ある日、森の中でクマさんのウンコに出会ったら

ツキノワグマ研究者のウンコ採集フン闘記

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刊行日 2023/07/10 | 掲載終了日 2024/05/31

ハッシュタグ:#ある日森の中でクマさんのウンコに出会ったら #NetGalleyJP


内容紹介

集めたウンコ、3000個

クマ研究最前線!

25年間にわたってウンコを拾い続け、ツキノワグマの謎に包まれた生態を明らかにしてきたクマ博士・小池伸介氏が数奇な研究人生と“クマの本当の姿”を語る自然科学エッセイ。体を張った研究の果てに見えてきた森林におけるクマの役割と自然の神秘とは?


【主な内容】

■1章 ウンコを集めて卒論を書く

昆虫少年からクマ研究の道へ/車で崖下に落ちそうになったけど命拾い/ウンコは自然解凍にかぎる/クマのウンコは無臭ときどき食材の香り

■2章 俺はクマレンジャー

ドラム缶の罠でクマを捕まえる/クマさんにはアポなしで会いたくない/吹き矢でケモノを眠らせろ/ハニートラップに弱いクマ/富士吉田警察との奇妙な因縁

■3章 先生!! 研究がしたいです……

クマはサクランボの旬を知っている/就職してもウンコ拾いがやめられない/誕生! ウンコソムリエ

■4章 激闘! クマ牧場

動物園で1日中クマの脱プンを監視する男たち/クマのウンコサイクルがつかめてきた/子グマは「クーマ、クーマ」と鳴く

■5章 タネまくクマ

GPSは革命だった/クマの集団失踪事件/高所恐怖症だけど小型飛行機に乗る/169時間クマの食事を監視する

■6章 海外武者修行の旅

森の中でクマさんと出会って死にかける/ロシアのクマはトラに食われる!?/シュールストレミングの10倍臭い肉/小雪舞う川で半裸のロシア人が水ごりに誘う

■7章 クマ研究最前線

クマにカメラを搭載する/3度のメシよりメスが好き!/クマ、アヘる/毛を調べれば食生活が丸わかり/クマは秋の3月で1年の80%をまとめ食いする

■8章 クマさんのウンコと森を想う

森のウンコ・ストーカー/クマ学者ですがフン虫の実験をします/クマを滅ぼすシカ/クマのウンコは森のお宝 and more


【著者プロフィール】小池伸介

ツキノワグマ研究者。東京農工大学大学院グローバルイノベーション研究院教授。博士(農学)。専門は生態学。主な研究対象は、森林生態系における植物―動物間の生物間相互作用、ツキノワグマの生物学など。現在は、東京都奥多摩、栃木県、群馬県の足尾・日光山地においてツキノワグマの生態や森林での生き物同士の関係を研究している。

1979年、名古屋市生まれ。著書に『クマが樹に登ると』(東海大学出版部)、『わたしのクマ研究』(さ・え・ら書房)、『ツキノワグマのすべて』(共著・文一総合出版)など。


【イラスト】帆

『クマとたぬき』(KADOKAWA)、『クマとカラス』(文藝春秋)


【装丁】佐藤亜沙美


集めたウンコ、3000個

クマ研究最前線!

25年間にわたってウンコを拾い続け、ツキノワグマの謎に包まれた生態を明らかにしてきたクマ博士・小池伸介氏が数奇な研究人生と“クマの本当の姿”を語る自然科学エッセイ。体を張った研究の果てに見えてきた森林におけるクマの役割と自然の神秘とは?


【主な内容】

■1章 ウンコを集めて卒論を書く

昆虫少年からクマ研究の道へ/車で崖下に落ちそうになったけど命拾い/ウ...


出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784777829828
本体価格 ¥1,500 (JPY)
ページ数 288

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NetGalley会員レビュー

ツキノワグマ研究者であり、森の生態系全般の専門家である著者による一冊。

大学の卒論テーマ「クマの食性解析」のため森でクマの糞を集めたところ、提出3ヶ月前に「種子散布」という切り口で卒論を書くよう教授に助言される。

大学院、就職などクマの糞とともに歩んだひとりの研究者の道のりを描く。

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一気読み!著者の小池氏が自身の四半世紀をかけて追い求めてきたクマ研究とその成果を綴るフィールドワーク本。その苦労と試行錯誤の日々がユーモアたっぷりに描かれる王道のフィールドワーク本の面白さにぞっこんにさせられる。ツキノワグマが季節によって食性を大きく変えることや、移動範囲なんかがフンの研究1本でつまびらかにされてゆく過程にゾクゾクしっぱなし。そうして、小池氏自身が魅せられた研究という世界の魅力とクマという生物の魅力に耳目を引っ張られてゆく本になっている。

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私は子どもの頃からくま好きで、くま本をコレクションしています。確かに棚を見ると、ベア中黒アタック、クマ問題を考える、人を襲うクマなど、ネガティブなイメージか、アーバン・ベア、ヒグマ学への招待とかの専門書で手に取りにくいタイトルばかりです。その点、本書はなんてたって「うんこ」入り、思わずパラパラ見てしまいます。そして、イラストとキャプションを読んだら本文を読まずにはいられなくなります。さらに、森を育てるくまさん、素敵です。また、新たなくま本に会えるのを楽しみにしています。

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はじめに、のページでがっつり心をつかまれる。
クマのうんちってあんななんだ。え、そんな色なの。
と、どんどんクマのうんちを知りたくなる。
気軽に面白そうと思って読み始めると、実は内容どっさり。クマの生態と先生の研究者人生を堪能できる。
イラストもかわいい。向き合う対象がうんちだからなのか、なぜか哀愁を感じる。
研究の楽しさとヤバさを垣間見ることができる一冊。

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著者は、東京農工大の教授で、ツキノワグマ(以下単にクマと呼ぶの研究者である。本書には著者のこれまで行ってきたことが紹介されている。本書の中心はクマのウンコの話だが、なぜウンコが研究の対象になるのか。実は、ウンコの中に含まれているものを調べればクマの食性が分かるという訳だ。だから最初はクマの食性解析から始まったことが、卒論の提出3か月前のゼミ発表会で、本人の思惑をよそに、熊の種子散布と言う切り口で書くように方向転換されてしまった。でもこれが、著者の研究者としての道を開くことになったのだから、正に人生は塞翁が馬。どう転ぶか分からないものだ。
 ウンコをテーマにするのだけあって、ユーモラスな語り口だが、次の話には笑ってしまった。クマがリンゴを食べたときのウンコは見た目も香りもリンゴジャムそのものらしい。じゃあ味はどうかなと思って食べた研究者がいたらしい。まさに研究者を見たようだが、見かけ倒しで味はほとんどしなかったらしい。

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