面白かったです！なにを言ってるかは分からないけどなんとなく分かるような気もするでも分からない、頭がぐるぐるする「分からない」面白さと、とても配信っぽいリアリティのある「身近な」面白さ、どちらもうまい具合に混ざり合って、独特の魅力でした。ずっと読んでいたいです。

作者が好きでリクエストしました。私が最初に読んではまったのは「神々の歩法」だったのですが、この作品はそれよりも「裏世界ピクニック」系かと。
軽妙な配信者トークと視聴者の合いの手がリアルで楽しいです。そんなよくある日常からするするとハードな（？）SF的世界感に引きずり込まれていく感じがすごくいい。
同居人のマッドサイエンティストとの距離感も遠すぎず近すぎず、ホンワカ百合風味がまたよし。この二人はこの先もずっとこんな感じでいくのでしょうか。
あっという間に読み終わってしまいました。続きが早く読みたいです。

テンポ良すぎて、笑いながら読み進めた。カップに入っているものが何で、それをどうするかはタイトル通り。ただ、それ飲む理由にア然。ニューエイジムーブメント並の発想に脱帽。
そして、さりげなく｢超弦｣や｢インターネット3(Web3)｣、｢超臨界流体｣なんて専門用語で読者を煙に巻いて｢そんな気分｣にさせていく、手際のよさ。
飲んだ後の味？認識？も、認知的には確かにそうなりそう。信じたくないリアリティ。そしてそれさえも超えて、｢何か恐ろしいもの｣を感じさせる。で、一変して量子力学的なライトなオチに脱力。
絶賛。もう一度、最初から舐めるように読んでしまった。

裏世界ピクニックに比べて、ガチガチにSFに振ってきた印象。だけどフツーの理科系youtuberとおんなじ位のゆるーいノリで宇宙と融合しちゃう地の文担当の十時さくらさんシュールすぎる！コニー・ウィリス＋スラップスティックなノリは、電車の中でも思わず笑っちゃうくらいのシュールさで、とても気楽に読める本に仕上がりそう。期待大でした。

日常系思考SF
よく分んないテンションではじまったかと思ったら、めっちゃ深いところまで(宇宙の理解)いっちゃって驚きつつも面白かった。
「裏世界ピクニック」や「そいねドリーマー」「ウは宇宙ヤバイのウ」系統の、会話がPOPで楽しい作品です。
掲載されていたのは第1回だけでしたが、こんなに引きが強いお話しもないなと感じました。
これは手に入れて読みたいと思います。