カタリン・カリコの物語
ぜったいにあきらめない mRNAワクチンの科学者
デビー・ダディ 文 ジュリアナ・オークリー 絵 竹内 薫 訳 山内 豊明 医学監修
この作品は、現在アーカイブされています。
ぜひ本作品をお好きな書店で注文、または購入してください。
出版社がKindle閲覧可に設定した作品は、KindleまたはKindleアプリで作品を読むことができます。
1
KindleまたはKindleアプリで作品を閲覧するには、あなたのAmazonアカウントにkindle@netgalley.comを認証させてください。Kindleでの閲覧方法については、こちらをご覧ください。
2
Amazonアカウントに登録されているKindleのメールアドレスを、こちらにご入力ください。
刊行日 2023/10/21 | 掲載終了日 2023/10/30
ハッシュタグ:#カタリンカリコの物語 #NetGalleyJP
内容紹介
★祝 2023年ノーベル生理学・医学賞 受賞!★
mRNAワクチン利用の研究が評価され、共同研究者であるドリュー・ワイスマン氏とともに2023年ノーベル生理学・医学賞に選ばれた女性科学者、カタリン・カリコ氏の半生をえがきます。
____________________________
好奇心とあきらめない心!
ハンガリーで生まれ育ったカタリンは、小さな細胞が集まって生き物の体ができていることを知ってびっくり。「科学者になりたい」と決心します。お母さんは言いました。「あなたがノーベル賞をもらうのを楽しみにしているわ」。
mRNAに注目してから40年間、カタリンはさまざまな困難にも負けずに研究を続け、ついにmRNAのワクチン利用に道をひらく方法を発見します。この大発見のおかげで、新型コロナウイルス感染症が世界で大流行したとき、すみやかにワクチンが作られ、多くの人びとを救ったのです。
カタリンのmRNA研究への挑戦は今も続いています。
出版社からの備考・コメント
サイエンス作家・竹内薫が校長をつとめるYESインターナショナルスクールの生徒たちが、国語のプロジェクト授業で翻訳に初挑戦!
おすすめコメント
*Netgalley「すぐ読み」で、共同研究者のワイスマン氏とともに、カリコ氏がmRNAワクチン開発を可能にした画期的な大発見をするまでをお読みいただけます。ぜひ、ご覧ください。
*刊行書籍では、2020年、新型コロナウイルスのmRNAワクチンが実用化され多くの人々の命を救った、その後の物語が描かれています。また、カリコ氏の半生を記した年表や、ウイルス、mRNAといった用語集、ワクチン開発のステップなども巻末に掲載。いま大きな話題を集めるカリコ氏の伝記絵本を、ぜひ発売後の書籍でご覧ください!
販促プラン
日本科学未来館でパネル展「不屈の精神と貢献 カリコー・カタリンの功績」を開催中!〈期間:2023年10月4日(水)〜 23日(月)〉
日本科学未来館でパネル展「不屈の精神と貢献 カリコー・カタリンの功績」を開催中!〈期間:2023年10月4日(水)〜 23日(月)〉
出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784867060476 |
本体価格 | ¥1,800 (JPY) |
ページ数 | 42 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
絵本の伝記を探していたので、このスタイルは、ありがたいです。学習マンガの伝記は、2類の本棚に入ります。我が校の1年生は、絵本から貸出が、始まります。この本のようなスタイルで2,類の請求記号がついているものもありますが、その時は、E,に貼りかえます。低学年から幅広く沢山の本にであってほしいと取り組んでいるため、この本が読めて良かったです。
内容もわかりやすい。貸出の際、6年生があと一冊何かないかと聞いてくるので、このようなスタイルの本を勧めると、喜んで借りて行きます。全学年が好むと思います。この本は、ブックトークでも使えそうです。ページ数も丁度よいです。
科学者を志すまでの生い立ちと、知識を得ることへの情熱や好奇心。そこに信念が加わってカタリン・カリコという研究者が誕生した。美しい挿画と竹内薫氏の訳文で読みやすい一冊。彼女の研究者としての道のりに家族やパートナーの支えや理解が不可欠だったことがわかる。研究環境を整える苦難の道やわ印象的に物語るクマのぬいぐるみのエピソードも。カタリンの名言や研究者の言葉が随所に紹介されているのもよい。
本書は、子供向けに、今年のノーベル生理学・医学賞を受賞したカタリン・カリコ博士の半生を紹介したものだ。彼女の家は、決して裕福ではない。彼女の育ったのはハンガリーにあるひと部屋しかないかやぶき屋根の家だった。でも彼女は科学者になりたいと言い、両親もそれを応援するのだ。決して、「あなたなんてだめよ!」と言った否定的なことは言わない。そしてアメリカに渡り、粘り強く努力を重ねついにはノーベル賞を受賞するまでになるのだ。アメリカにも女性差別はある。しかしカリコ博士はそれらに苦しみながらも偉業を成し遂げたのである。ぜひともそれに続くようなリケジョが出てきて欲しいものである。
今年(2023年)ノーベル生理学・医学賞を受賞したのはカタリン・カリコ氏です。
ハンガリー生まれの彼女は、mRNA(メッセンジャーRNA)をワクチンに利用する方法を発見しました。この大発見のおかげで新型コロナウイルス感染症が世界で大流行した時に、短期間でワクチンが作られ、多くの人々を救ったのです。
こんなすごい研究をしてきたカリコ氏ですが、mRNAの開発は苦労の連続でした。ハンガリーの財政難で、研究資金を出してもらえなくなった彼女は、アメリカのテンプル大学へ行くことになったのですが、当時のハンガリーではお金の持ち出しに制限がありました。でも、既定の100ドルではどうにもなりません。1000ドルをテディベアの中に隠して、2歳の娘に持たせて飛行機に乗ったというのですから、もの凄い勇気です。
夫と幼い娘との3人で、知っている人が誰もいないアメリカへ渡ったカリコ氏。その後も大変なことばかりでしたが、研究を続け、ついにmRNAワクチンを作ることができたのです。
カリコ氏がこの研究を諦めずに続けられたのは、彼女の努力はモチロンですけど、家族の協力あってこそだったのです。
彼女のような研究職の女性がもっと活躍できる国に、日本もなって欲しいと思うのです。
日本人の研究者が賞を受賞すると、どういう人柄かがそこでやっと触れられる。
だいたいどの人も、硬い気持ちと地道な努力誰かによる助けなど、
テレビでも人柄がとてもクローズアップされる。研究成果よりも多いくらいに。
このカリコ氏の物語もそれら同様面白さや人間性に富み、
意志によってまっすぐ貫いた成果として賞が得られたという物語だ。
しきりにビジネスだとバイオなベンチャーだとか投資だとか、
研究費用をもっと有効な分野にだけ補助をするとか、
そもそも研究に対する政府の理解国民の理解程度が低いという時代にもなっている。
今完全でなくても、将来の土台にもなる。研究は意志の塊。
私は電化製品の修理や自作PCなども好きな分野だけれど、
修理を始めて直らなかったり、パーツを組み合わせて動かなかったりすると、
ひたすらに原因を探して動くまで頑張ってみる。
こういう取り組みが世の中を救う意志の強さになるんだなあって改めて感じます。