夫よ、死んでくれないか
丸山 正樹
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刊行日 2023/10/16 | 掲載終了日 2024/02/25
ハッシュタグ:#夫よ死んでくれないか #NetGalleyJP
内容紹介
誰も教えてくれなかった。
結婚後に、激しい孤独や、生活の虚しさや、将来への不安を抱えることになるなんて。
『デフ・ヴォイス』シリーズの著者による「結婚」の本質と危うさに迫る驚愕のノンストップ・ミステリ
衝撃のラスト1行に瞠目する!
●あらすじ
結婚五年目にして夫婦関係が冷えきってしまった麻矢、離婚を経験した璃子、モラハラ気質の夫に悩みながら一人娘を育てる友里香。三十代半ばになった大学の同級生三人組は、立場は違えどみな夫への不満を抱え、時に集まり「元気なまま死んでくれないかしら」と愚痴を言い合っていた。
しかしある夜、友里香はモラハラ夫との間に大きなトラブルを抱えることになり、さらに麻矢の冷淡な夫も何の前触れもなく失踪してしまう。夫の身に一体何が起こったのか!?
次々起きる事件によって、固い絆で結ばれた三人組の仲にも亀裂が入り始める……。
結婚前には誰も教えてくれなかった、結婚の本質と危うさに迫る、衝撃のノンストップ・ミステリ!
●著者プロフィール
丸山正樹(まるやま・まさき)
1961年、東京都生まれ。早稲田大学卒業。シナリオライターとして活躍の後、松本清張賞に応募した『デフ・ヴォイス』で、作家デビュー。コーダ(ろう者の両親の家庭で育った聴者の子ども)である手話通訳士を主人公にしたミステリーで、話題となり、続編の『龍の耳を君に』『慟哭は聴こえない』『わたしのいないテーブルで』などが次々と刊行される。2021年『ワンダフル・ライフ』で読書メーターOF THE YEAR 2021に選ばれる。他の著作に『漂う子』『ウェルカム・ホーム!』『キッズ・ア・オールライト』などがある。
出版社からの備考・コメント
※書影は仮のものです。
※ゲラは校了の前のデータにつき、修正が入る可能性がございます。
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出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784575246858 |
本体価格 | ¥1,700 (JPY) |
ページ数 | 272 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
大学時代からの強い絆で結ばれた三人組の息抜きは、夫への不満を吐き出す女子会。冗談めかした言葉の中に潜む、自分でも気付いていなかった本当の望み。突如として降りかかる修復不能な夫婦間トラブルが、蓋をしてきた醜い感情を浮き彫りにさせるノンストップ・ミステリ。
絶対あの人だ!なんで気付かないの?というもどかしさと少しの傲りが、木っ端微塵にされる衝撃の真相。
誰が悪い?誰が得をした?友人や家族間であろうと、損得勘定が真っ先に浮かんでしまうのは仕方のない事。打算なしに人を受け入れるの事の難しさと、その先にある安寧を感じられるウィットに富んだ作品。
非常にビジュアルに富んだ作品。読んでいるとその光景が浮かんでくるのは、作者がシナリオライターだったからだろうか。
仲良しの3人の女性はそれぞれに生活や仕事に問題を抱えている。なんでも相談し合えるこの3人組、本当に心を許していいのだろうか。これがこの作品の怖いところ。信頼できると思って相談した相手が、意外なことを考えていたり。
それにしても、夫婦とはこんなにも大変なものなのか。結婚して20年以上経つが、夫婦であることに苦痛を感じたことはない。
しかしもしかしたら、相手はそう思っていないのかもしれない。
そう思わされるところがこの作品の恐ろしいところなのだろう。
ドキリとするタイトル、でも丸山正樹さんだから、煽るだけの物語にはならないだろうと思って読みました。
(どんなタイトルだろうと丸山正樹の新刊を読まないという選択肢はないけれど)
大学の同級生3人の「女子会」。
夫への恨みつらみ、そこから出た「冗談」。
最初は冗談のつもりだった、のだろう。
けれど積み重なったその怒り痛みは、
冗談を一線越えさせる力をはらむ。
手に汗握る展開で一気読みでした。
でもそれも心情を煽るようものではなく、
どうか良き方へ、という願いを感じて。
そこがさすが丸山正樹さんと思いました。
ただ、あとがきで丸山さんがおっしゃっているけれど、
「結婚生活を含めこの世の全ては自分たちが動かしていると思っている夫(おとこ)たちよ、本書を読んで震えて眠れ」。
結婚ってもっと幸せなものだと漠然と想像していた。けれど中にはこういう夫婦もいるんだろうな。
夫の死を望むまでの人間の心理がドキュメンタリーのようで読んでいてハラハラドキドキした。
もし私が3人組の一人だったら、彼女にどういう言葉を掛けてあげられただろう。とかこういう時どうするだろう。と身近な事柄に感じた。
フィクションだけど、ノンフィクションだと感じさせる作者さんの力量がすごい。
読んだ後に、結婚って何なんだろうと思わずにはいられない。死んでくれたらいいのに、とまで思いながら一緒に暮らしている意味ってあるのだろうか。昔に比べれば、離婚への抵抗感はが少なくなってはいるが、様々な事情で離婚出来ずにいる人たちも少なからずいるであろう。この物語は妻目線で語られていたが、この逆もあるはず。そう考えると、結婚って怖い…。
あとがきでも書かれていましたが、私は丸山正樹さんの作品はコーダシリーズとワンダフル・ライフしか読んだことがなかったのでこういった作品も書かれるんだなと、思いました。
三人の女性とその「死んでほしい」夫たち。
私は女なのでよく女側の愚痴を聞きますが、本当に夫を殺したいと思わなくてもこういう鬱憤の貯まった女性たちの話はよく聞きます。というか結構女性だけで集まったら旦那さんの愚痴が多いんじゃないかな。
最近では「イクメン」などという言葉もありますが、ほとんどの男性は「育児を手伝う」というスタンスで、自分からきちんと家事や育児をしようとはしていないと思います。私が住んでいる欧州では幼稚園や小学校の送り迎えは男性と女性、半々です。男性も16時の学校の終わり時間に合わせて仕事を終わらせ自転車やベビーカーを持って行って子供を迎えに行きます。それはなかなか日本では見かけないのではないでしょうか。
しかし逆にこっちはこっちでお金にシビアな人も多く「スーパーの買い物をして、夫に認められた買い物のお金でなければそれに関してお金を支払ってくれない(例えばハンドクリームとかだったら生活必需品ではないのでその分のお金は出さないなど)」という家庭もちらほら。離婚に関しても、日本みたいにシングルマザーとしてやっていけないから我慢するという人も少ない気がします。
私自身は夫に死んでほしいとは全く思わないしできれば私の方が先に死にたい派ですが。
最初この本を読んで少し桐野夏生さんの「OUT」を思い出しました。ばれないように夫を殺してしまうのは非常に怖いですが、そこまで追い詰められている友里香もかわいそうだなあと思いました。
最後の最後に「お前か!」となる展開で、女、本当に怖いと思いました。
大学時代からの仲良し3人組。
それぞれ年月とともに変化して、普段なら接点がないような立場になってしまっても、歩み寄って思いやれるのが学生時代の友達のいいところ。
そんな3人組が思わぬ展開に…!
これはマズすぎる…と思ったけど、やられました!
もう今の時代、他力本願に「夫よ、死んでくれないか」と祈るほど、女は弱くないのだ!
夜の女子会での夫の愚痴、「あるある」と思って読み進めるも束の間、いきなり「ありえない」急展開を迎え、ラストまで緊張感の絶えない作品でした。
現実でも他人の家族が抱える問題は見えないものだし、家族といえども妻や夫の心の内さえ見えていないのかもしれません。背筋が伸びました。
ものすごく読みやすかったです!
インスタなどで、クズ夫への逆襲みたいな漫画や連載がよくありますが、
ここまで面白いものを見かけたことが全くありません。
これは口コミで広がりそうですね!
もっと売れるように、POP描こうと思います!!
最後の最後に、えー!こわ…。
スタバで読んでいたのですが、声が出そうになりました笑
常連のお客様によくおすすめを聞かれるので、今度はこの作品をおすすめします!
インスタのリンクが貼れないので、アカウント名を載せておきます。
@mariezombie
あれ、作風が変わったのかなあと思いましたが、いえいえ、違いました。日常が一変、誰が真実を言っているのかわからない混沌に突き落とされました。私は結婚していないので、恋人が家族に変化していく過程を体験していないので、対岸の火事のように捉えていましたが、この文章を書いている最中、友人から夫に対する怒りをぶちまけるLINEを受け取りました。今まさに、この小説のリアリティを味わっている次第です。たみなさん、パートナーを見失ってはいませんか?
いや、怖っ!
読んでるうちに、共感できる言葉だったり心理がどんどん身近になっていき、最後の言葉がどんっ!と目の前に突き立てられたような衝撃を受けました。
思わず、怖っ!と声に出てしまうぐらい。
結婚後の心理状態は確かに3重苦。『結婚後の孤独、生活の虚しさ、将来への不安』
男女問わずほとんどの人が感じているのに、ほとんどの人が自分だけはそんなことにはならないと信じている。
結婚は人生においての第1のゴールだと信じている。誰に?いつ?教わったのだろう?
思考をもった人類はそのことに気づいてはいけなかったのかもしれない。
同級生、30代の女性3人の息抜きの愚痴。
誰もが感じる日常での不満や不安。
そして起きる事件。
表面上は信じ合っている3人だが、本当に信頼しているのか。
そして、この状況は3人だけの問題ではなく、多くの女性が観じていることなのか?
真犯人のこと。ニュースのこと。女は恐い・・・。
あとがきの「男たちよ震えて眠れ」が秀逸。