隣人X

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刊行日 2023/10/13 | 掲載終了日 2023/10/12

ハッシュタグ:#隣人X #NetGalleyJP


内容紹介

【2023年12月1日映画公開! 出演:上野樹里、林遣都

難民問題や異文化摩擦など現代の世相を作品に昇華した、第14回小説現代長編新人賞受賞作!

20xx年、惑星難民Ⅹの受け入れが世界的に認められつつあるなか、日本においても「惑星難民受け入れ法案」が可決された。惑星Ⅹの内紛により宇宙を漂っていた「惑星生物Ⅹ」は、対象物の見た目から考え方、言語まで、スキャンするように取り込むことが可能な無色透明の単細胞生物。難民受け入れが発表される中、日本で生きづらさを感じる女性三人がそれぞれ選んだ道とは――

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それぞれの女性が何やら糸で繋がっている気配もよく描けていた。才気が随所に感じられた。
──伊集院静(選考委員)

現代の社会が抱える問題と巧くリンクさせ、登場人物の置かれた環境や心情を通じて難民や移住外国人の受け入れ、違法労働について投げかけてくるところに作者の並みならぬ手腕を感じた。
――朝井まかて(選考委員)

小説の主軸は三人の女性それぞれの日常にある生きづらさの描写にあり、それが作者と地続きのテーマであるだけに、とてもよく描けている。
――中島京子(選考委員)

人々の出来事や心の動きが丁寧につづられ、読んでいて好感を抱くものだった。
──宮内悠介(選考委員)

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著者/パリュスあや子(ぱりゅす・あやこ)
神奈川県横浜市生まれ、フランス在住。広告代理店勤務を経て、東京藝術大学大学院映像研究科・脚本領域に進学。「山口文子」名義で映画「ずぶぬれて犬ころ」(本田孝義監督/2019年公開)脚本担当、歌集『その言葉は減価償却されました』(2015年)上梓。2019年、「惑星難民X」で第14回小説現代長編新人賞を受賞し、2020年に受賞作を改題した本書で小説家デビュー。本書は映画化され、2023年12月公開。

【2023年12月1日映画公開! 出演:上野樹里、林遣都

難民問題や異文化摩擦など現代の世相を作品に昇華した、第14回小説現代長編新人賞受賞作!

20xx年、惑星難民Ⅹの受け入れが世界的に認められつつあるなか、日本においても「惑星難民受け入れ法案」が可決された。惑星Ⅹの内紛により宇宙を漂っていた「惑星生物Ⅹ」は、対象物の見た目から考え方、言語まで、スキャンするように取り込むことが可能な無色透明の単細...


出版社からの備考・コメント

★校了前の仮データを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。

発売前の大切なゲラをご提供させていただいております。弊社では、下記のような方からのリクエストをお待ちしております。
○発売に向けて、一緒に作品と著者を応援していただける方
○NetGalleyへレビューを書いてくださる方
○自分には合わない内容だった際、どういったところが合わなかったかなど、建設的なご意見をくださる方

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販促プラン

読み終わりましたら是非NetGalleyへレビューをご投稿ください!
著者・担当編集ともに楽しみにお待ちしております。

発売前作品のため、ネタバレや、読書メーターやブクログなどNetGalley以外の外部書評サイトで発売前にレビューを投稿することはお控えください。

ご協力の程、何卒宜しくお願い致します。

★★★★★

作品の拡材や指定配本をご希望の書店様は
恐れ入りますが<講談社 出版営業局>まで直接お問合せをお願い致します。

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出版情報

ISBN 9784065333846
本体価格 ¥660 (JPY)

閲覧オプション

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NetGalley会員レビュー

ぶっきらぼうなタイトル、映画化される作品、作者の名前がパリュスあや子、近未来を舞台としたSF設定・・・気になること満載の作品だったが、なかなか手に取ることはなかった。
しかし思い切って読んでみると、想像通りの、いや想像の斜め上をいくヘンな作品でよかった。
どちらかというとSF色は薄い。個人的にはSFは得意ではないのでありがたい。
描かれているストーリーは、現代を反映して極めてノンフィクションな感じ。なんかリアリティを感じたり、ちょっと親しみを持てたり、日々の生活に地続きな感じがある。
なんか既視感のある文体だと思ったら、最近作の「燃える息」を読んでいた。こちらは依存症を題材にした、いかにも現代らしいリアリティ小説。依存とは、衝動の裏返し。確かそんな小説だった。

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惑星生物Xは居住惑星Xの内紛に巻き込まれ、惑星Xから脱出して宇宙を漂流した結果、生活可能な地球に到達する。彼らは独自のスキャン能力によって世界各地で人間そっくりに変身し、惑星難民Xと呼ばれて、人間社会に溶け込んでいく。このようなSF仕立ての発想が興味を沸き立たせます。境遇の異なる三人の女性が息苦しさを感じながら送る日常生活の中で、彼女たちは惑星難民Xの受け入れニュースを聞いて、それぞれ違った立場で不安を抱く。人間社会で見分けの着かない惑星難民Xの存在が疑心暗鬼される様子が見事に描かれています。彼女たちの行動が交差し互いに関係する中で、Xの存在が次第に表に出てくる描写も素晴らしい。平凡な日常生活の中に突然現れる地球外生物という設定、そして予想外の展開が非常に魅力的でいっきに読み終えました。

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惑星難民受け入れ、という言葉だけ見て「今の日本の入管問題を考えられるか?」と期待してリクエストしたのですが、その難民が単細胞生物でスキャンして地球人の姿を取れるという予想以上にSF設定だったので、想像したのとは違う内容・展開でした。
ただ、マスコミ取材も含めて一般市民が正義漢ぶって一方的な言い分をもとに叩き始める様子など、現実にも起こりそうなことが描かれていて、情報の真偽を確かめる責任をいまいちどみんなが考えなくてはいけないなと自戒を込めて思いました。自分は正義の側に立っているという思い込みの怖さも感じさせる本でした。

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