アフリカ史
山口昌男
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刊行日 2023/08/08 | 掲載終了日 2023/08/07
ハッシュタグ:#アフリカ史 #NetGalleyJP
内容紹介
「歴史のお勉強」には決してなり得ない、山口人類学!
アフリカの地で暮らし、深い人脈を得た泰斗だからこそ書けたブッとんだ「アフリカ史」は、参考文献すらただの文字情報に終わらない、圧巻の充実ぶりです。
――騙されたと思って読んでみてください!
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ヨーロッパ史、中国史などはよく見かけますが、実はなかなかないのが「アフリカ史」。
なぜなら、アフリカ文化の多くは踊りや歌の朗読など、身体を通じた口伝が多く、もっぱら他者(主にヨーロッパ)の観察記がメインだったからです。
そんな一方的な記述では、本当のアフリカの姿は見えてきません!
そこで今回、登場したのが、「知の道化師」山口昌男です。
独創的な発想で、誰よりも“強く、愉しく、おおらかな”人類学を実践、自身も長くアフリカに暮らしたからこそ書けた本作は、参考文献すら、ただの情報に終わりません(ちょっと感動しました)。
おすすめポイントを書くにもスケールが大きすぎて、私の手に余るので、今福龍太先生の解説にも助けてもらうことにしました(あわせてご覧下さい)。―――編集担当者より
*本書は『世界の歴史 第6巻 黒い大陸の栄光と悲惨』(講談社 1977年)を改題したものです。
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著者/山口昌男(やまぐち・まさお)
1931-2013年。北海道出身。東京大学文学部国史学科卒業後、東京都立大学大学院で文化人類学を専攻。1963年、ナイジェリア国から招聘され、イバダン大学講師を務めながらフィールドワークを重ねる。札幌大学教授、札幌大学学長を歴任。「中心と周縁」「スケープゴート」「道化」などの概念を駆使して独自の文化理論を展開した。『天皇制の文化人類学』 『文化と両義性』『知の遠近法』 『「挫折」の昭和史(上・下)』 『「敗者」の精神史(上・下)』 『いじめの記号論』 『道化の民俗学』 『内田魯庵山脈(上・下)』、『アフリカの神話的世界』『文化人類学への招待』(以上岩波新書、『知の旅』は共著)『敗者学のすすめ』、共著に『知の旅への誘い』、「山口昌男著作集」(全5巻 今福龍太 編・解説)など著書多数。膨大な蔵書は札幌大学図書館に寄贈され、「山口文庫」で一般開放されている。
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【目次】
はじめに 人類史とアフリカ
1 アフリカの古代世界
1)アフリカにおける人類の起源
2)アフリカの古代的世界
3)黎明の輝き
4)サヴァンナの帝国
5)東アフリカの王国
6)アフリカの王権文化――そのパラダイム
2 大発見の神話学
1)プレスター- ジョンの王国を求めて
2)アフリカの「黄金伝説」――ジンバブウェ遺跡とモノモタパ
3)探険ラッシュの世紀
3 伝統国家の栄光
1)草原の覇者たち
2)古都の盛衰
3)奴隷の故郷
4)アフリカと奴隷貿易
4 東海岸――交易都市の繁栄
1)世界へ開かれたアフリカ
2)制海権をめぐる争い
5 南アフリカのナポレオンたち
1)南アフリカの原住民たち
2)南アフリカの清教徒たち
3)シャカ王のズールーランド
4)スワジ王国
5)バストランドのモシェシュ王
6)ムジリカジのンデベレ
6 ヨーロッパによる仮死
1)ヨーロッパ列強のアフリカ分割
2)開拓者たちの運命
3)アフリカ侵略の二つの型
4)セネガルーー仏領アフリカの優等生
5)最後の抵抗者サモリ= トゥレ
7 再生への胎動
1)マフディー運動
2)キリスト教的反抗
8 試行錯誤の現代史
1)両大戦間のアフリカ
2)エティオピアの反抗
3)第二次大戦後のアフリカ
4)コンゴ動乱
5)ナイジェリアの内戦
6)アンゴラの独立と内戦
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出版情報
ISBN | 9784065330517 |
本体価格 | ¥1,800 (JPY) |
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アフリカというと暗黒大陸、発展途上、ブッシュマンみたいに腰にへんてこな布を巻いて旧石器時代みたいな石の磨製石器というのかの槍を持ちゴリラみたいに集団で移動し狩猟生活を最近までしてて文明国に攻められ奴隷にされた印象でしたが、ちゃんと国があったんですね。面白かった。
*本書は『世界の歴史 第6巻 黒い大陸の栄光と悲惨』(講談社 1977年)を改題したものです。
こんなに知的好奇心を刺激するアフリカの歴史を書いた本が1977年に発売されていたのか。そのことにまず驚いた。
世界史の授業でも、奴隷貿易という側面でしかアフリカの歴史には触れられたくらいではないだろうか。
文字を持たず、それぞれの国の歴史が伝承されてきたその事が一番の側面であろう。そこには古事記のような神話的な歴史もあるが、山口先生が古事記に登場する人物に準えて語ってくれるのでとても興味深く読んだ。地図も掲載されているので場所も分かりやすい。そして資料として高い加工技術を要しただろう美術品の数々。どうやって加工したのだろう、豊かな表情の造形がとても興味深かった。ひとつずつの国の歴史にもとても興味を持った。この本を持って大きな図書館に行き関連する本を探してみたいという知的好奇心が溢れてきた。
私が一番興味をもったのは、52ページのクシュ文化に残るエジプトふうの象形文字とは異なるう独自の象形文字と略字が発達していたという箇所である。それは今日でも完全に解読されていないという。今年刊行された東京創元社の「ヒエログリフを解け」というヒエログリフを解読するまでのノンフィクションはとても面白かったが、このクシュ文化に残る象形文字がいつか完全に解かれる時がくるのだろうか、どんな言葉が残されているのだろう、どんな歴史を知ることができるのだろうといつか解明されるのを楽しみにしたいと思う。
かってアフリカは「暗黒大陸」と呼ばれていた。そこには、まるで、歴史も文化もないような扱いで、わが国の高校での世界史の教科書でも、殆ど記述がされなかった。だから私達は、アフリカについてあまり知らない。本書はアフリカの通史だが、そこに出てくる国名や、王の名前、民族の名前などにはあまりなじみがないものが多い。だが、アフリカには確かに歴史があり、独自の文化があることは、本書を読めばよく理解できることだろう。私達からみれば奇妙に思える風習もあるかもしれないが、決して間違っていると考えてはいけない。人命などに関わりがない限りは独自の文化として尊重する必用があるのだろう。
アフリカは暗黒大陸で近年まで未開のエリアというようなイメージを描きがちではあるが、ヨーロッパやアジア諸国同様、いろんな王国、帝国が興亡を繰り返し、地域独特の文化を育んできたことがわかる本である。
黒人奴隷というのも、単純にヨーロッパの諸国がアフリカの人々を浚って行ったのではなく、アフリカの列強が商品として奴隷を輸出していたと言う事もよく判る。
著者独特の語り口で読み物として面白い本だが、たんなる読み物ではなく、著者自身が描いたスケッチや詳細な図版が随所に挿入されており、本格的な歴史書になっている。フィールドワークで何度も現地を踏査している文化人類学者だから書けたものであろう。
また、ヨーロッパ史観で、文字に残された資料で歴史を見るだけではなく、フィールドワークを積み重ねて構築する文化人類学のアプローチで描かれねばならない歴史があることも本書は教えてくれる。
著者没後10年で、原著は1977年に発刊されたものだそうだが、未だにアフリカの歴史を扱った書籍はあまりないので、その価値は未だに色あせないだろう。
アフリカの文化と言えば、エジプト古代王朝や北アフリカのイスラム国家しか知りませんでしたが、本書を通して、アフリカには様々な王国や帝国が成立し、地域によって異なる独自の文化が栄えていたことを知りました。今までのアフリカ史に関する情報はアフリカを植民地にした西欧の歴史観を通したものあったので、アフリカは文化的に遅れた社会と誤解していました。本書によってアフリカに関する客観的歴史観に欠いていたことを始めて自覚し、文字に残らないアフリカ独自の文化を理解する必要性を感じました。