シリーズ「あいだで考える」根っからの悪人っているの?
被害と加害のあいだ
坂上香
この作品は、現在アーカイブされています。
ぜひ本作品をお好きな書店で注文、または購入してください。
出版社がKindle閲覧可に設定した作品は、KindleまたはKindleアプリで作品を読むことができます。
1
KindleまたはKindleアプリで作品を閲覧するには、あなたのAmazonアカウントにkindle@netgalley.comを認証させてください。Kindleでの閲覧方法については、こちらをご覧ください。
2
Amazonアカウントに登録されているKindleのメールアドレスを、こちらにご入力ください。
刊行日 2023/10/13 | 掲載終了日 2023/12/26
ハッシュタグ:#根っからの悪人っているの #NetGalleyJP
内容紹介
正解のない問いを考え、多様な他者と生きる
シリーズ「あいだで考える」創刊!
不確かな時代を共に生きていくために必要な
「自ら考える力」
「他者と対話する力」
「遠い世界を想像する力」
を養う多様な視点を提供する、
10代以上すべての人のための人文書のシリーズ。
*
『根っからの悪人っているの?――被害と加害のあいだ』
著者の映画作品『プリズン・サークル』は、日本で1か所だけ、刑務所の中で行われている「TC(回復共同体)」という対話による更生プログラムを、20 代の受刑者4 人を中心に2 年間記録したドキュメンタリー。本書は、この映画を手がかりに、著者と10 代の若者たちが「サークル(円座になって自らを語りあう対話)」を行った記録である。映画に登場する元受刑者の2 人や、犯罪被害の当事者をゲストに迎え、「被害と加害のあいだ」をテーマに語りあう。(装画:丹野杏香)
元に戻す
出版社からの備考・コメント
四六判変型 並製
出版情報
ISBN | 9784422360157 |
本体価格 | ¥1,600 (JPY) |
ページ数 | 192 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
『プリズンサークル』の方だ!と思ってリクエストさせていただきました。
いまのところ境界線のこっち側にいる若者たちと、
あっち側に行ってしまった人、境界に立たされた人との対話が、
よくぞここまで!と思うほど真摯に言葉が紡がれていて、
本文中にも語られていますが「言葉の持つ力」が伝わってきます。
言葉にすることで初めて自分の感情が理解できたり、
言葉をやり取りすることで初めて相手の気持ちに思いを馳せることができたり、
そういう体験が日々の生活で圧倒的に足りていないことを実感させられます。
「根っからの悪人」だと誰かを断罪する方が単純でわかりやすくて、
つまりはラクなんだろうなぁと思うのですが世の中そんな単純にはできておらず。
そのことをどれだけ受け止められるかが大事なんだろうなと思います。
あっち側にはいかずに済んでいるという点では恵まれている側の人とはいえ、
それぞれにいろんな思いがある若者たちが参加しているのも、
それこそいろんな立場に置かれている子たちが「自分なら…」と考えて読みやすいと思う。
プリズンサークルを見てないことに少し残念に感じながら
読了しました。
10代の元受刑者と犯罪について討論する。
それってすごい!話を聞く側も10代だし。
10代ってまだまだ成長段階。義務教育での教育をまともに受けてない子もいる。
そんな子が加害者になる確率は高くなる一方だと思う。
西鉄バスジャック事件の加害者よりひどい環境で育っている子は
日本中にたくさんいる気がする。未来の日本が怖い。
#根っからの悪人っているの
#NetGalleyJP
自分の心の中を覗き込むことができました。
最初にドキッとしたのは「自分と違う人を排除する」というもの。
よく聞かれるこの言葉。私はそんなことない、と軽く思っていました。
でも犯罪者だったら?隣に引っ越してきたら?家族が友だちになったら?
この本では映画『プリズンサークル』の出演者の人たちとの対話の本です。
『プリズンサークル』とは日本の刑務所を撮影した映画です。残念ながら私は観ていません。
でもかえってそのおかげで真の自分と向き合えたように私も対話の中に入り込めました。
参加者同志が語り合うTC(回復共同体)というプログラム。是非とも全国の学校で、刑務所で取り組んで欲しい。
犯罪者のことを認めあうのではない、違いに出会うという考え方は素晴らしいと思いました
この本の中では被害者として西鉄バスジャック事件で被害に遭い、友人を殺された人も犯人の少年との対話について語られています。
自分だけの怪我だった場合と。でも家族が被害者だったらこんな風に対応できるかな…とか。
私の今の考え。題字の答えはノーだけれど、誰もが更生できるのかというと、そこはわからない…
加害者はほぼ被害者だった過去を持っているけれど、この本に出てくる元少年たちは若いからその傷よりも良い経験を重ねられているようにも思ったから。
…などということを考えられる本でした。映画、観てみます。