天の雫 鳳の木
喜咲 冬子
この作品は、現在アーカイブされています。
ぜひ本作品をお好きな書店で注文、または購入してください。
出版社がKindle閲覧可に設定した作品は、KindleまたはKindleアプリで作品を読むことができます。
1
KindleまたはKindleアプリで作品を閲覧するには、あなたのAmazonアカウントにkindle@netgalley.comを認証させてください。Kindleでの閲覧方法については、こちらをご覧ください。
2
Amazonアカウントに登録されているKindleのメールアドレスを、こちらにご入力ください。
刊行日 2023/08/03 | 掲載終了日 2023/08/06
ハッシュタグ:#天の雫鳳の木 #NetGalleyJP
内容紹介
八穂島は東、天壺国において薬の技術を守る場所、鳳山。そこでは、薬草への鋭い感覚を有する小さく短命な種族「雛子」が、生涯を薬道に捧げて生きていた。
雛子の中でも優れた能力を持つイトナは、薬師を助ける特別な存在である「匙子」……それも、鳳山の主である斎宮にして王族の娘・未央の匙子に任命される。未央の悲願は「一を癒し、一を殺す」と言われる伝説の秘薬「天の雫」を復活させ、その権威をもって、東方の国々の混乱を鎮めること。イトナは未央の考えに賛同し、力を尽くすことを約束した。
隣国の日向国も巻き込んで、熾烈になる戦。それを先導していると思われる日向国王子・安曇や、彼と対立する異母兄弟・六連の存在。イトナは天の雫を巡って、大きな歴史の流れに巻き込まれ、やがて国の深部へと踏み込んでいく。
おすすめコメント
【編集者メッセージ】
・「歴史の闇」「隠された真実」という言葉に惹かれる
・緻密に作りこまれた世界にどっぷりつかりたい
・最後まで読めない展開に翻弄されたい
上記に当てはまる方に、ぜひおすすめしたい!
骨太和風ファンタジーです。
好奇心が強く、切なくなるほどにひたむきなイトナ。
王女としての責務を果たしながら、苛烈さも秘める未央。
乱世を、強く賢く生きぬくふたりと、彼女たちを取り巻く人々が実在していると感じるほどに生き生きと描かれています。
そして、ストーリーに隠された壮大な仕掛け。
社内でも「一気読みした!」の声が多く、私も初稿をいただいた時は、ページを捲る手が止まりませんでした。
きっと沢山の人の心に届く作品と確信しております。
どうぞよろしくお願いいたします。
出版情報
発行形態 | 文庫・新書 |
ISBN | 9784591178690 |
本体価格 | ¥760 (JPY) |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
悲しい真実に残酷な現実、それでも愛が美しい、素晴らしいファンタジー作品でした。儚い命を精一杯生きたイトナが愛しい…!「雛子」という神聖で愛らしい子達が、毎日薬を作って生きて、最期は番と一緒にお互いの瞳を世界で一番美しいと思いながら死んでいく。なんて儚くて綺麗なんだろうなんて思っていました。
でも読み進めるほど、雲行きは怪しくなって…この国の真実なんて知りたくなかった!もう何を、誰を信じればいいのかわからない!と、イトナと一緒に苦しみました。なのでたくさん考えて、乗り越えて、自分の意思で行動を起こすイトナが、本当にかっこよくて眩しかったです。
そしてイトナと未央の関係も本当に美しくて、ずっしりと愛を感じました。疑っていたわけではありませんが、ちゃんとイトナが愛されていて報われました。
途中、悲しい出来事や残酷な描写で読むのがつらいところもありましたが、最後まで見届けることができて、本当によかったです!ラストはもう涙が溢れてどうしようもなかったです。イトナと未央がまたどこかで巡り合えますように…!
素敵な作品をありがとうございました!