逝きたいな ピンピンコロリで 明日以降
三浦明博
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刊行日 2023/09/11 | 掲載終了日 2023/09/18
ハッシュタグ:#逝きたいなピンピンコロリで明日以降 #NetGalleyJP
内容紹介
「高齢者あるある」満載! 乱歩賞作家、三浦明博さんの新境地!
60代~アラ100男女7人が笑い、泣き、困惑し、挑戦する!
人生100年時代の新・シニア像を描く書き下ろし7編。
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「今日もまた アレ・コレ・ソレで 日が暮れて」
「何度目だ? 同じ映画が 新鮮だ」
認知症が心配になるほどのもの忘れ、墓じまいをめぐる親戚騒動、定年後の夫とのうんざりする暮らし。問題解決を試みるも頭は回らず、集中力は続かず、あまつさえ膝に水まで溜まる始末。
それでも明日はやって来る。それどころか明後日も。思ったよりも人生長い。それならば――
頭と体はガタだらけ。失われゆく記憶、気力、体力。簡単に決壊する涙腺と堪忍袋。でも心と知恵と経験なら、たっぷりある。
〈目次〉
もの忘れ(浅野拓三・68歳)
墓じまい(神楽一夫・72歳)
ウォーキング(宮戸千鶴・66歳)
遺影用(岡慎平・68歳)
まちの小さな本屋(福禄初子・80歳)
いぢわる(一条ヒサ・73歳)
上にサバ(土谷早苗・98歳)
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著者/三浦明博(みうら・あきひろ)
1959年宮城県生まれ。明治大学商学部卒業。広告制作会社でコピーライターとして勤務。'89年にフリーに。2002年『滅びのモノクローム』で第48回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。他の著書に『死水』『サーカス市場』『罠釣師 トラッパーズ』『コワレモノ』『失われた季節に』『黄金幻魚』『五郎丸の生涯』などがある。
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おすすめコメント
◆編集担当者より◆
「高齢者あるある」満載! 乱歩賞作家、三浦明博さんの新境地!
著者自作のシルバー川柳をもとに、66歳~98歳のさまざまな境遇の高齢男女を主人公として描いた、書き下ろし短編集です。とぼけた川柳の味わいとも相まって加齢をポジティブな笑いに転化し、どの編もくすりと笑え、そして泣けます。
全世代にオススメの新・シニア小説の誕生です!
◆編集担当者より◆
「高齢者あるある」満載! 乱歩賞作家、三浦明博さんの新境地!
著者自作のシルバー川柳をもとに、66歳~98歳のさまざまな境遇の高齢男女を主人公として描いた、書き下ろし短編集です。とぼけた川柳の味わいとも相まって加齢をポジティブな笑いに転化し、どの編もくすりと笑え、そして泣けます。
全世代にオススメの新・シニア小説の誕生です!
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★★
出版情報
ISBN | 9784065328217 |
本体価格 | ¥1,700 (JPY) |
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歳を取ってもいいことはない。残念ながらそれが今の日本の現実だ。
しかし細かく探せば、少しはいいことだってあるもんだ。いいことの数は少なくとも、いいこと度合いは若者よりずっと深い。それが年の功、年輪を重ねた素晴らしさ。
最近になってやっと、歳をとることがマイナスだけではないことに気がついた。そんなことを再認識させてくれる一冊。超高齢化社会に必読の一冊なり。
短編集なので、空き時間に少しづつ読み進めるのにも便利、なのについつい一気読みしてしまいました。所要時間約2時間。
シニア層が織りなすさまざまな出来事が描かれており、各作品の最後には著者自作というシルバー川柳が掲載されています。最近固有名詞が出にくくなった自覚がある私には「今日もまた アレ・コレ・ソレで 日が暮れて」が一番刺さりましたが、どれも笑いを誘いつつ作品の余韻を深めています。
どの主人公も前向きで、悪い人が出てこない(墓じまいに反対する親戚の皆さまは悪役なのでしょうが)、安心して読めるし、お勧めできる作品です。
「町の小さな本屋さん」の三人組や整体院が、後の作品でもチラ出していました。同じ町を舞台とした連作集だったのでしょうか。もっといろいろな人をとりあげてほしいと思います。続編を期待しつつ。
明るく老いを楽しんでいるシルバー川柳がとても好きなので題名に惹かれ読ませていただきました。
いや〜これは面白い。40代になり親はもちろん自分自身の将来にも不安はありますがこの本のように笑って泣いて生きていきたいと思えるような本でした。
様々な境遇と年齢の高齢者を主人公とした7編の短編集。どの作品も「高齢者あるある」の題材で、うなずきながら楽しく読ませていただきました。加齢にもかかわらず、暗い所は少なく、明るくて前向きな主人公たちの感動的な生き方に喝采を送りたい。人生の黄昏時を過ぎても、くよくよせずにこれからの生活を楽しもうと言う高齢者の心情が伝わってきます。作品の冒頭と末尾に付け加えられた川柳が、読後の味わいをいっそう深めていま。
まあ、なんと直截で品のないタイトルだこと。おかげで柔軟性の失われたオレの脳にダイレクトに響いてくるわ。ターゲットが明確ならこれはこれでありか。
墓じまいとか遺影写真とか、それからえ~とあれ?何だっけ、あ~そうそう物忘れだ。そんなこんなのこの世代の関心事7編。いたるところに老人あるあるがあって面白く読めた。そして読後には健康で長生きできてる事に感謝した。いやまだまだ作中の彼らに比べたらずっと若いわオレ。
シルバー川柳を毎年楽しみにしている私にとってこの本は期待通りでした。
超高齢化社会で私たちの世代の年金は期待できなくて、でも物価はどんどん値上がりしていって老後のお金は何千万も必要で。
毎日の暗いニュースで歳をとること、長生きすることに対してとても不安になります。
でもなんだかこの本を読んだら長生きするのも楽しそうだなと思えました。
明るい気分にさせてくれる作品でした。
6編からなる短編集。登場する人たちは、みな元気な人たちでした。確かに若い頃みたいに体も頭も動かないけれど、自分のペースで老年期を楽しんでいるように思えました。「まちの小さな本屋」に登場するおばあさんは、いずれ私がなりたいと思う理想の姿です。
すごいタイトルを付けたものだと、そこにひかれてリクエストしました。ボケや老いなどの身体的な悩みからお墓に対してなどの自分の死後に関する悩みまで、自分がその領域に行くにはまだ少しありますが、想像して共感できる部分もあり面白く読みました。それぞれのタイトルと物語ラストに添えられる俳句?がクスっと笑いを誘います。個人的には5話目の「まちの小さな本屋」が一番好きでした。
最初に本のタイトルにひかれました。
内容はお年寄りあるあるという事で、自分もだいぶ近い年齢になって来て、あるあると思いながら楽しく読ませていただきました。
「もの忘れ」はまさに…
と同時に、登場する主人公のような生きがいを持って、本のタイトルのようにピンピンコロリといきたいものだと、つくづく思いました。
三浦さんの本は初めてでしたが、他にも読んでみたいです。