶賛スランプ中・・・
「どうもおかしいな。天から与えられた才能はどこに消えた?」
助手でありホームズの活躍を描く伝記作家でもあるワトソンは、
妻のメアリに白い目で見られながらも
スランプのホームズを立ち直らせるために七転八倒する。
鴨川や銀閣寺・大文字山が出てくる京都の街で、
弁財天にお祈りしても、達磨に目を入れて祈願しても駄目だったスランプに
レストレード警部、アイリーン・アドラー、モリアーティ教授など
おなじみだけど、なんだかちょっと違う?登場人物が出て来て物語が進んでいく。
スランプの原因を追いかける中で、昔のある事件が浮かび上がってくる
日本のある物語を掛け合わせたミステリーがとても面白かったです。
なんなんだこの設定、不思議だけど読み進めると上手く嚙み合っていくのが凄い
京都の街を舞台にした世界観も含めて、
どこにもない魅力的な「森見ワールド」版ホームズを楽しませて頂きました。
素敵な物語をありがとうございます。
#フタバ図書 #読了 #NetGalleyJP
京都を舞台にした、和製シャーロック・ホームズ冒険譚。スランプに陥ったホームズを救うべく、必死にワトソンが足を運ぶがホームズは一向に事件を解決しようとしない。そんななか、ある謎めいた依頼が入り物語は一気に動き出す。
本編との違いに、「あの人物が」とニヤリとさせられながらも、ページをめくる手が止められない。
この作品は、いったいどこへ行くのだろうというのだろう?そう思ったときにはすでにもう遅く、この物語の渦に絡め取られていた。シャーロキアンならずとも、一気読み必至のエンターテイメント。
森見作品には「迷い込む」という言葉がぴったりだ。最初は京都にいるホームズとワトソンに戸惑ったもののいつの間にか窓の外が下鴨大通りでも、ピクニックの行き先か大文字山でも馴染んでしまう。森見さんのヴィクトリア朝京都の中で「ぐるぐる」できるのはとても幸せな時間だった。
私事ですが、先日まで二ヶ月ほど休職をしておりました。本を読めないほどの忙しさに、心が疲れてしまっていました。「自分はきちんと仕事に戻れるのだろうか」と休みながら不安な日々を過ごしていました。その最中に本作の発売を知り、「発売日までにどうにか書店員としての自分に戻りたい」と思うようになり、今は勤務時間を少なくしてもらいつつ、現場の仕事に戻りつつあります。私は森見登美彦先生の大ファンで、もし叶うのなら、とネットギャリーでリクエストをさせていただきました。読んで驚いたのが、あの天才で万能のイメージのシャーロックがスランプに陥っている。何なら登場人物が何かのことでスランプになって悩んでいる。非常に森見先生の世界観らしく、また私もいうなれば「仕事に戻れないのでは」というスランプのような状態にいたので、シンクロした気持ちになり、久し振りにページをめくる手が止まらない、といった体験を味わいました。『熱帯』もプルーフで読ませていただいた時、「僕はとんでもないものを読んでいる。そしてこれは森見登美彦全部入りだ!」と興奮し、版元さんにもそのようにお伝えしました。森見先生は頂点に到達された、と感じたほどでした。そんな作品の後、先生は一体どんな作品をかかれるのか・・・結果は、更にとんでもなく、更にこれまでの森味(もりみ:森見作品の持ち味)ととんでもなさの融合がなされていました。加えて「シャーロック・ホームズ」という原作への大きなリスペクト。「森見先生はまたとんでもない作品を生み出されてしまわれた・・・」久しく自分から失われていた感情が様々に揺さぶられました。この衝撃を、たくさんの人たちに体験してほしい。元のように働けるのはまだ先になりそうですが、必ずこの作品を一人でも多くのお客様に届けます。
久しぶりの森見さん夢中で読みました!シャーロックホームズの舞台を自然と京都にしちゃうなんてもう訳がわからない!笑
最後にはて友情と愛情にホロリときました。
またシャーロックホームズ作品をちゃんと呼んでから出直さなくては!
ホームズが京都?ヴィクトリア朝京都?と思いながら読み始めましたが、だんだんと京都の街並みがロンドンに感じられるのが不思議。最終的には竹林に隠居しようが大文字山にピクニックに行こうが、何も気にならなくなります。ロンドンと京都という歴史ある街の特有の雰囲気を、こんなにうまく融合させるなんて!
ホームズ、ワトソン、アイリーン、メアリとおなじみのメンバーだけれど、森見ワールドらしさもあり、ホームズファンも森見ファンも楽しめる一冊でした。スランプ中のホームズはまさに森見ワールドの住人です。
名探偵が迷探偵に…ホームズがスランプに陥るというまったく新しい「シャーロック・ホームズ」に、舞台は「ヴィクトリア朝京都」とくれば森見ワールドたっぷりの新世界に迷い込むばかりでした。
謎は全く解かないけれど、ホームズとワトソンの絆(コンビ)にぐっときます。
ホームズもワトソンもお互いがあってこそ今の自分があるのだと再認識するシーンや、ホームズが宿敵であるはずのモリアーティと…など、原作ファンにも嬉しいエピソードも満載でした。
京都にヴィクトリア朝の世界観をぎゅっと押し込んだらとてもじゃないけど混乱しかないと凡人は思うけど、森見登美彦は違ったようだ。森見版シャーロック・ホームズ爆誕!
謎を解かなくなっても減らず口は健在なホームズと、そんなホームズに積極的に振り回されにいってるようにしか見えないワトソン。絶妙な匙加減で物語を安定させ、あまりお近づきにはなりたくないけど魅力的なキャラクターを成立させている、ヴィクトリア朝と京都がハイブリッドされた世界はスランプに苦しむ登場人物たちの喜劇を包み込み、コミカルに紡がれる物語…ってだけで終わるわけがないっ!
説明しすぎてしまうとこれから読む方の邪魔になってしまうのでお口にチャックですが、考えてもいなかった場所まで流されていく痛快さと、思ってもいない着地点なのに大団円な感じが本当に良かったです!