戦時下のウクライナを歩く
岡野直
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刊行日 2023/07/20 | 掲載終了日 2023/07/20
ハッシュタグ:#戦時下のウクライナを歩く #NetGalleyJP
内容紹介
突如始まったロシアによるウクライナ侵攻。破壊された街で、失われた日常に、そこに生きる人たちは何を思うのか。ジャーナリストが歩いて、見て、聞いた、市民による〝戦い〟の記録。
突如始まったロシアによるウクライナ侵攻。破壊された街で、失われた日常に、そこに生きる人たちは何を思うのか。ジャーナリストが歩いて、見て、聞いた、市民による〝戦い〟の記録。
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光文社書籍販売部 秋田、関戸までご連絡ください!(☎03-5395-8112)
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出版情報
ISBN | 9784334046712 |
本体価格 | ¥0 (JPY) |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
ウクライナの最前線ではない、市井の民たちの想いをジャーナリストが丹念に追いかける1冊。市井の声故、客観性にはやや欠ける所があるが、それを補って余りあるインタビュー内容に胸を衝かれる。印象的なのはロシア軍が街を徘徊する中、それでも残っているウクライナの人の紙一枚隔てたような極限の緊張感だ。生き延びた人もいればそうでない人もいる。かといえば、戦車の横をかいくぐって支援物資を届ける人もいる。最前線ばかりがクローズアップされる中、そうではない、もう一つの戦争の影を伺える。また、ロシア軍が市民をターゲットにしているのは、民間士気を減らすことと、民間ネットワークの攻撃によって地下組織の破壊を狙う、昔のソ連仕草もあるのではと思った。拷問を受けた人のインタビューシーンでウクライナの反ロシア集会を弾圧しようとするフシが生々しく伺える。要注目のシーン。
戦争が長引くにつれ、ニュースで報じられるウクライナ情勢も、ただの情報として通り過ぎてしまうようになってしまったことに驚いています。最も可視化された戦争と言われていても、画面からは人々の日常は伝わっつきません。砲撃に晒されながらボランティアができるのも支援物資があるからだというコメントを読んで、私たちが関心を持つことをやめないこと、知ることの重要性に気付かされました。
ウクライナの現地での取材記録です。
想像以上に悲惨な状況に胸が痛みます。
外からでは、現地についての情報はほとんど伝わっていません。
参戦して、若い命もたくさん失われています。
ずっと守ってきた市長が捕らえられ、無残な最期を遂げた人もいる。
それでも、ウクライナの人々は、希望を捨てない。
史上最も可視化された戦争。
ドローンからの映像やSNSで拡散される、初めての戦争と著者は言う。
本著は、ウクライナ市民の心を伝えています。
どのように戦争と向き合っているのか。
日常生活を支えるのは、衣食住だけでなく、お笑いも大事。
ユーモアも武器という言葉も出てきます。
命の危険に脅かされてもユーモアがなくては士気が上がらない。
何もできないもどかしさはありますが、ウクライナの人々に心から笑いあえる日々が訪れますように。
心から祈ります。
戦時下のウクライナを歩く
2022年2月24日、世界が揺れた。
ロシアが長年もめていたウクライナへ軍事侵攻したのである。
つまり、これは戦争だ。
しかし、それまでのものと大きく異なるのが、戦争の詳細が世界中に、
リアルタイムでばら撒かれていることである。
ミサイル攻撃の映像や、ウクライナのゼリンスキー大統領のスピーチも直ぐさま拡散される。にもかかわらず、真実は伝えられない。
だから、もしかしたら私は実は何も理解していないのではないか、そう思い本書を手に取った。
作者は、危険と隣り合わせのウクライナを訪問し、そこに暮らす市民にインタビューを試み、生の声を届けることに拘った。
そこには、ロシアがソビエト、いや、ロシア帝国の時代から対立しているのに、
ロシア語とウクライナ語が両国で混在し、両者が地域や家庭などの小さなコミュニティで使い分けていることなどが書かれていて、
わたしは、敵対している国なのにどうしてそんなことが起こるのかと、衝撃を覚えた。
日本では、日本語でしかほぼ話さないので、理解するのは難しいかもしれない。
また、戦争中の文化的活動の意義など、戦争が国に及ぼす影響について学ぶことができる。そしてきっと、真実を知る。
スマホを置いて、戦時下のウクライナを歩いてほしい。
ウクライナにおける戦争については、映像や両国からの発表などの情報が日々更新されていて、何となく分かった気になっていました。また、市民たち自らの戦争協力、軍への志願が行われている報道もよく見かけてきました。今の自分にはできるとは思わないけれど、自国が侵略されたら愛国心が芽生えるものなのだろうかと不思議に思っていました。
今回、この本で実際にウクライナで暮らす人々の声に触れて、愛国者しかいないのかと思っていたウクライナ国民にも様々な考えがあるという、ごく当然のことに気づかされました。言い換えるならば、愛国心に突き動かされる人もいれば、自分の信念に基づく行動が結果として愛国的に見える人、そしてもちろん即座に亡命した人もいました。それは、決して遠い国の物語ではなく、我々と何ら変わらない普通の人々の人生でした。
この本を呼んで、戦争報道の裏にある人々の決断と今後の生活に、より立体的な想像力を働かせることができるようになったと感じます。
現在進行形で行われているロシアによるウクライナ侵攻。ウクライナはキーウを中心に悲惨な状況であるが、メディアでの報道以外にどのような姿があるのだろうか。本書は著者自身が実際にウクライナに赴き、ありのままの「ウクライナ」を明かした一冊である。「ありのまま」であるだけに、テレビなどの媒体でもはばかるような凄惨な現場も描かれており、読み進めていくうちに言葉を失った。
死に方を選べるなら、拷問を受けての死は嫌だなと思った。
いつミサイルが飛んでくるかわからない恐怖。ウクライナにいる市民たちは毎日ストレスを感じている。
冗談ではなく、明日死ぬかもという気持ちなのかもしれない。
ブチャの話はニュースでも散々見たけれど、活字で読むとまた違った印象になったが、どっちにしてもしんどかった。
こんな戦争を取材するジャーナリストは本当に命懸けで取材をしてくれているんだなということもわかった。
ロシアは好きな国だった。綺麗なものもたくさんあったし、大学では第二外国語でロシア語を選択した。だから余計に辛い。ロシアもウクライナの人も、ほとんどの市民は戦争なんてしたくない。プーチンが何をもって満足するのかわからないが、一刻も早く終結してほしい。
2022/2/24 に始まった、ロシアのウクライナ侵攻。
本書を読むのは、のんきに暮らしている私には、ちょっと勇気が入りました。
興味本位では読めませんし、他国の出来事で済ませていいのか。
それでも、真実を知ることは、今を生きる私達には必要なことだと思います。
読み終わって、まず 著者の「岡野 直」さんが、本当に凄いと思いました。
ウクライナの普通の人達の声を聞くために、戦時下のウクライナを取材にでかけます。
ときには、交通事情が悪くやっと辿り着くこともあれば、流石に危険すぎて行くのを断念することもあります。
TV報道でも見たことがある、ロシア軍による残虐な攻撃の話も、当事者の話は心に刺さります。
ウクライナの言語や文化がどれほど大切にされているのか。そして何百万人ものボランティアの方々の支援活動。『普通の生活を営む人々がいてこそ、前線の兵士も戦える。』
どれも考えたことのなかったウクライナの人々の声です。
ザポリージャ原発の危機、国際間の複雑な意向。問題は山積みのようです。
世界の関心がマンネリ化せず、ロシア プーチンの残虐なウクライナ侵攻を食い止めてほしい。
一日も早く、正しい平和が訪れますように!