スプラッシュ マンション
畠山健二
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刊行日 2015/01/08 | 掲載終了日 2024/03/31
ハッシュタグ:#スプラッシュマンション #NetGalleyJP
内容紹介
人生は笑って、楽しんだ者の勝ち!――東京の下町・葛飾区新小岩。
分譲マンションの管理組合理事長・高倉と、管理会社の癒着が発覚!?
住人の麻丘と南は、漫画原作を生業とするパパ友・葉山を参謀役に迎え、謎の風俗嬢をも巻き込んで、高慢で小悪党の理事長を懲らしめるべく「大人のいたずら」を仕掛ける!
笑芸作家が人生の妙味を笑いでつつみ込んで描いたノンストップ・エンターテインメント。
人生は笑って、楽しんだ者の勝ち!――東京の下町・葛飾区新小岩。
分譲マンションの管理組合理事長・高倉と、管理会社の癒着が発覚!?
住人の麻丘と南は、漫画原作を生業とするパパ友・葉山を参謀役に迎え、謎の風俗嬢をも巻き込んで、高慢で小悪党の理事長を懲らしめるべく「大人のいたずら」を仕掛ける!
笑芸作家が人生の妙味を笑いでつつみ込んで描いたノンストップ・エンターテインメント。
おすすめコメント
大人気シリーズ「本所おけら長屋」の著者、“笑撃”の小説デビュー作!
まるで現代を舞台にした落語!?
下町のマンションで繰り広げられる笑いと感動のエンタメ小説
大人気シリーズ「本所おけら長屋」の著者、“笑撃”の小説デビュー作!
まるで現代を舞台にした落語!?
下町のマンションで繰り広げられる笑いと感動のエンタメ小説
出版情報
発行形態 | 文庫・新書 |
ISBN | 9784569762951 |
本体価格 | ¥780 (JPY) |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
あの「本所おけら長屋」シリーズの作者のデビュー作の文庫化、ということで、わくわくして読み始めた。
で、さっそくオープニングで背負い投げをくらった。3人の管理組合への愚痴話からソープランドへ行く事になるとは…… でも、そこでの俊介の人となりには、文字通り唸った。
そして、「恨むな、楽しめ」をモットーにした、「日常のミステリ」ならぬ「人の死なない、日常のクライムノベル」の開始。3名+1名の秘密結社メンバーの子気味良い活躍だけでなく、ほどよく人の悲哀が交差していく様子に、読んでいてのめり込んでいく。確かに生きるのは辛いし悲しい。でも、それを楽しんでいく。そのスタンスにはっとした。更に俊介と貴子のやり取りと思いやりが、心に染み入ってきた。そして、任務完了。脅迫をした小林さえにも将来への希望を持たせたところなど、読みながら拍手喝采。
でも、そこで気づいた。これでストーリーの半ば?と。
そして、それからの展開は正に予想外だった。「日常のクライムノベル」とは縁遠い、先が見えない緊迫の展開が続いていく様子に唖然とするしかなかった。頼りになるのは、全登場人物の中でやっぱり俊介......ではなかった。
そして大団円。そして、こんな「最高のオチ」が待っているとは。その後の騒ぎを思わず想像して、ニヤケっぱなしだった。
確かに辛いことはどこにでもある。でもそれは、捉え方で変わるし、それで自分は変わっていける。更に絡み合うなかで、皆で変わっていける。そんな、人生への応援歌を堪能できた。
テレビという狭い世界で仕事をしてきたので、出会う人は限られた世界の人ばかり。同業者以外は、タレント、文化人などの出役、企業の広報、経営者などの取材先。なかなか普通では会えない人も多いが、メディアなどに露出している分、それほどの意外性はない。
それに比べて、一般の人の方が強烈だ。全く予備知識がない分、知らない一面に驚かされる。
そんな普通ならざる普通の人と出会えるのが、マンションの管理組合だ。私の住んでいるマンションでは年に一度の管理組合総会があり、総会後には親睦会があって、住民の交流を図っている。
交代で組合の理事を務めるが、理事会は小規模なので、さらに深く交流できる。
この小説で描かれている「理事vs理事長+管理会社」という構図は、いかにもありそうだ。
たまたま私も住んでいるマンションの管理組合の理事をしているが、マンション管理会社は今ものすごく苦しいらしい。物価高の中、人件費含めあらゆるものが値上げしているが、マンションの管理費の値上げはなかなかできないらしい。住民が納得してくれないらしい。ただでさえ修繕積立金は上がっている。大規模修繕は、前回の1.5〜2倍は覚悟していた方がいいらしい。住民は高齢化するのだから事態は大変だ。
そんな深刻な時代の中、この本の登場人物は気軽な飲み屋に集い、一緒に風俗に行き、楽しい時間を共有する。その描写が心地よい。
物語も複雑過ぎず気軽に読めるが、ところどころ「あるよな」とか「それはひどい」と思いながら読み進められる。
身近な題材を取り上げてエンタテインメントにしていくこのような作品、ギスギスして現代には一服の清涼剤になってくれる、ありがたい。
下町のマンション管理組合での、管理組合理事長と、管理会社の癒着問題。
それを解決するために、大人が遊びをするみたいに作戦を練っていくやりとりが面白い!
登場人物が頭の中で動いて喋ってる感じで、生き生きと描かれていました。
癒着問題の後にも続く人間模様が、長編なのに疲れさせないスピードでラストまで一気に読ませてくれました!
「人生は笑って、楽しんだ者の勝ち!」
は、正しく粋な物語でした!
ありがとうございました!
『本所おけら長屋』がとても面白かったので本書は期待大で読み始めた。分譲マンション『ルネッサGL』の住人である葉山、麻丘、南の良い意味でも悪い意味でも少年の感性を持った3人が巻き込まれる…というよりも巻き込んでいく毒気たっぷりのコメディ。時代小説の様な人情味に涙がホロリとはいかない。ストレス社会で生きる男に安らぎを提供する風俗嬢やDV、サイコパスなどなどなかなかにブラックな様々な事件を3人のちょっとたちのわるい遊び心がユーモアに変えている。辛い事や悲しい事の多い日々も楽しんだ者勝ちってことかな。
マンション内でのドタバタコントみたいな展開だった。残酷な殺人もあるのになぜか
クスっとしてしまう
駆け引きが上手い
人間の欲望と愛は、奥が深いなと思いました
どん底の人生論
不幸自慢になってしまい「それがどうした」は
人のことまで聞くことも同情する余裕もない
なるほど!ここはスッキリと終われなかったが
感動すらした
面白かったです!
しがらみのない中年男性が、悪を討伐するために、あれやこれや奔走さていく大人の世界の冒険譚。いつしか少年の頃のワクワク感で一致団結していく連帯感が楽しくて。大人の世界のお色気もありつつ、全ての登場人物に愛を感じる物語。
あの人気笑説「本所おけら長屋」の著者・畠山さんのデビュー作とあれば、読まない訳にはいきません!
勢いのある文章にページをめくる手が止まらず一気に読んでしまいました。
もっとじっくり読めば良かった..もったいない!
人生を面白くするのもダメにするのも自分次第。ゲームのように楽しむ..という境地まではなかなか至りませんが、なるほどなと思いました。
出来れば葉山さんのような切れ者が近くに居てくれると心強いのですが。
おけら長屋のファンなら、麻丘さんと南さんに万松コンビを感じたりできっと楽しんでもらえそうだなーと思いました。
スピード感があってスイスイ読めるし、その分面白かった。
ちょっと個人の考え方が古臭いかなともおもうが、古き良き2時間ドラマを見ているようなところもなんだか懐かしい。
それにしてもマンション理事長高倉をやりこめるための作戦が痛快だった。
ギャグが懐かしすぎるわ。西川のりおのツクツクボーシってなんやねん。知ってるけど。
三匹のおっさんよろしく正義正論に酔って動くが、そのエネルギー源はただの私怨だ。遊びだ。遊びをせんとや生まれけむ…、まあそれもありだが老害シニアならまだしも30代40代の分別盛りがするかあ。報復は成しても成さぬでも後味悪い。 こんなことするために一所懸命になったんだろうか…我が身さへこそゆるがるれ。
とはいえ、面白くて読みふけったわ。