ちぎれた鎖と光の切れ端

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刊行日 2023/08/28 | 掲載終了日 2023/08/28

ハッシュタグ:#ちぎれた鎖と光の切れ端 #NetGalleyJP


内容紹介

《 江戸川乱歩賞受賞第一作  》

第一発見者ばかりが狙われる連鎖殺人から生き延びろ!

2022年のミステリーランキングを席巻した
Z世代のアガサ・クリスティーが描く、哀しき連鎖殺人。
『そして誰もいなくなった』✕『ABC殺人事件』

-----------------------

「私たちが絆を断った日、島は赤く染まった。」

復讐を誓う男がたどり着いた熊本県の孤島(クローズドアイランド)で目にしたのは、仇(かたき)の死体だった。さらに第二、第三の殺人が起き、「第一発見者」が決まって襲われる――。

2020年8月4日。島原湾に浮かぶ孤島、徒島(あだしま)にある海上コテージに集まった8人の男女。その一人、樋藤清嗣(ひとうきよつぐ)は自分以外の客を全員殺すつもりでいた。先輩の無念を晴らすため――。
しかし、計画を実行する間際になってその殺意は鈍り始める。「本当にこいつらは殺されるほどひどいやつらなのか?」樋藤が逡巡していると滞在初日の夜、参加者の一人が舌を切り取られた死体となって発見された。樋藤が衝撃を受けていると、たてつづけに第二第三の殺人が起きてしまう。しかも、殺されるのは決まって、「前の殺人の第一発見者」で「舌を切り取られ」ていた。

そして、この惨劇は「もう一つの事件」の序章に過ぎなかった――。


《 江戸川乱歩賞受賞第一作  》

第一発見者ばかりが狙われる連鎖殺人から生き延びろ!

2022年のミステリーランキングを席巻した
Z世代のアガサ・クリスティーが描く、哀しき連鎖殺人。
『そして誰もいなくなった』✕『ABC殺人事件』

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「私たちが絆を断った日、島は赤く染まった。」

復讐を誓う男がたどり着いた熊本県の孤島(クローズドアイランド)で目にしたのは、仇(か...


出版社からの備考・コメント

★校了前の仮データを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。

発売前の大切なゲラをご提供させていただいております。弊社では、下記のような方からのリクエストをお待ちしております。
○発売に向けて、一緒に作品と著者を応援していただける方
○NetGalleyへレビューを書いてくださる方
○自分には合わない内容だった際、どういったところが合わなかったかなど、建設的なご意見をくださる方

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出版情報

ISBN 9784065328460
本体価格 ¥1,900 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

乱歩賞を最年少で受賞した作者の第二作目。
前作と違い、ものすごくオーソドックスなクリスティオマージュの本格派。2部構成になっていて、前半では孤島でのクローズドサーキット連続殺人が描かれ、後半ではその事件のさらに真相を展開していくという凝った構成。
正直なところ、前半は長い。しかしその助走があるから後半がより楽しめる。
若い世代があえて古典的な本格に挑戦する。さすが、これぞ「Z世代」の悲劇だ。

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前作『此の世の果ての殺人』で心鷲掴みにされた荒木あかねさんの新作。

第一部は犯人の目星も想像しやすいかも、と思っていたら!!……その後いい意味で想像の斜め上をいってくれました。気持ちのいい期待の裏切られ方!

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よくある密室物かと思いきや、まさかそういう展開!?
さらに第二部がある!?
この手のミステリーは初めて読みました。
一面だけ見ていると分からない事実が浮き上がってきて、人間の多面性を再認識させられました。

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これは凄い!ただのミステリじゃない。熊本天草の無人島・徒島のコテージに遊びに来た7人の中の1人が、実は以前から仲間に恨みを抱いていて、これを機に全員を殺す計画を立てていたが…から始まる話。心理的に重々しい殺人事件の謎解きのみにとどまらず、一見全く関係なさそうなところから実は核心に繋がっていき、犯人の心理、背景や人間関係と共に、殺人の動機と手口が第1章と第2章に跨って次々と明かされていく気持ち良さ!凄惨な現場の描写もさる事ながら、作者の絶妙なストーリー展開の秀逸さに俄然引き込まれ、とても楽しめた。圧巻の読後感!

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物語が2部の構成になっていることに、ちょっと驚いた。熊本県天草市の上島沖に浮かぶ徒島という無人島に建てられ、今は利用する人もいない海上コテージに集まった7人の仲間とこのコテージの管理人の九城。冒頭から自分を除く6人を殺そうとする樋藤。しかしその計画を躊躇してる滞在初日の夜、仲間の1人が死体となって発見される。これを皮切りに立て続けに第二、第三の殺人が起こっていく。クリスティの「ABC殺人事件」を思い出させるような展開に、その先を早く知りたくて一気に第一部を読了。この時点で犯人がわかったが、最初の殺人の動機が今一つ納得できなかった。しかし第二部で、モヤっとしていた部分が解決した。ホラー的な要素も感じさせる展開だったが、面白かった。二部で登場した女性刑事如子を主人公にした物語をいつか書いていただきたいです。同じ九州在住として、息子の大学の後輩(学部は違いますが)でもある荒木さんを、今後も応援していきます。

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第一部は孤島で起こる血生臭い惨劇。ここで起きた真実は犯人と読者のみが知る形で3年後の第二部へ。孤島での殺人事件は多くの関係者の人生に影響を与えていて、そして過去の事件との関連が疑われる状況で繰り返される惨劇。背景にあるのは男尊女卑地獄、偏見に満ちた解釈、閉鎖的な世界でのパワハラ。どの場合でも加害的な立場にいる人物にはそれが当然のことで悪気がなくとにかく話が通じない、わかりあえない。歩み寄る努力を放棄してしまうことでいつしか取り返しのつかない事態へと進んでしまう。恐ろしい物語だった

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徒島の事件、そして視点を変えた第二部。そうくるか…!と唸ってしまう構成ですね…。とても面白かったです!島でどんどん殺されていく事件だけでも成立しそうなところ、第二部があることでより面白い。すごいです。

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先輩の無念を晴らすため密かに復讐の準備をしながら、計画を目の前にして殺意が鈍り始めてしまう清嗣。そんな彼をあざ笑うかのように次々と殺される仲間たち。その惨劇は新たな始まりでしかなくて、一人の少女を中心に展開されてゆくもうひとつの事件に繋がってゆくダイナミックなストーリーで、それぞれが抱えていた複雑な因縁、見えてきた事件の全貌を解き明かす過程で決着をつけて、未来に新たな希望を見出してゆく結末はなかなか面白かったです。

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此の世の果ての殺人から2作目。
世界観もロジックも一層スケールアップしていたと思います。
この物語はどう終わるのか。
一章を読み終えただけではわからず、なんなら本編は後半の方だったのであらすじをさらっと読んでいただけの私としては驚きの連続でした。
好き勝手やる人たちが周りにいる中で、主人公の女性が圧倒的にどしんと軸があるから
世界観がぶれずとても楽しめました。

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誰が?というより何故?というところに
焦点があてられているように感じました。
第一部の孤島で起こる連続殺人は
第二部への序章のようで
話はスピーディに進み
あっという間に犯人と手口が明かされます。
第二部ではさらに連続殺人が起こり
孤島の事件とどのような繋がりがあるのか
ポツポツと出てくるヒントのような描写や
人物について考えながら読むのが楽しかった。
伏線好きな私にはおいしいところです。

一冊のページ数を二つの話で分けるので
必然的にそれぞれ使えるページが
限られて仕方がないのかなとは
こちらの勝手な想像ですが
如子と同僚や上司との関係とか
もっと深く読みたいし
第二部の推理が如子の説明が大部分
という点があっさりしすぎな感じで
ちょっとだけ残念。

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序盤から不穏な気配がひたひたと迫る。犯人が冒頭からこれから行う殺人について語りだすのに、そんな単純な話ではあるはずがないとまとわりつく不安。そして、事件が起こる。伏線を読み逃さないように、じっくり読んでいたにも関わらず、次から次へと山場が襲いかかり、翻弄される。こんな構成のミステリは読んだことがない。一冊で何冊もの骨太ミステリを読めてしまう感覚になるからだ。第一部の猟奇的特殊設定のミステリが第二部では一転、地道な捜査がものをいう警察小説に。なんとも贅沢なこの作品、タイトルの切ない意味 がラストで明かされるのもよい。

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私の故郷、天草が舞台なのでよく知った地名や場所が登場し、作中の当事者になったような感覚に陥りました。
前作「此の世の果ての殺人」でも構成が素晴らしかったですが、今作でもその手腕は見事に奮われています。
殺人事件が起こりますが、お話しの途中ぐらいで終わりそうな…?
あれ!?このあと半分はどーすんの!?
と思っていましたが、まったく違ったテイストにガラッと変化。
決して派手な展開ではないのですが、堅実に作り上げるストーリー。
本当に二作目なの?と驚愕しました。
デヴュー作が福岡だったので、三作目も九州を舞台に書いていただければなと淡い期待。
このまま九州をめぐる”推理ツアー”を開催して欲しいです。

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事件の第一発見者ばかりが狙われる連続殺人事件?
これはなかなか斬新な設定では?

第一部では徒島と呼ばれ無人島での事件。二部ではゴミ収集員が発見したバラバラ死体事件。
一部の事件と二部の事件が絡み合い、真相が明らかになっていく。

かなり奇抜な話で色々と繋がりが見えていくのは面白いけど、全てに納得できるわけではなく。
パワハラや男尊女卑的な描写はちょっと苦しいです。

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