怪物に出会った日 井上尚弥と闘うということ
森合正範
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刊行日 2023/10/24 | 掲載終了日 2023/10/31
ハッシュタグ:#怪物に出会った日井上尚弥と闘うということ #NetGalleyJP
内容紹介
「みんな、井上と闘うなら今しかない。来年、再来年になったらもっと化け物になる。歯が立たなくなるぞ」
ナルバエス、ドネア、河野公平、田口良一……
井上尚弥との一戦に己の人生を賭けて挑んだ男たちは、
「モンスター」の拳に何を見たか?
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「みんな、井上と闘うなら今しかない。来年、再来年になったらもっと化け物になる。歯が立たなくなるぞ」
2013年4月、井上尚弥のプロ3戦目の相手を務めた佐野友樹はそう叫んだ。
それからわずか1年半、世界王座を計27度防衛し続けてきたアルゼンチンの英雄オマール・ナルバエスは、プロアマ通じて150戦目で初めてダウンを喫し2ラウンドで敗れた。「井上と私の間に大きな差を感じたんだよ……」。
2016年、井上戦を決意した元世界王者・河野公平の妻は「井上君だけはやめて!」と夫に懇願した。
WBSS決勝でフルラウンドの死闘の末に敗れたドネアは「次は勝てる」と言って臨んだ3年後の再戦で、2ラウンドKOされて散った。
バンタム級で史上初となる4団体統一を果たし、スーパーバンタム級初戦となったスティーブン・フルトン戦で2団体のベルトを獲得。進化し続ける「モンスター」の歩みを、拳を交えたボクサーたちが自らの人生を振り返りながら語る。強く、儚く、真っ直ぐな男たちが織りなす圧巻のスポーツノンフィクション。
【本書の内容】
プロローグ
第一章 「怪物」前夜(佐野友樹)
第二章 日本ライトフライ級王座戦(田口良一)
第三章 世界への挑戦(アドリアン・エルナンデス)
第四章 伝説の始まり(オマール・ナルバエス)
第五章 進化し続ける怪物(黒田雅之)
第六章 一年ぶりの復帰戦(ワルリト・パレナス)
第七章 プロ十戦目、十二ラウンドの攻防(ダビド・カルモナ)
第八章 日本人同士の新旧世界王者対決(河野公平)
第九章 ラスベガス初上陸(ジェイソン・モロニー)
第十章 WBSS優勝とPFP一位(ノニト・ドネア)
第十一章 怪物が生んだもの(ナルバエス・ジュニア)
エピローグ
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著者/森合正範(もりあい・まさのり)
1972年、神奈川県横浜市生まれ。東京新聞運動部記者。大学時代に東京・後楽園ホールでアルバイトをし、ボクシングをはじめとした格闘技を間近で見る。卒業後、スポーツ新聞社を経て、2000年に中日新聞社入社。「東京中日スポーツ」でボクシングとロンドン五輪、「中日スポーツ」で中日ドラゴンズ、「東京新聞」でリオデジャネイロ五輪や東京五輪を担当。雑誌やインターネットサイトへの寄稿も多く、「週刊プレイボーイ」誌上では試合前に井上尚弥選手へのインタビューを行っている。著書に『力石徹のモデルになった男 天才空手家 山崎照朝』(東京新聞)。
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出版情報
ISBN | 9784065337486 |
本体価格 | ¥1,900 (JPY) |
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NetGalley会員レビュー
言葉で表現しようとすれば陳腐になってしまう井上の凄さ。対峙した人間にしか分からない心の揺らぎ。影があるから光がある。本書は影となった敗者の視点から回顧したドキュメンタリー。人間味溢れる10人の男たちの読み物としても面白かった。11章はなくてもよかったかな
「怪物」「モンスター」そう称されるボクサー井上尚弥。
ボクシングについてほとんど知らなくても、彼の試合を観ていると、その圧倒的な強さに高揚感が高まる。
その井上尚弥に挑んだ男たちに著者がインタビューして書かれたノンフィクションである。
なぜ怪物と闘ったのか。そしてなぜ負けたのか。怪物に挑み絶望を味わうが、彼らの言葉の中に井上尚弥というボクサーへのリスペクトを感じる。
一番心に残ったのは「第四章 伝説の始まり」のオマール・ナルバエスの言葉だ。「ボクシングにおいて、試合前にいきり立ったり
、パフォーマンスをしたり、相手に向かって感情的、攻撃的になることは馬鹿げたことだと思っているんだ」という言葉だ。
井上尚弥の試合をテレビ中継などで見ていると、リングの上だけでのみ強さを競う姿に心惹かれる。これは対戦相手も同じ気持ちだからこそ視聴者は彼らの試合から目をそらせないのだろう。
怪物に挑んだ男たちの言葉がとても素晴らしかった。そして彼らだけでなくサポートする家族や仲間たちの言葉も心に残る。
井上尚弥はこれからどんな試合を見せてくれるのだろう。
そして彼を目標とし、どんな挑戦者が現れるのか。今後も楽しみでならない。
ボクシングに詳しくない僕でも「井上尚弥」というチャンピオンはよく知っている。タイトルマッチでもKO率抜群の彼に魅了され、以前彼の著作を読み、生き方•考え方も素晴らしい青年だと益々好きになった。そんなチャンピオンの本なので迷わす読んだら、何と10人の対戦相手のインタビュー集からなる作品で正直驚いた。ただ対戦した誰もが井上尚弥のことをリスペクトしており、対戦できたことを誇りに感じていると知り益々彼の魅力が高まったように思う。著者の企画か編集者のそれかわかりませんが、素晴らしい発想だと感心した。
なぜ戦うのだろう、と思っていた。
体重を管理してぎりぎりまでにしぼり、毎日毎日つらい練習に耐え、
時には打たれてぼろぼろになりながら、なぜ戦うのだろう。
ボクシングにそれほど詳しくない自分でも、井上尚弥さんはもちろん知っているし、
その圧倒的な強さに目を見張るばかりだった。
そして何より輝きだ。
全身から放たれている光に、もしかしたら相手は目がくらむのではないか、という気さえしてしまう。
ただただすごい。
戦った一人一人の話を読んで、ボクシングは人生と同じなのかもしれないと思った。
だれもが戦っているのだ。そして、光を求めているのかもしれない。それが井上尚弥という怪物なのかもしれない。
光はまぶしくて、多分恐ろしい。